レビー小体型認知症の初期症状に注意!家庭でわかる特徴と対策

認知症にも色々な種類があり、認知症とはsick_ninchisyou_noukekkan.png脳梗塞
気づかない場合やうつ病などと間違えられる
場合も少なくありません。

色々な認知症の初期症状に注意して、
早期発見、早期治療をして認知症の進行を抑えたり、回復させたりしたいものです。

今回はNHKきょうの健康で、主にレビー小体型認知症の初期症状について学んだことをお知らせします。

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◆レビー小体型認知症とは

レビー小体型認知症とは、脳の中にレビー小体という異常なタンパク
が生じ、これによって脳神経細胞がこわされることで起こります。

レビー小体型認知症は、特に75歳以上の高齢者で発症することが多く、
最近では患者数が50万人以上もいると言われ、全認知症患者の
およそ1割に達すると考えられています。

まだ専門医が少ないため、うつ病など他の病気と間違えられ、
ほかの病気の薬で悪化することもあるようです。

医師に任せるだけでなく、家族も初期症状に注意して正しい診断
の助けになるようにすることが大切だと思われます。

◆レビー小体型認知症の初期症状

1.実際にはいない人や虫が見える(幻視)

この症状はレビー小体型認知症の最も特徴的な症状である。

特に暗がりで幻視が起こりやすく、「床が濡れている、
煙が出ている」ように見えることもある。

幻視は幻覚の中の見える機能に障害が起こる現象で、
脳の後方にある視覚連合野がレビー小体によって
障害されるのが原因と考えられている。

2.認知の変動が激しい

ぼんやりしている時とはっきりしている時との差が激しい。
一日の中で変動したり、数日の周期で変動することもある。

3.パーキンソン症状

歩き方が小刻みでたどたどしい。よく転びそうになるなど
運動機能が悪くなる症状。

「パーキンソン病」も、レビー小体が原因で起こる病気である。

主に「大脳皮質(大脳の表面)」にレビー小体が生じると
レビー小体型認知症となり
主に「脳幹(脳の下部)」に生じるとパーキンソン病になる。

レビー小体型認知症の場合、進行に伴いパーキンソン病と同じくらい
体が不自由になる人もいるし、
パーキンソン症状があまり起こらない人もいる。

4.レム睡眠行動異常症

夢を見ているレム睡眠のときに、大声で寝言を言ったり、
手足を激しく動かしたりする。

普通、レム睡眠のときは筋肉がゆるんで、脳からの指令が体に
届かなくなるが、レビー小体型認知症では筋肉がうまくゆるまない
ため、
夢に合わせて叫んだり、手足が動いたりしてしまうのである。

5.うつ症状

落ち込むことが多くなるうつ症状は、うつ病と同じく、前頭部
の前頭葉の障害である。

6.自律神経症状

便秘をする、汗を多量にかく、起立性低血圧症などがおこる。

この6項目の中の2つ以上が当てはまる場合は、
レビー小体型認知症が疑われます。

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◆レビー小体型認知症が疑われたら

1.全国にある「認知症疾患医療センター」を受診するか、

「認知症サポート医」に指定されている内科医を受診する。

2.上記のような医療機関や医師がわからない場合は、

市区町村にある「地域包括支援センター」
各都道府県にある「認知症の人と家族の会」

一部の都道府県にある「レビ-小体型認知症サポートネットワーク」
などに相談して、専門医のいる医療機関を教えてもらう。

※レビー小体型認知症はまず専門医を探して、正確な診断を
してもらうことが大変のようですね。

◆レビー小体型認知症の治療

医療機関にかかって、レビー小体型認知症の診断がついたら
治療はおもに、アルツハイマー病に使われる抗認知症薬を使用
します。

早期に発見すれば、ドネペジル(保険適用薬)、リバスチグミン、
ガランタミンなどの薬で、症状を改善し、進行を遅らせる効果
がありますが、病気が進行してからだと効果が落ちてしまいます。

抗精神病薬やパーキンソン病薬を使う場合もありますが、
レビー小体型認知症は、薬に敏感で、種類によっては悪化する
ことがあるため、薬は最小限にし、家族も症状の変化に
注意する必要があります。

◆幻視をおこりにくくする対策

家庭でできる幻視をおこりにくくする対策

1.部屋を明るくする

幻視は当然、暗がりや夜に起こりやすいので部屋を明るく
することで幻視はおこりにくくなります。

2.室内のデザインをシンプルに

複雑な模様があると見間違えやすいので、部屋のデザイン
を単純にしましょう。

3.対象物に近づく、触って見せる。

患者が見間違える対象物に、家族が近づいたり、さわったり
しながら「ほら、何もないでしょう?」と言って幻である
ことを理解してもらう。

(ソース:NHKきょうの健康 これも認知症「レビー小体型認知症」)

◆まとめ

どんな病気も早期発見、早期治療が大切で、レビー小体型認知症
の場合は特に早く治療をはじめないと薬が効かないそうです。

家族は初期症状に注意して一刻も早く認知症を見つけましょう。

治療薬がアルツハイマー型認知症と同じとはびっくりしました。

認知症の薬も今後続々と良いものができてくると思われます。

幻視をおこりにくくする方法も参考にして下さい。

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