脂肪肝の治し方!食前の高カカオチョコレートが効果的!その理由は
最近高カカオチョコレートの健康効果が色々と発見 されてきて、チョコレート好きの私にはうれし い事です。
今日のzakzak夕刊フジ(2017年4月5日)でも 「血液サラサラ」という言葉の提唱者である 肝臓の専門医・栗原毅医学博士が 脂肪肝の予防と治療に、食前に高カカオチョコレート を食べると効果的であると述べておられます。
どうしてなのかを、脂肪肝について調べた情報と 共にお伝えしようと思います。
この記事の目次
◆脂肪肝とは
脂肪肝とは簡単に言うと、肝臓に脂肪がたまりフォアグラ状態に なることです。
肝臓では脂質からできる脂肪酸や、糖質からできるブドウ糖から 中性脂肪が作られ、
エネルギーに変えられるのですが、 使うエネルギーが少ないと中性脂肪が肝細胞にたまっていきます。
こうして中性脂肪が蓄積し、全肝細胞の30%以上が脂肪化している 状態を「脂肪肝」といい ます。
現在、日本人の4人か3人に1人が脂肪肝であると言われていますから 大変な問題ですね。
◆脂肪肝の原因
脂肪肝の原因として挙げられているのが 食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足、肥満、無理なダイエットなどです。
無理なダイエットが脂肪肝の原因になるというのは不思議ですが、
栄養失調になると、肝臓が危機を感じて栄養をため込むのだと 思われます。
運動不足はエネルギー消費が減るために中性脂肪が余って肝臓に たまるということが分かります。
食べ過ぎ、飲みすぎ、肥満については、 アルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝に分類されます。
❖アルコール性脂肪肝とは
お酒の飲み過ぎで肝臓に中性脂肪がたまる脂肪肝です。
これは、アルコールが分解する時、中性脂肪が合成されやすく なるからだそうです。
アルコール性脂肪肝は一般によく知られていますが、
日本人の 脂肪肝の原因は飲みすぎではなく、食べ過ぎによる非アルコール 性脂肪肝が大部分なのだそうです。
❖非アルコール性脂肪肝
非アルコール性脂肪肝は食べ過ぎによる脂肪肝です。
そして非アルコール性脂肪肝による肝臓疾患(NAFLD)には症状が 軽く、治りやすい単純性脂肪肝(NAFL)と重症タイプの(NASH)の 2種類があります。
NASHは放置すると肝硬変、肝細胞がんへと進行する可能性が高く、 また、NAFLもNASHに進行することがあります。
そのため、早期に発見して、原因となる生活習慣や肥満を改善する ことが重要ですね。
病気は何でも早期発見が重要なことがわかります。
◆脂肪肝の症状
肝臓は「沈黙の臓器」と言われているように、あまり自覚症状が ありません。
そのため、脂肪肝に気づかず手遅れになることもありますので注意 が必要です。
脂肪肝は、悪化すると脂肪肝⇒脂肪性肝炎⇒肝硬変⇒肝がんへと 進行することがありますので、
あなどってはいけません。
❖血流悪化による症状
脂肪肝には痛みなどの自覚症状がありませんが、
疲れやすい、肩こり、 頭がボーッとするなどの症状がでることがあります。
脂肪肝になると血液がドロドロになり、血流が悪くなるため、
全身 の細胞に酸素と栄養分が行きわたらなくなり、疲れやすい、肩がこる 頭がボーッとする
などの症状が出ることがあるそうです。
❖ALT(GTP)で脂肪肝をセルフチェック
飲みすぎ、食べ過ぎの人、運動不足で肥満の人、疲れやすい人など 思い当たる人は、
血液検査を受けるか、健康診断の結果を見直して みると良いそうです。
肝機能を表すALT(GTP)の基準値は30(IU/L)以下ですが、
20(IU/L)以上であれば脂肪肝予備軍と考えられます。
ALT(GTP)とは、主に肝細胞内でつくられる酵素で、
アミノ酸代謝 やエネルギー代謝のために働く重要な酵素です。
何等かの異常で肝細胞が破壊されると、血液中に漏れ出すので
ALT(GTP)値が高いということは、
それだけ肝細胞が障害を受けて いることがわかるのです。
関連する主な疾患は ウイルス肝炎、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪肝炎NASH 肝硬変などです。
基準値の30(IU/L)を超えるようであれば、受診が必要ですが、 20~30(IU/L)ならば、
運動と 食事療法で生活習慣を改善する のが良いでしょう。 スポンサードリンク
◆脂肪肝の治し方
❖脂肪肝を放置すると
軽い病気と考えられているようですが、放置すると肝硬変や 肝臓がんへと進行することが知られています。
また、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、歯周病などの生活習慣病のリスク も高め、さらに胆石を作りやすい
ことも話題になっているそうです。
❖脂肪肝の治療法
生活習慣が原因の脂肪肝は、食事療法、運動、禁酒を行い、体重を 2kg減らすだけで、
肝臓にたまった中性脂肪が減り、肝機能が回復 します。
内臓脂肪や皮下脂肪と違って、肝臓についた脂肪はとれやすいのです が、
一時的に脂肪が減っても、生活習慣が元に戻れば再発します。
再発した脂肪肝はNASHに進みやすいので、悪い生活習慣は断ち切ら なければいけません。
◆脂肪肝の食事療法
❖糖質を減らす
中性脂肪がたまるというと、油ものの食べ過ぎと思われがちです が、実はご飯、麺、パン、果物、お煎餅、あめ玉、甘いジュース など糖質のとり過ぎによる方が多いのだそうです。
食事でとった糖質は、ブドウ糖に分解されて小腸から吸収された 後、
肝臓で速やかに中性脂肪に変化してしまうからです。
さらに、健康に好いとされている果物の食べ過ぎが、意外に一番 中性脂肪がたまるとのこと。
アルコール性脂肪肝より多いのだ そうです。
なぜなら果物の成分である果糖は吸収がよく、肝臓ですぐに中性 脂肪に変わるからです。
いくら果物が好きでも、中性脂肪が高い人は、りんごなど一日半個 ぐらいにしておきましょう
と栗原毅医学博士は述べています。 果物が好きな人も、食べ過ぎはいけないようですね。
❖野菜→たんぱく質→炭水化物の順番に食べる
この食べ方は、もう一般に広く行き渡っているようですが、
炭水化物を先に食べると血糖値が急激に上がり、
血糖値を下げる ホルモンであるインスリンが大量に分泌されます。
するとインスリンは糖を中性脂肪に変えて蓄えるので、
脂肪肝を 防ぐには、糖が少なく繊維が多い野菜から食べて、
炭水化物を 最後にすることによって
血糖値を急激に上げないようにする のが良いというわけです。
❖食前に高カカオチョコレートを食べる
高カカオチョコレートには、食物繊維が豊富に含まれているので、
糖質が多い食事をする直前に1片食べておくと小腸での吸収が遅く なり、
脂肪肝の予防ばかりか治療にもなることが栗原毅医学博士ら の研究でも分かってきたのだそうです。
(ソース:栗原毅医学博士の著書やメディア)
■栗原毅(くりはら・たけし) 医学博士。 栗原クリニック東京・日本橋院長。前慶応大学特任教授。 「血液サラサラ」という言葉を提唱し、著書やメディア出演などを 通じて予防医療の大切さを訴えている。
◆まとめ
脂肪肝について、その原因や症状、チェック法、および 脂肪肝の治し方について、まとめました。
脂肪肝の食事療法について 糖質を減らし、
食物を食べる順番を野菜→タンパク質→炭水化物 にして 食前に高カカオチョコレートを一片食べる
と脂肪肝の 予防と治療になることがわかりました。
でも、高カカオチョコレートの食べ過ぎはやはりいけません。
なんでも適量があるのです。
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