一過性全健忘の症状や原因!認知症かも?治療法や再発への対策は?
毎月新聞代の集金に来るおばさんが、ひと月分の
新聞を収納できる袋を置いていってくれます。
新聞を収納するのは夫の役割なので、私はその
袋にさわることはないのですが、ある日、その新聞
袋が見つからないと夫が騒ぐのです。
それで探してみたら、他の袋類をいれておくダンボールに入っていました。
どうも私が無意識に入れたようなのです。
時々そういうことがあるので、認知症の始まりかと、
ちょっと心配になっていたところ、
一過性全健忘という病気があることを知り、どんな
病気なのか調べてみました。
◆一過性全健忘の症状
「自分が今日一日何をしていたか全く思い出せない」
と言い始めるのがが「一過性全健忘」という病気だそうです。
仕事など頭を使うことはすべて完ぺきにこなしたのに、記憶が
ないというのです。
そのため、本人はその記憶のない間のことを家族などに何回も
質問するのが特徴とのこと。
ということは、自分の記憶が消失したことは分かるということ
です。
どうも私の症状とはちがうようです。私は記憶を無くしたこと
に気づいてはいないのですから。
❖一過性全健忘になるとでる症状は?
- 突然何の前兆もなく数時間(1~8時間)記憶がなくなる
- 40~80歳の人に発症することが多い
- 自分の名前や家族の名前などは覚えているがどこへ行くのか忘れたりする
- 再発は少なく10%程度
- 記憶以外の脳機能障害はない
- 手足の麻痺などはない
- 24時間以内に正常にもどるが、発作中のことは覚えていない
※私の場合、数時間も記憶がなくなることはないですが、家の中で何を取りに
物置に行ったのか忘れて、元に戻ると思い出すような現象はあります。
手足の麻痺など、脳卒中の症状もありません。
◆一過性全健忘の原因
- 心理的ストレス
- 激しい運動
- 大動脈解離
などが誘引となって、
記憶に関係する脳の「海馬」の部分の一時的血行不良で発症
すると考えられているそうです。
それは、磁気共鳴画像診断装置(MRI)による検査で海馬に
異常が見つかることが多いからだとのこと。
しかし、症状が出てから48時間~72時間の間に検査しないと、
異常は発見できないようです。
早くても遅くなっても見られないとのこと。不思議ですね。
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◆認知症の可能性は?
認知症と一過性全健忘は別もののようです。
国家公務員共済組合連合会立川病院院長 篠原幸人氏は
”この症状は再発することは比較的少なく、これがきっかけで完全
な健忘症や認知症(にんちしょう)になることはまれなので、あまり
心配しなくてよいのですが、一度は専門家に原因をよく調べてもら
うとよいでしょう。この原因が脳卒中であることもあるからです。”
と一過性全健忘症候群の解説(コラム)で述べておられます。
あまり心配はないようですね。
◆治療法
経過観察を行い、特別な治療は不要。
再発はまれだが、再発する場合には内頸(けい)静脈弁不全
などの可能性があるとのこと。
❖似たような症状の病気
てんかん
ヒステリー
頭部外傷、
低血糖、
中毒、
椎骨脳底動脈循環不全(脳への血流量が少なくなる病気)
などでも似たような症状が出ることがあるので、検査をうけるよう
にと大多数の医師は述べています。
◆まとめ
一過性全健忘とは、「海馬」の一時的な故障で、記憶を失うが
24時間以内に正常に戻る病気である。
特別な治療はいらないが、似たような症状の病気もあるので、
原因をはっきりさせるために、神経内科を受診することを
おすすめしますと、多くの医師は述べています。
同居している息子の奥さんは、30歳代ですが、
「無意識にしたことを忘れることなんて、私もしょっちゅう
ありますよ」と検査に行く私を笑ってくれました。
一応脳外科でMRIの検査をしてもらいましたが、「脳の萎縮も
なく、血流も良くて、治療の必要は何もありません。年相応に
細い血管のつまりは多少ありますがね。」とのことでした。
今のところ、それほど心配することはなさそうです。
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