熱中症の応急処置FIREを覚えておいて!とっさの判断が命を救う!
またまた熱中症の時期になりましたね。
熱中症には段階があって、段階によって応急処置
の仕方が違いますから、説明が難しいなあと思っ
ていたところ、
今日のヤフーニュースに「FIRE(fire)」という
簡単な覚え方が載っていましたので、ご紹介します。
(ソース:身近な人が熱中症になったら 応急措置は「FIRE」で
7/2(日) 7:47配信 NIKKEI STYLE)
この記事の目次
◆熱中症の応急処置 FIRE(fire) とは
アメリカのトランプ首相が連発するファイアーは同じスペルですが、
解雇する(首だ!)と言う意味です。
熱中症の応急処置は 炎(ほのお)の方のファイアーだそうです。
まあどちらでもよいのですが。
まずは、FIREの意味を F,I,R,Eの一文字ずつ説明します。
❖1. Fは Fluid(水分補給)
F(f)は Fluid・フルゥーイドゥ(液体)の頭文字で 水分補給を
意味します。
ペットボトルなどを容器ごと手渡して、一人で水が飲めるか確認
しましょう。
あればスポーツドリンクや補水液など、塩分を含む
飲料が良いです。
1人で飲めないようなら、無理に飲ませると、むせたりして危険
ですからやめましょう。
❖2. Iは Icing(冷却)
I(i)は Icing・アィシィング(冷す)の頭文字で、額や脇の下、
足の付け根などを濡れタオルや氷などで冷やします。
氷の時はタオルに包み、直接肌に氷が接触しないようにしましょう。
凍傷を防ぐためです。
❖3. Rは Rest(安静)
R(r) は Rest・ レス卜(休む)の頭文字で、熱中症だと思われたら、
安全で日陰の涼しい平な場所に寝かせて安静にします。
❖4. Eは Emergency(119番通報)
E(e)は Emergency・イマージャンスィ(緊急)の頭文字で、
119番通報を意味します。
暑さのために、意識がもうろうとしていたり、意識がないときは
すぐに救急車を呼びましょう。
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◆FIRE の使い方
FIRE(fire)を覚えても、この順序で応急処置をするわけではあり
ません。
日本救急医学会では熱中症を重症度でI度、II度、III度に分類して
います。
I度:意識障害がなく、応急措置と見守りですむレベル。
II度:集中力や判断力の低下が見られ、医療機関の受診が必要な
レベル。
III度:特に症状が重く、救急車を呼んで入院が必量なレベル。
では、レベル別に詳しい症状と治療法(FIRE)の使い方
を説明します。
❖熱中症Ⅰ度
症状:めまい、立ちくらみ、生あくび、大量の発汗。
筋肉痛、筋肉の硬直(こむらがえり)
意識障害がない場合。
治療:応急措置と見守り
・冷所での安静(FIREのR)Rest
・体表冷却(FIREのI)Icing
・経口的に水分と塩分の補給。(FIREのF)Fluid
❖熱中症II度
症状:集中力や判断力の低下。
頭痛、おう吐、倦怠感、脱力感。
治療:Rest(R)してIcing(I)しながら医療機関へ
❖熱中症III度
症状:意識障害など症状が重い場合。
治療:119番通報をして救急車を呼ぶ。(FIREのE)Emergency
救急車を待つ間、R(Rest)とI(Icing)の処置をします。
意識が無い時は水を飲ませてはいけません。むせると気管に
水が入り肺炎になる危険性があります。
◆まとめ
熱中症の応急処置の覚え方FIREをご紹介しました。
FはFluidのFで、水分や塩分の補給
IはIcingのIで、体表を冷やすこと
RはRestのRで、安静にすること
EはEmergencyのEで緊急に救急車を呼ぶこと
です。
治療法はFIREの逆で ERIFの順に施行します。
熱中症の程度に合わせて
重症(意識がないとき)の場合は E⇒R⇒I 救急車で搬送
中程度(意識はあるが自力で水が飲めない)場合は R⇒I 医療機関へ
軽度(意識があり自力で水が飲める)場合は R⇒I⇒F
となります。
FIREを覚えていただけたでしょうか。
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