細菌性赤痢とアメーバ赤痢の違い!原因と感染経路症状や治療法

海外渡航歴のない人が細菌性赤痢に感染したことがニュースになって
いました。

わざわざ細菌性赤痢と書いてあるのは、細菌性赤痢の他にアメーバ赤痢
があるからなんですね。

細菌性赤痢とアメーバ赤痢はどう違うのか、色々調べてみました

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◆原因の違い

 

◇細菌性赤痢の原因は
赤痢菌という細菌で、赤痢菌が大腸に感染する病気です。

厳密に言うと、赤痢菌にはA,B,C,Dの4種類の群があり、最初のA群は志賀潔に発見されたことで有名ですが、近年はD群赤痢菌による感染例が多いそうです。

衛生状態が悪い途上国での発生は多いですが、日本での細菌性赤痢は激減しており、最近の年間発病報告数は 約500~600人で死亡率は1%以下とのこと。
◇アメーバ性赤痢の原因は
赤痢菌ではなく、赤痢アメーバという原虫が大腸に寄生する病気。

最近の年間発病報告数はおよそ800人で、こちらは年々増加しているとのこと。しかし死亡率は1%以下です。

※細菌と原虫の違いですね。原虫とは単細胞の寄生虫のことです

 

◆感染経路の違い

 

◇細菌性赤痢の感染経路は、
患者やサルの糞尿から食物、水、を介する経口感染。
◇アメーバ赤痢の感染経路は、
患者の糞便中のうみから食物、水を介する経口感染
または、肛門を使った性行為による性感染

アメーバ赤痢の感染は日本ではほとんどが男性同性愛者間の性感染とのこと。
感染者が増えているのは、男性同性愛者が増加しているということでしょうか。

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◆症状の違い

◇細菌性赤痢の症状は

潜伏期間は、1~5日で、発熱で始まり、腹痛、下痢が続きます。

A群赤痢菌(志賀赤痢菌)によるものは症状が重く、40℃近い高熱、激しい腹痛、下痢便に、うみ、粘液、血液が混じる膿粘血便がみられることが多い。

A群赤痢菌によるものは乳幼児・小児・高齢者で重症化しやすく死亡する場合がありますが日本では近年A群赤痢菌によるものは激減しているため、死亡例はほとんどないようです。

B・C・D群によるものは、軽い下痢・軟便・微熱だけで、血便や合併症はほとんどみられず、約1週間で回復する

 

◇アメーバ赤痢の症状は

潜伏期間は数日から4ヶ月、通常2-4週間ですが、感染しても無症状の人も多く数年後に症状がでる人もいるそうです。

感染した人の10~20%だけに症状が見られ
主な症状は、下痢、イチゴゼリー状の粘血便、排便時の下腹部痛や不快感などです。

アメーバは血液にのって肝臓に入り、肝臓にうみがたまる肝膿症を起こすことがあります。
その場合は38~40℃の発熱、右わき腹の痛み、肝臓のはれ、吐き気、嘔吐、体重減少、寝汗、全身のだるさなどがみられます。

 

◆治療法の違い

◇細菌性赤痢の治療法は
ニューキノロン系ホスホマイシンを服用します。

 

◇アメーバ赤痢の治療法は
ニトロイミダゾール系製剤であるメトロニダゾールを服用します。

両者とも症状がでてからすぐ治療をすれば、日本での死亡率は1%以下でめったに死亡することはないとのこと。

 

◆予防法

 

細菌性赤痢もアメーバ赤痢も予防ワクチンはありません

手洗い、うがいをよくし、食べ物・水に注意しましょう。

十分に加熱された飲食物を摂取することが有効です。

アメーバ赤痢の場合は性感染に注意しましょう。

 

◆まとめ

細菌性赤痢もアメーバ赤痢も大腸に感染して生じる病気なので 発熱や下痢などは共通ですが、色々と異なることがわかりました。

海外渡航で感染することが多いようなので海外に行って来て下痢や
発熱があった場合は赤痢を疑ってみることが必要です。

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One Response to “細菌性赤痢とアメーバ赤痢の違い!原因と感染経路症状や治療法”

  1. […] 細菌性赤痢・アメーバ赤痢の予防は、どちらも基本的に【感染経路に近づかないこと】が一番です。そのため、以下のような方法が考えられます。 ①渡航先での生水、生食は避け、基本的に加熱処理をしっかりと行う ②石鹸を使用した手洗いをしっかりと行う ③正しく避妊具(コンドーム)を着用する ④肛門と口が接触しないようにする ⑤身体を清潔に保つ ※基本的にワクチンや予防薬はありません。 いかがでしたか?赤痢ときいて発展途上国のイメージがあった方もいるかもしれませんが、近年国内でも増加傾向とされている病気の一つです。しっかりとした知識をもって予防に勤めていきましょう。 【引用・参考文献】 ヘルスケア大学 神奈川県衛生研究所 日経Gooday 元気ナースの雑学ブログ […]

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