白内障の手術時期とレンズの選び方!費用などの最新情報[動画あり]
白内障と診断されてからもう10年以上の歳月が経ち、
毎年眼科で検査をしてもらっているのですが
前回の検診で、医師に「そろそろ手術をしたらどうですか」
と言われてしまいました。
自分としては、逆光の時に、人の顔が見づらいけれど
順光では遠くまで良く見えるし、
白内障の人は夕方は見えにくいといいますが、
私は夕方の方が良く見えるのです。
乱視や遠視があるので、遠近両用めがねを使用して
いますが、パソコンの字も良く見えるし、さほど
不自由は感じない状況です。
今良く見えるのに、手術をして見えにくくなったら
どうしようと心配で手術に踏み切れません。
そこでいつ手術するべきか、レンズは単焦点レンズと
多焦点眼内レンズでは、どう違うのか、費用はどうなのか
調べてみました。
この記事の目次
◆白内障と手術時期
❖白内障とは
白内障とは、一般に人間の目にある水晶体というレンズが
年齢とともに徐々に濁ってきて視力が低下する病気です。
視力低下の他に、物がかすんで見える、まぶしい、
ぼやけて物が二重、三重にみえるなどの症状もあります。
50歳代の50%、60歳代の70%、70歳代の90%、80歳代
以上の100%の人に白内障があるとされています。
白内障の原因は主に加齢ですが、他に紫外線、放射線、
ステロイドホルモンなどの薬剤、目のケガや他の目の病気、
アトピー性皮膚炎や糖尿病などの全身疾患等があります。
❖白内障手術の時期
基本的には自分の日常生活や、趣味や仕事に不便を感じる
ようになった時が、白内障手術を考える時期です。
とは言っても、なかなか決断が付かない人は
メガネをかけた矯正視力を目安にすると
車の運転をする人は、
免許更新が出来なくなる矯正視力が0.7以下
運転をしない人は
新聞が読みにくくなる0.5以下あたり
で考えると良いようです。
矯正視力が0.1ぐらいになると水晶体が硬くなって、砕くのが
困難になり、手術に危険が伴うようになります。
また、あまりにも濁ってしまうため、網膜の状態が分からす、
失明するような目の病気も発見できなくなります。
※視力が0.5以下になっても、不自由を感じない人は、他に目の
病気がなくても、定期的に診てもらうべきですね。
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◆眼内レンズの選び方
さて、白内障の手術を受けることを決意したら、砕いて取り除く
水晶体のかわりになる眼内レンズを選ぶことになります。
眼内レンズには単焦点レンズと多焦点レンズがあり、それぞれ
に特徴とメリット、デメリットがあるので、悩みます。
❖単焦点レンズとは
1か所だけにピントが合う眼内レンズが単焦点レンズです。
「遠く」「中間」「近く」の3種類があり、どこがはっきり見える
眼内レンズにするかを選びます。
・「遠く」がはっきり見えるレンズは、車の運転やスポーツを
する機会が多い人に。
・「中間」がはっきり見えるレンズは、テレビを見たり、料理
をしたりする機会が多い人に。
・「近く」がはっきり見えるレンズは、読書やパソコンの作業が
多い人にむいています。
これが単焦点レンズのデメリットなのですが、ピントは1か所
にしか合せられないので、どれか1か所を選ぶと、他の2か所
にはメガネが必要になります。
例えば、近くにピントが合うレンズを入れると、中間の距離や
遠くの物を見るときには、メガネが必要になります。
※私・元気ナースは、現在遠近両用メガネを使用していますので
「中間」を選ぼうと思います。今のメガネは術後は度が合わなく
なるので作り変える必要はあります。
単焦点レンズのメリットは
見え方の質が良い。
健康保険が適用される。
などです。
※メガネをかけるにしても、見え方の質が良い方が良いと
私は思います。
❖多焦点レンズ(2焦点)とは
「遠くと近く」「遠くと中間」というように、2か所にピントが
合う眼内レンズです。
うまくいけば、メガネをかけなくてもよくなりますが、
うまくいっても、ピントが甘い、暗いところで細かい文字が見え
にくい、見え方になじまないことがある、乱視の人には使えない、
2焦点なので、やはり、残りの1点がはっきり見えない。
例えば、「遠くと近く」にすると、中間が見えにくい
健康保険が適用されないため費用が高い、
などのデメリットがあります。
※様々なサイトや経験者の意見などを読むと
多焦点レンズはまだ技術的に難しく、上手な医師でないと
満足のいく結果にはならないようです。
せっかく高額のお金を払って多焦点レンズを入れても
結果が思わしくなく、メガネが必要になったり、うまくなじます
再びレンズを入れ替える手術をする場合もあるようです。
(2,016年9月までの情報)
❖最新情報
白内障の最新情報は
レーザー手術
レーザーを使って、切開がより小さく、正確にでき、
水晶体の分割もレーザーで行うので、より安全に手術ができるよう
になりました。
3焦点レンズの出現
3焦点レンズができたことで、
「遠く、中間、近く」のすべてで、メガネが不要になったとのこと。
しかし、調節力はないので若い時のように、スムーズにはいかない
そうです。
◆白内障の手術費用
❖単焦点レンズ片目の費用
健康保険が適用されます。
手術前後に受ける診察や検査、投薬、入院などの費用
も全額健康保険が使えるので、
片目の場合は
3割の自己負担で5~6万円台、
1割の自己負担で1万8千円~2万円台が一般的です。
入院の場合、入院費用は別途必要です。
❖多焦点レンズ片目の費用
健康保険が適用されませんが、国が設けた「先進医療」として認可
されているレンズは、全額負担になるのはレンズを入れる手術だけで
診察や検査、投薬、入院などに関しては健康保険が適用されます。
厚生省に認可されたレンズ3種類では
片目で手術代が30~50万円+保険適用部分が数万円かかります。
入院費用は別途必要です。
先進医療として認可されているレンズ
「レストア(ReSTOR)」Alcon社製)」)
「リズーム(ReZoom、Abbott Medical Optics社製)」
「テクニス・マルチフォーカル(TECNIS Multifocal、 Abbott Medical Optics社製)」
また先進医療として治療が受けられるのは、認定を受けた医療機関
に限られています。認定を受けている医療機関は、厚生労働省のWeb
サイトで調べることができます。
高額医療費の還付が受けられる場合があります。
国民健康保険、老人保健の場合は市町、社会保険の場合は各保険者
(所属する社会保険事務所、組合など)に申請すると一部分が
払い戻されます。
先進医療特約付きの生命保険に加入している人は、全額保証される
場合もあります。
❖自由診療の3焦点レンズとレーザー手術
3焦点レンズの両眼手術費用
70~120万円 (病院によりかなり差があります)
入院費用は別途必要です。
レーザー白内障手術
白内障手術をレーザー手術にする場合は
両眼で30万円前後プラスされます。
◆動画で見る白内障手術の基礎知識
白内障手術の基礎知識について、わかりやすい動画を
見つけましたのでご覧下さい。
目の健康セミナー
◆まとめ
かなり白内障について学びました。
前回の検診から1年ぐらい経っているので、そろそろかかりつけの
眼科医に診てもらいます。
白内障以外に目の病気がなく、視力が0.7以下になっていなければ、
当分手術はしないことにします。
免許の更新までにあと4年ありますから、急ぐ必要はなさそうです。
0.7以下になっていたら必然的に手術になります。
多焦点眼内レンズは、まだ問題がありそうですので、
単焦点レンズにするつもりです。
眼科医にまずは相談してみて考えます。
その経過についてはまたこのブログでお知らせしますね。
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