尿の色は病気や健康状態のバロメーター!簡単なチェック法を覚えよう
あなたは自分の尿の色をチェックしていますか。
尿の色は病気や健康状態のバロメーターになるのです。
大まかな尿の色と病気の関係を覚えておけば、毎日簡単に健康状態
を チェッ クできますよ。
尿の色は健康な場合は色あせた黄色(麦わら帽子の色)です。
でも身体の状態で無色透明、濃い黄色、茶褐色、赤色、白色、緑色
などに 変 化するのです。
では尿の色別に病気や健康状態の解説をしていきます。
◆無色透明の場合は?
糖尿病
の可能性があります。
その理由は
糖尿病の場合、血液中の血糖値が高いので浸透圧の働きで、血糖を
薄めよう と 血管の中に水分がたくさん取り込まれ、尿が大量に排
出されて無色透明 になるのです。
そのため体内の水分も不足してのどがかわき、また大量に水分を飲んで 多尿頻尿の悪循環が起こります。
この無色透明の多尿は糖尿病の早期から起こりますので、糖尿病の早期発見に役立ちます。
気づいたらすぐに病院へ行きましょう。
しかし、ビールやコーヒー・紅茶など利尿作用のある飲み物を飲む
と尿の色 素が薄まって透明に近くなります。利尿剤を飲んだときも
そうですね。
この場合は問題ありませんが、無色透明の尿が一日に何回もでた
り、何日 も続く場合は糖尿病を疑ってみてください。
◆濃い黄色の場合は?
ビタミン剤の影響か脱水 の可能性があります。
その理由は
ビタミンB2の色は黄色なので、ビタミンB2のサプリを飲んだ場合や
ビタ ミンB2を多く含む緑黄色野菜を多量に食べた場合などに濃い黄
色に なる 場合があります。
※私は口内炎がひどかったので常時ビタミンB群のサプリを飲んでい
るため 濃い目のきれいな黄色です。
それ以外では脱水の可能性がありますので、水分を多く飲みましょう。
◆茶褐色の場合は?
肝臓病
の可能性があります。
その理由は
茶褐色とは黒っぽい茶色のことですが、これはビリルビンの色です。
ビリルビンは赤血球やコレステロールが壊れた時にでる物質で、
胆汁の 成分 になり 最後は便に出る便の色です。
ビリルビンは通常尿の中には排泄されないのですが、肝硬変やC型
肝炎など の肝障害 や、胆道の閉塞で胆汁の流れが妨げられると血
液中に増えて尿に 排泄されるのです。
そのため茶褐色の「ビリルビン尿」は肝臓病のパロメーターになるのです。
◆赤い場合は?
膀胱(ぼうこう)がんか、尿路上皮がん
の可能性があります。
赤い色は血尿です。痛みもかゆみもない場合、がんの場合があります。
特に中年男性の喫煙者に多いと言われています。
尿路感染症、尿路結石、膀胱出血の場合は、鮮やかな赤色、腎臓内
での 出血 は、暗い赤色になりますが
どちらにしろ、一回でも血尿があった場合はすぐに病院へ行きましょう。
放置すると手遅れになります。
スポンサードリンク
◆白い場合は?
尿路結石や尿路感染症
の可能性があります。
その理由は
膀胱炎などで細菌が繁殖して体内で炎症が起き、膿(うみ)などに
よって 尿が白く濁っていると考えられるからです。
※私も若い頃、膀胱炎(ぼうこうえん)になったことが数回ありま
したが、 ウォシュレットにしてからは 二度と再発しなくなりました。
※膀胱炎はとても痛かったのを覚えています。
しかし膀胱炎や尿路結石は、若いときは痛みを感じるのですが、年
を とった り、糖尿病の人は 感覚神経が麻痺(まひ)して痛みを
感じなくなる といい ますから、尿の色の観察が大事ですね。
◆緑色の場合は?
薬、緑膿菌、閉そく性黄疸
の可能性があります。
緑色の尿はかなり珍しいと思われますが、色々の場合があります。
薬の影響:麻酔薬、漢方薬、、消化性潰瘍治療薬の一部に緑色の色
素を 含むものがあるため 尿が緑色になる場合があります。
緑膿菌による膀胱炎:緑膿菌が原因の膀胱炎では、緑膿菌が作る緑
色の 色 素のせいで尿が緑色 になることがあります。
閉塞性黄疸(へいそくせいおうだん):茶褐色のところで説明しま
したが、 胆道が閉塞して ビリルビンという便の色の色素が尿に排泄
されると、尿の 中 でビリルビンがビリベルジンに変化し、 緑色に
なることがあるのです。
◆まとめ
尿がこんなに色々な色になるなんて不思議ですが、 物言えぬ尿が一
生懸命 私たちに色で身体の状態を訴えているような気が します。
毎日何回も出る尿ですから、どんなに忙しくても一日に数回は観察
して 自 分の身体の状態をチェックするようにしたいものです。
色々な病気の早期発見に大いに役立つこどでしょう。
しかし、色や自覚症状に出ない腎臓の病気もありますので、油断せ
ずに 年 に一回は健康診断などで尿の検査をうけましょう。
最近のコメント