慢性頭痛である片頭痛を頭痛ダイアリーで治す治療薬の使い方
日本では片頭痛持ちの人は840万人もいると言われ
女性に多い慢性頭痛です。
今回は、「頭痛ダイアリー」をつけることで、
自分の片頭痛の特徴を知って、治療に役立てる
方法をご紹介します(参考:NHK今日の健康11/21)。
この記事の目次
◆片頭痛(へんずつう)とは
2013年に片頭痛とはどういうものか、決めてになる診断基準
が決まりました。
❖片頭痛の診断基準
A. 4~72時間、痛みが続く。
B. 以下の4つのうち、2つ以上を満たす
- 片側に起こる
- ズキンズキンと拍動性の痛みである
- 強い痛みである
- 動くと痛みが悪化する
C。以下の2つのうち、どちらかを満たす
- 吐き気
- 光・音に敏感
上記のA.B.C.が満たされると片頭痛と診断されます。
私もたまに頭痛がしますが、4~72時間続くことはない
ので、片側が痛み、ズキンズキンしても、片頭痛とは
言わないのですね。
◆頭痛ダイアリーの付け方
❖片頭痛の要因を書く
- ストレス
- 月経による女性ホルモンの変化
- 気温・気圧の変化
- 人混み
- 騒音
- 閃輝暗点(せんきあんてん)
光るギザギザが5~20分間程度続けて見える症状 - 特定の食品
など、自分の片頭痛が起きる要因を書く。
❖その他に書くべきこと
痛みの程度、痛みが起きた時間帯、吐き気の有無、
などを書いておくと、片頭痛の治療に役立ちます。
◆治療薬の効果的な使い方
軽い頭痛なら市販薬のロキソニンなどで治るものですが、
片頭痛は強い痛みのある慢性頭痛ですから、ロキソニン
などが効かない場合が多いです。
そんな場合は当然病院で治療薬を処方してもらうことになります。
❖片頭痛の治療薬
病院で処方される主な片頭痛の治療薬にはトリプタンと
非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)があります。
トリプタンは片頭痛に非常に良く効く治療薬ですが、血管を縮める
副作用があるので、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症のような血管の病気
がある場合は使用できません。
そういう時にトリプタンの変わりに使うのが非ステロイド性消炎
鎮痛薬(NSAIDs)です。効き目はトリプタンより劣るようです。
❖治療薬の使い方はタイミングが大事
・頭痛が起きる前にのんでも、痛みが起きて2~3時間たってから
のんでも、あまり効果がありません。
頭痛が起きると感じたらすぐ飲むのが効果的なのだそうです。
ここで頭痛ダイアリーが役に立ちます。
頭痛ダイアリーをつけていれば、どういうときに頭痛が起こるか
わかるようになるからです。
・閃輝暗点(せんきあんてん)が出るひとは、消えてから片頭痛
が起きますので、薬も閃輝暗点が消えてから飲むのが効果的です。
閃輝暗点は片頭痛の人の30%に生じるといわれ、片頭痛の前駆症状
のひとつです。
目の異常ではなく、ストレスなど何らかの原因で、後頭部の血管が
縮まって、急に開放されたときに生じるとされています。
※頭痛ダイアリーをつけると、頭痛の頻度や、閃輝暗点の頻度も
よく分かり、医師の診断に非常に役立ち、コミュニケーション
にも役立ちます。
❖治療薬を飲み過ぎると
トリプタンも非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)も飲み過ぎると、
頭痛が起きる回数が増え、痛みが増加し、薬の使いすぎによる頭痛
(薬物乱用性頭痛)になる場合あります。
トリプタンは月に10日以上、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)
は月に15日以上飲んではいけません。
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◆予防薬を積極的に使おう
❖予防薬を使うべき人
- 片頭痛が月に2~3回以上の発作回数が多い人
- 頭痛で日常生活に支障をきたす人
- 治療薬が効かない人
- 薬物乱用性頭痛の人
❖予防薬に使う治療薬
- カルシウム拮抗[きっこう]薬
- 抗てんかん薬
- β遮断薬
- 抗うつ薬
などが使われています。
❖予防薬の使い方
予防薬は効果がでるのに時間がかかるので、最低2か月以上
飲み続ける必要があります。
予防薬はトリプタンに比べると非常に値段が安いので続け
やすいです。
いずれにしても、担当医師とよく相談することが大切ですね。
◆まとめ
以上、頭痛ダイアリーをつけて、治療薬をのむタイミング
をみつけることにより片頭痛を治す方法をご紹介しました。
元気ナースも以前は軽い片頭痛があり、閃輝暗点もあった
のですが、卓球を週2回ほどやるようになり、気づいたら
ほとんど片頭痛がなくなっていました。
閃輝暗点も減り、1年に2回ほどでした。
運動も効果があるのかもしれません。
オリーブオイルが良いという説もあります。
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