耳掃除、やりすぎは逆効果?正しいケアと子どもの耳垢対策ガイド
「毎日耳掃除しないと気がすまない…」という人、多いのでは?
でも実は、やりすぎると逆に耳を傷つけてしまうことも。
さらに、子どもの耳垢ケアには大人とは違う注意点がたくさんあります。
今回は、耳掃除の「やっていいこと・ダメなこと」、そして「子どもの耳垢対策」まで、医師推奨の情報をもとに、やさしく解説します。
耳掃除の頻度は?実は“ほぼ不要”が正解!
耳垢は自然に出てくるので、基本は掃除しなくてOK。
外耳道は皮膚の“ベルトコンベア”のように動いて耳垢を外へ運んでいます。
毎日の耳掃除は、むしろ耳垢を奥へ押し込んでしまう原因に。
✅ 理想の頻度
→ 2週間〜1か月に1回、耳の入口だけをやさしく拭く程度でOK!
NG行為トップ3!綿棒・耳かき・耳キャンドル
1. 綿棒は「押し込み棒」になりがち
→ 目に見えないところで、耳垢を奥へ押し込んでしまうことが多いです。
2. 耳かきは鼓膜を傷つける恐れ
→ 特に奥まで入れてしまうと、外耳道や鼓膜に傷がつく危険があります。
3. 耳キャンドルは絶対NG!
→ ろうそくの火で耳垢を吸い出す民間療法。火傷や異物混入のリスクが高く、医学的効果はありません(FDAも使用禁止を推奨)。
📚 出典:米国耳鼻咽喉科専門医協会(AAO-HNS)、米国FDA安全勧告(2021)など
子どもの耳垢、どうするのが正解?
子どもは耳道が細くて傷つきやすく、耳掃除は基本的に不要です。
耳垢が溜まりすぎて聞こえづらそうなときは、小児科や耳鼻科でのケアをおすすめします。
✅ おうちでできるケアのコツ:
お風呂上がりに濡れタオルで耳の入口を拭くだけでOK
綿棒や耳かきは絶対に使わない
📚 出典:厚生労働省「乳幼児の衛生管理ガイド」、米国小児科学会(AAP)
やさしい耳掃除のステップ
ベビーオイルや過酸化水素水(薬局で購入可)を数滴、耳に垂らして耳垢を柔らかく。
頭を傾けて10分置いたあと、軽くシャワーで流す or 自然に排出されるのを待つ。
💡 ポイント:水の温度は体温に近く!冷たい水はめまいの原因になります。
📚 出典:Mayo Clinic(メイヨークリニック健康ガイド)
🧭 まとめ:
「耳掃除は“少し足りないくらい”がちょうどいい」
やりすぎは逆効果。
耳垢は自然に出てくる、身体の“防御機能”。
特に子どもはデリケート。親が神経質にならないことが大切です。
耳掃除は“毎日の習慣”ではなく、“ときどきのケア”。
耳の健康を守るために、「やらない勇気」も持ちましょう!
なんだか無駄なことをやっているようですね。
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