玉ねぎで血液サラサラになる理由!効果的な食べ方と分量は?

 

我が家の家庭菜園で今年も玉ねぎがたくさんvegetable_tamanegi.png玉ねぎ
採れました。

昨年は、かなりの分量の玉ねぎを食べずに腐らせて
しまったので、今年はできるだけ毎日玉ねぎを
食べようと決心しました。

玉ねぎには血液をサラサラにする効果があり、脳梗塞
や心筋梗塞を予防すると聞いたからです。

脳梗塞で苦しんだ亡き母の二の舞いには
なりたくないと思うのです。

でもどうして玉ねぎで血液がサラサラになるのか
と思い、調べてみました。

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◆玉ねぎで血液がサラサラになるのはなぜ?

玉ねぎには実に様々な有効栄養成分が含まれています。

しかし脳梗塞が心配な私にとって、もっともありがたい効能は
血液がサラサラになることです。

血液をサラサラにする玉ねぎの成分は2つの硫黄(イオウ)化合物 
である硫化アリル硫化プロピルおよびポリフェノールの一種
である ケルセチンです。

以下この3つの血液サラサラ成分について説明します。

❖硫化アリルとは

硫化アリルは、玉ねぎを切ると涙を発生させたり、香りを出す成分です。

硫化アリルには数種類あり、血液サラサラの効果があるのはアリシンです。
アリシンは、玉ねぎ、にんにく、ねぎなど香りの強い野菜に含まれている
香気成分ですが

生の状態では無臭のアリインという成分で存在していて、玉ねぎ等を
切ったり、つぶしたり、加熱したりすると、アリナーゼという酵素が働き
分解されてアリインがアリシンとなります。

アリシンには血小板の凝固作用を抑制して血液をサラサラにし、血栓を
できにくくする効果があります。

また、末梢血管を広げて血行と代謝をアップしたり、血中の脂質を減らす
働きもあるので、血液が詰まりにくくなり脳梗塞や心筋閉塞を防ぐことが
できるのです。

アリシンは血液サラサラ効果だけでなく、ビタミンB1の吸収率を高め、
ビタミンB1の働きを長時間持続させる効果もあります。
そのため疲労回復効果もすぐれています。

さらにアリシンには抗酸化作用があるので、がん、動脈硬化、
糖尿病、脂質異常症にも効果があるとされています。

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❖硫化プロピルとは

硫化プロピルは、生の玉ねぎに含まれる辛味成分で、玉ねぎにのみ
含まれる特有の成分です。

硫化プロピルは生で食べると、血液中のグルコース(ブドウ糖)の
代謝を促進して血糖値を下げますから糖尿病の予防に効果的です。

硫化プロピルの本領は、酸化したり、加熱することで発揮されます。
硫化プロピルは、炒めたり煮たり、空気に触れて酸化したりすると、
トリスルフィドという物質に変化します。

トリスルフィドは、中性脂肪やコレステロールの代謝を促進する働き
が強くなるので、血液をサラサラにするのです。
その結果、高脂血症、動脈硬化、血栓、高血圧の予防に効果的です。

さらに長時間加熱すると、セパエンという物質に変化して、トリスル
フィドの効果をさらにパワーアップします。

❖ケルセチンとは

玉ねぎの苦味成分で、ポリフェノールの一種です。
ケルセチンは野菜の中でも特に玉ねぎに多く含まれ、その中でも玉ねぎ
の皮に大量に含まれている成分です。

ケルセチンは脂肪吸収阻害効果が高く、体内の脂肪を外に排出する働き
が優れていて、そのことで血液をサラサラにします。

ケルセチンはポリフェノールの一種なので抗酸化作用によりがんを予防
します。特に消化器系のがん予防に効果的です。

関連記事:玉ねぎ効果で胃がんの予防ができる!その理由と食べ方や摂取量は

◆各成分を効果的に食べる方法は

生で食べるときも、加熱して食べるときも、玉ねぎは切ってから15分から20分
空気中に放置しましょう。細胞がくずれることでさらに有効な成分に変化し
効果が安定するからです。

それから、水溶性の成分が多いので、なるべく水で洗わないこと、水に浸し
たりしないこと。煮たり、炒めたりしたときは、汁ごと摂取することです。

❖硫化アリルからできるアリシンの食べ方

アリシンは水溶性で熱で変化してしまいますが、
アリシンが加熱されるとメチルアリルトリスルフィドという成分に変化し
この成分は、血管内での血小板の凝固を抑え血流が滞るのを防いでくれます。

そのため、生で食べても、加熱して食べてもOKです。

❖硫化プロピルの食べ方

血糖値を下げたい場合は生で食べましょう。

中性脂肪やコレステロールの代謝を促進させて血液を
サラサラにしたい場合は、加熱したり炒めたり、長時間
煮るのがおすすめです。

❖ケルセチンの食べ方

ケルセチンは水溶性ですが、熱に強いので、生で食べても、
加熱してもOKです。水溶性ですので汁ごと食べましょう。

◆食べる分量やサラサラ効果の持続時間は

玉ねぎを食べる分量は、成人で一日約50グラム
ぐらい(中位の玉ねぎ4分の1ぐらい)です。

血液サラサラが持続する時間は約7時間とされています。

脳梗塞は朝起きがけに発症しやすいので、夕食に食べて、
就寝中に血液が固まらないようにするのが良いと思われます。

◆まとめ

玉ねぎの成分である2つの硫黄(イオウ)化合物 
硫化アリル硫化プロピルおよびポリフェノールの一種
である ケルセチンが血液をサラサラにすることが
わかりました。

3つの成分の効果的な食べ方は、
水溶性なので、水でさらしたりしないで、煮汁ごと
食べるのが有効です。

糖尿病には生で食べるのが良いですが、
血液サラサラ成分は熱に強いので、炒めたり
長時間煮込んでもOKで、色々なお料理に
向いていることが分かりました。

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