冬の便秘 はなぜ 危険 ?理由と原因を知って早めに対策をしよう
「3日以上排便がないか、毎日排便があっても
残便感がある状態」を、便秘と日本内科学会は
定義しています。
65歳以上の約半数の高齢者は、便秘薬を使って
いると言われるほど、年齢が進むにつれて、便秘
になる人が増えるようです。
92歳で他界した私の父も、若い時は下痢症だった
のに晩年は便秘に苦しんでいたことを思いだします。
高齢者のみならず、40歳台程度の人にとっても、
冬の便秘は命取りになるほど危険なのです。
その理由や原因を知って、早めに対策をしましょう。
◆年齢とともに便秘になりやすくなる理由
- 運動量が減り腸の動きが少なくなる
- 腸の働きが衰えて、便を押し出す力が弱る
- 食事の量が減り、充分な食物繊維を摂取できない
- 喉の渇きに気づかず、水分摂取量が減る
などが考えられますので、意識して注意しましょう。。
◆冬の便秘が危険な理由
❖心筋梗塞や脳卒中になりやすい
高齢者は、動脈硬化、高血圧、糖尿病などの心血管系のリスクを
複数持っています。
そのため、便秘になって、排便のときにトイレでいきむと
血圧が急上昇して、血管や心臓に大きな負担がかかり
脳卒中や心筋梗塞になりやすくなるのです。
トイレで軽くいきむと、最大血圧が、60~70mmHg以上アップする
そうですから、強くいきむと 100mmHgぐらい上がってしまうでしょう。
まして冬であれば、寒さで血管が縮まっていますから、もっと圧力
がかかり、血圧が上がります。
トイレはリビングより寒いことが多いので、ヒートショックによる
負担もかかり、夏よりずっと危険な状態に陥る可能性が高いのです。
❖便秘により腸内細菌のバランスがくずれる
腸内細菌は、乳酸菌などの善玉菌、大腸菌などの悪玉菌、
バクテロイデスなどの日和見菌によって構成されています。
そのバランスが崩れて悪玉が優勢になると、日和見菌は
悪玉的な働きをするようになるとされています。
便秘によって腸管が荒らされると、腸内細菌のバランスが乱れて、
悪玉菌が優勢になり、様々な病気の原因になることが知られています。
脳卒中や心筋梗塞にもなりやすくなるのだそうです。
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◆対策
- 年齢とともに便秘になりやすくなる理由からは
適度の運動をして、腹筋を鍛え、食物繊維を意識して食べ
意識して水分を飲むようにすること。
- 心筋梗塞や脳卒中の予防は
動脈硬化、高血圧、糖尿病の治療をすること。
寒いトイレでいきまないこと。トイレを温めるのもいいですね。
- 腸内環境をととのえるために
食物繊維やビフィズス菌ヨーグルトなどの食品を食べたり飲ん
だりすること。
- 排便するときは
洋式トイレより、和式トイレの方が、便がでやすいそうです。
和式の方が、足の筋肉も鍛えられます。和式トイレがない場合は、上半身を前傾させたりするだけで
出やすくなります。
- 最後に
上記の対策をしても、便秘が改善されないときは、
病院に行きましょう。「ねじれ腸」や「落下腸」などの新たな便秘の原因も
発見されてきています。
必要なら適切な便秘薬を処方してもらいましょう。
◆まとめ
元気ナースは、まだ便秘に悩んだことはなく、若い頃は神経質
だったので過敏性大腸炎で下痢症でした。
現在は快便ですが、将来は父のように便秘になることがないように、
上記の対策はほとんど実行しています。
冬の便秘は危険なことを知って、早めに対策をして、心筋梗塞
や脳卒中を予防しましょう。
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