老人の一人暮らしにどう備える?団塊スタイルの要点
昨年2月、長命だった義母が94歳で亡くなり、
一周忌が過ぎても、後の整理がまだ
終わりません。
几帳面な義母で、いつも身の回りを整理整頓
していたようなのですが、それでも大変です。
片付けが大の苦手な私ですから。
なるべく遺族に迷惑をかけないための備えを
考え始めたところ、8月19日(金)の団塊スタイルで
「どう備える一人暮らし」というテーマの放送が
ありました。
役に立ちそうですので、要点を記録しておきます。
この記事の目次
◆団塊スタイルの放送内容は
この先一人暮らしを迎える老人に向けて、何をどのように備え
ればよいか、体験者の例も取り上げて、ノウハウと心構えを
伝えてくれました。
❖急な入院や災害への備え
エッセイストである岸本葉子さんは、今50歳代で、30歳代から
一人暮らしをしておられます。
何度も命にかかわる大病をして、救急車のお世話になった
体験から もしもの時に絶対必要なものをベッドのそばに
いつも置いているそうです。
●それは「もしもの時用セット」です。
- 老眼鏡…これがないといざというとき、救急車やタクシーを呼ぶ
にも、電話番号の字が見えません。 - 緊急連絡先の電話番号…救急車、医療機関、離れて暮らす
家族や親戚の連絡先など。 - 経口補水液…水分補給や熱中症対策にも。
- 財布…タクシー代やら病院代など色々必要です。
この4つは絶対に必要なもので、急病だけでなく
災害の時にも必要です。
●その他にあった方が良いものは、
健康保険証、お薬手帖 パジャマ
岸本葉子さんは救急車を呼んだときに、人に見られては恥ずかしいほどひどいパジャマを着ていたので、パジャマを探して
着替えるのが大変だったのだそうです。
それで最近は入院用のパジャマを手元においておくそうです。
さすが老人のためのもしもの時用セットですね。
老眼鏡が一番大切とは。
その他に岸本さんは、災害用に、2リットルの水入ペットボトル
をじゃまにならないようにソファーの裏に一列に並ぶだけ並
べていました。狭い家には名案です。
地震用に突っ張り棒をつけたり、冷蔵庫の扉が開かない
ストッパーをつけたり、廊下には物を置かないこと。
スリッパでつまずいて転んだことから、スリッパはやめて
靴下で過ごしているそうです。
その他に必要なものはやはり筋肉とのこと。足腰を鍛えて
筋肉をつけておかないと、重いものも運べなくなるし、
お父さんの介護の経験から車いす生活になっても、車いす
からベッドに移動するのに筋肉が必要だというのです。
なるほど、すべて岸本さんの体験から来ているので、
納得でした。
❖日常生活の上手な整理
生活研究家の阿部絢子さんは、とにかくシンプルな生活
にすることだと教えてくれました。
阿部絢子さんの一人暮らしの家がVTRで紹介されました
が、とにかく物が部屋に置いてないのでびっくりしました。
●阿部絢子さんのアドバイスは、
- 2年以上使わない物は捨てること…断捨離みたいですね。
- キッチンは物を外に出しておかない。すべて収納場所に入れる。
- 鍋釜はコンロの下のたなにまとめておく。
- 年をとると重いなべは大変なので軽いなべに買い換える。
- 吊り戸棚は手が届く所まで低くする。
- 領収書は1つの引き出しに仕分けして収納する。
などでした。
2年以上使わないものがたくさんあるのですが、なかなか
捨てられません。
もったいない気持ちが捨てられないのです。困ったものです。
❖町が備える驚きの備え
東京都大田区の驚きの備えとは
1.トイレに緊急通報システムを備えている
トイレが一定期間使用されないと、警備会社から電話がきて
連絡がつかない場合は警備会社が自宅を訪問し、呼んでも
返答がない場合は預かっている鍵で自宅に入り調査する
というもの。
2.救急医療情報キットをキッチンの冷蔵庫に
救急車や消防車が来たときに、本人が意識不明でも
わかるように、
かかりつけ医や持病、家族の連絡先などを書いた
紙を入れて冷蔵庫にしまっておくキットです。
そのキットを入れた冷蔵庫にはキットが入っている
ことがわかるようにシールを貼っておきます。
3.救急安心シートを配布
いつも外出時には、かかりつけ医や持病、家族の連絡先
などを書いて持ち歩くための用紙です。
素晴らしいですね。
とくに1番のトイレの緊急通報システムがあれば、孤独死
をして何日も発見されないなどということがなくなります。
一人暮らしの老人にはぜひつけて欲しいですね。
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◆まとめ
一人暮らしではなくても、役に立つことが色々ありました。
エッセイストである岸本葉子さんの「もしもの時ようセット」
や、スリッパはつまずきやすいから靴下で暮らすこと。
筋肉を鍛える必要があること。
生活研究家の阿部絢子さんのシンプルライフや
2年以上使わないものは捨てること。
などです。
人一倍元気な私は、自分はいつまでもピンピンしていると
思っていましたが、少しは考えなくてはと思いました。
◆出演者
【司会】風吹ジュン,国井雅比古,【語り】バッキー木場
【ゲスト】エッセイスト…岸本葉子,女優…かとうかず子,
【VTR出演】生活研究家…阿部絢子,
生活研究家…阿部絢子さんの著書も役にたちそうです。
モノ・人・お金自分整理のすすめ 阿部絢子
老いのシンプルひとり暮らし 前向きに自分らしく 阿部絢子
❖阿部絢子(あべ・あやこ)のプロフィール
生活研究家、消費生活アドバイザー。
日本大学理工学部非常勤講師。1945年新潟県生まれ。
共立薬科大学卒業後、洗剤メーカーに勤務。
1980年より30年にわたり銀座松屋の消費者相談室に勤務。
家事研究の第一人者としてメディアで幅広く活躍中。『始末のいい暮らし方』(だいわ文庫)
『男子家事』(マガジンハウス)
『老いのシンプルひとり暮らし』(大和書房)など著書多数。
(あしたの生活 NHK出版 より)
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