牛乳と薬の飲み合わせ!良いものと悪いもの!それぞれの理由は?
毎朝牛乳を飲んでいる夫を見て、ふと牛乳で薬を飲んではいけないと言われていたことを
思い出しました。
夫の血圧の薬は牛乳でも問題ないのですが、たしか、胃のバリウム検査の後に渡される下剤は、牛乳や炭酸飲料で飲んではいけなかったのです。
他にどの薬が牛乳と飲み合わせが悪かったのか思い出せません。
思い立ったが吉日と、早速調べてみると、牛乳と飲み合わせが良い薬もある
ことを知ってびっくりしました。
どうしてなのでしょう。
改めて牛乳と薬の飲み合わせについて調べてみました。
この記事の目次
◆牛乳と飲み合わせが良い薬とその理由
「鎮痛剤」だけは牛乳で飲むのがお勧めです。
理由は、鎮痛剤は胃を荒らすという副作用があるのですが、牛乳は
胃の粘膜を保護する作用があるからです。
痛む時だけ飲む鎮痛剤など、空腹時に飲む場合は、牛乳をコップ1杯
飲んでから服用すると胃荒れを防ぐことができます。
また牛乳と鎮痛剤の相互作用もありません。
※あまり鎮痛薬は飲みませんが覚えておこうと思います。
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◆牛乳と飲み合わせが悪い薬とその理由 1
一部の抗生物質や抗菌薬
注意する薬:テトラサイクリン系(ミノマイシンなど)
ニューキノロン系(クラビット、ガチフロなど)
骨粗しょう症薬(注意する薬:ダイドロネルなど)
その理由は
一部の抗生物質や抗菌薬、および骨粗しょう症薬は牛乳に含まれている
カルシウムと結合しやすい性質を持っているからです。
カルシウムと薬が結合すると、体内で吸収されにくいキレートという構造になり、薬の効き目が弱くなってしまうのです。
ただし、2時間くらい間隔をあけて飲めば、問題はないでしょう。
※骨粗しょう症の人はカルシウムを多く取るために乳製品を多く摂取すると思われますので注意が必要ですね。
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◆牛乳と飲み合わせが悪い薬とその理由 2
腸で溶けるタイプの便秘薬
注意する薬:コーラック スルーラックS ピューラックなど
その理由は
腸で溶けて、腸をを刺激して排便をうながすタイプの便秘薬は、胃の中で胃酸で溶けないように表面がコーティングされています。
牛乳はアルカリ性なので、胃酸と中和し大腸と同じ条件になります。
するとコーティングが胃の中で溶けて、薬が胃で吸収されてしまい、腸へ到達する分量が減って効果が弱まるのです。
※なるほど。理科で習った酸性とアルカリ性の中和の実験を思い出します。
リトマス紙が赤くなるのが酸性で青くなるのがアルカリ性でしたね。
それなら、ヨーグルトやミルクなどの乳製品も、同じ理由でダメですね。
胃薬と一緒に飲んではダメ
胃薬は大抵、胃の酸で溶けるようになっているので、便秘薬のコーティングをも溶かしてしまい、効果が弱まります。
メーカーの大正製薬は胃痛の予防には、胃薬を飲んで1時間以上たってから便秘薬を飲むことを勧めています。
※便秘薬で胃痛になる人は多いようですね。便秘をしたことがない元気ナースにはわかりませんが。
炭酸飲料も一緒に飲んではダメ
牛乳とは反対に、炭酸飲料は酸性ですから、酸が多過ぎて、腸内で中和ができなくなります。
すると胃の中と同じでいつまでも便秘薬のコーティングが溶けず、薬が腸でも働かなくなるのです。
※胃酸は酸性で、腸液はアルカリ性なので腸内は中性になるのですが、炭酸が
多いと酸性になってしまいますね。
◆時間の空け方
多くの薬は食後30分などと決められていますが、幸いなことに、牛乳と飲み合わせが悪い薬はほとんど食間や寝る前など、食事に影響されないタイミングで飲むことになっています。
色々なデータを調べた結果、薬を飲んで1時間以上たってから牛乳(乳製品)を飲むか、牛乳を飲んでから2時間以上たってから薬を飲むと、薬と牛乳が混じらないようです。
牛乳の胃内滞在時間がだいたい2時間だからです。
薬を飲むときは注意事項をよく読んで、詳しいことは、医師や薬剤師に
ご相談くださいね。
◆まとめ
牛乳と飲み合わせが良い薬と悪い薬の理由を調べて分かったのがとても勉強になり面白かったです。
結論は、「鎮痛剤」だけは牛乳と一緒に飲むか、牛乳を飲んでから飲むと胃痛の予防ができる。
その他の薬は原則、水かぬるま湯で飲む。
牛乳(乳製品)などを良く飲んだり食べたりする人は、飲み合わせの悪い薬を覚えておいて、薬と牛乳の間隔を2時間空ける。
薬が覚えられない人は、牛乳は薬を飲んで1時間以上してから飲む。
こんなものでしょうか。
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