夏型過敏性肺炎急増中!原因と症状!検査治療法や予防法について
昨日モーニングショーで、これからの梅雨どき、
カビ肺炎に注意するようにとの放送があった
ばかりですが、
今日のTBSひるおび(2016年6月29日)で、その
カビ肺炎は夏型過敏性肺炎であることが分かりました。
夏型過敏性肺炎が急増しているようですね。
原因や症状などについて、わかりやすくお伝え
したいと思います。
この記事の目次
◆夏型過敏性肺炎の原因
❖過敏性肺炎とは
そもそも過敏性肺炎(過敏性肺臓炎)とは、チリやほこり、
カビの一種などをくり返し吸い込んでいるうちに、これらに
過敏になっておこるアレルギー性の肺炎です。
アレルギーですから、この肺炎はうつる心配はありません。
❖夏型過敏性肺炎とは
この過敏性肺炎のうち、梅雨の後の高温多湿な夏(7月~9月)
に、家の中で増殖する白い酵母カビの一種・トリコスポロンが
原因でおこる過敏性肺炎を
夏型過敏性肺炎と言います。
日本では、過敏性肺炎のうち、夏型過敏性肺炎が最も多く、75%ぐらいとされています。
近年温暖化や密閉住居の増加により夏型過敏性肺炎が増えているそうです。
●夏型過敏性肺炎の原因は白カビの一種・酵母カビ、トリコスポロンです(右の写真)。 出典:日経Gooday
◆夏型過敏性肺炎の症状
主な症状は、咳、痰(たん)、息切れ、発熱 などです。
しばらく使用していなかったエアコンや空気清浄機を
使用して、数時間後に咳がでるようなら、
トリコスポロンを吸い込んでいる可能性があります。
夏型過敏性肺炎は、家を離れて旅行をしたりすると
症状がなくなることが多いという特徴があります。
毎年この時期に上記の症状がでるなら、慢性的に
なっている可能性がありますね。
2週間以上症状が続くなら、内科か呼吸器科を受診
しましょう。
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◆夏型過敏性肺炎の検査法
- 胸部聴診:マジックテープをはがすような音がする。
- 胸部レントゲン写真とCT:すりガラス様の陰が見える。
軽症だと見逃すことも多いそうです。 - 血液検査:トリコスポロン抗体検査、白血球、血沈増加など。
- 肺機能検査:肺活量低下、肺拡散能低下など
ずいぶん色々な検査法があるのですね。
ひるおびでは、血液検査が決定的とのことでした。
◆夏型過敏性肺炎の治療法
トリコスポロンを吸い込む環境から離れるだけで、かなり改善しますが
夏型過敏性肺炎が疑われたら、早めに呼吸器専門科を受診することです。
病院では、症状が重い場合、ステロイド薬の内服や点滴で治療します。
◆夏型過敏性肺炎の予防法
予防法は夏型過敏性肺炎の原因であるトリコスポロンを発生させないこと。
発生してしまったらすみやかに除去することです。
免疫力をつけることも大事ですね。
❖トリコスポロンを発生させない方法
1.トリコスポロンは気温20度以上、湿度60%以上で増殖しますから
室内の湿度を60%未満にすること。
そのためには、日に15分以上、家中の窓を複数開けて、風を通す。
洗濯物を部屋干ししない。乾燥機を使うか、風呂場に干して
換気扇をまわす。
雨が降っていない限りは、窓を開けて風を通すと湿度が下がる
ことがわかりびっくりしました。
窓を開けても、湿度が60%未満にならない時は、エアコンの除湿機能
を使うか、除湿機や空気清浄機を使うのが有効です。
2.トリコスポロンの好物は腐った木材、ほこり、人のアカ、フケ
等ですので、これらの物を除去してきれいにお掃除することです。
台所、洗面所、風呂場、畳など、湿気の多い場所ではすでに
トリコスポロンが発生している危険があるので掃除機は厳禁です。
トリコスポロンをばらまくことになってしまいます。
❖トリコスポロンを除去する方法
トリコスポロンはコウジカビの一種で、3μmの小さい白カビです
から発見が難しいです。
トリコスポロン除去法は、発生させない方法と重複する部分が
ありますが
1.やはり家中の窓を開けて風通しを良くすると、発生した
トリコスポロンが外に出て行きます。
2.浴室も窓を開けて換気扇を回し、45℃以上の温水シャワーで
浴室内を洗い流すとカビが死にます。
カビ取り剤をスプレーしたり、カビ取り剤でふくのも良い。
3.台所では換気扇をまわし、消毒用エタノールをスプレーしたり
エタノールでふく。漂白剤も有効。
4.カーテンやカーペットにはカビ取りスプレーを吹きかける。
5.化粧ポーチやスマホケースもカビの温床なので洗って乾燥
させるか、エタノールで消毒する。
6.エアコンや掃除機のフィルターはまめに流水で洗い乾燥する。
7.寝具は布団乾燥機で乾かす.
などなど。
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◆まとめ
最近急増中のアレルギー性肺炎の一種である夏型過敏性肺炎
について、その原因と症状、検査治療法や予防法について
お伝えしました。
夏型過敏性肺炎の原因はカビの一種・トリコスポロンである
こと。
白い酵母カビの一種なので発見が難しいため、カビが発生
しない環境を整えることが大事です。
夏型過敏性肺炎が慢性になるとトリコスポロンがなくても
常にせきや呼吸困難などの症状がでるようになってしまいます。
さらに続くと肺線維症になり、呼吸機能が低下します。
肺線維症は元に戻らないので、早めに呼吸器専門科を受診
しましょう。
とにかく、湿度を60%未満にして予防に心がけることです。
はじめまして。今築50年の木造アパートに三年前から住んでいて夏場に咳が出るので病院でレントゲンを撮り異常もないのでアレルギーの薬を貰い飲んでるのですが治らず、部屋も掃除してるんですが中々治りません。窓を開けたいのですが雨戸に鳥の巣が出きそれもネットで身体に悪いと見て窓も開けれないんですが管理人さんだったらどうしますか?
たけい様 コメントありがとうございます。
病院で異常なしと言われたのでは何とも言えないのですが、
私も病院では異常なしだったので、咳が出る時には龍角散
をなめていました。
状態が悪くなることはなく、龍角散をなめると咳がおさま
るので数年続けたと思います。
いつの間にか気づいたら咳が出なくなっていました。
その間、ジャズダンス、卓球、合気道などを始めたので、
それも良かったのかも知れません。
どうでしょうか。龍角散と運動で治ったと思います。
これは私に効果があった方法ですが。
今では全然咳が出ないので龍角散もなめて
いません。賞味期限が過ぎています(笑)。