鼻づまりの原因と治し方!鼻甲介の腫れにアプローチしよう

今の季節、風邪や花粉症で鼻づまりに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。allergy_hanamizu.png鼻水

私は高校生の頃、間違った点鼻薬の使用によって、鼻の粘膜が固くなってしまう薬物性肥厚性鼻炎になり、手術をするはめになってしまいました。

そんなことにならないように、鼻づまりの原因と治し方についてお知らせしようと思います。

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◆鼻づまりの主な原因

鼻づまりの原因には色々ありますが、主なものは次の4項目です。

  1. 風邪やアレルギー性鼻炎
  2. 薬物性肥厚性鼻炎
  3. 副鼻腔炎
  4. 鼻の構造による鼻づまり(鼻中隔湾曲症、鼻茸、アデノイドの腫れ)

上記の4項目について、さらなる鼻づまりの原因と治し方について説明します。

◆1.風邪、アレルギー性鼻炎

風邪やアレルギー性鼻炎による鼻づまりの原因は

風邪はウィルスによる刺激、アレルギー性鼻炎はアレルゲン(ゴミ、ダニ、ハウスダスト、花粉など)による刺激に、鼻の粘膜が過剰に反応して血流が増え、鼻甲介(びこうかい)が腫れることによって鼻がつまるのです。

※鼻甲介とは、鼻腔の外側壁から内側に向って突出する骨性の高まりをいう。i320.jpg鼻甲介   
鼻腔粘膜の表面積を大きくするためにあると考えられる。
通常,上,中,下の3つの鼻甲介があり,その間は上,中,下の鼻道と呼ばれ 
空気 の通路となる(コトバンク)。         

右図でもわかるように、鼻甲介は3つのひだに別れています。
溝のところが空気の通り道になっていて、表面は鼻粘膜に覆われています。

刺激によって鼻粘膜が腫れると空気の道が閉ざされて鼻がつまるのです。

もちろん鼻水も出ます。

風邪は鼻粘膜についたウィルスを、アレルギー性鼻炎は鼻粘膜についたアレルゲンを
洗い流すために鼻水が出るのです。

そのため、最初のうちはどちらも水のようなさらさらした鼻水なので、鼻水によって
鼻づまりが起こることはありません。

風邪やアレルギー性鼻炎の鼻づまりの治し方

アレルギー性鼻炎の場合は、抗ヒスタミン剤を処方してもらえばたいてい鼻づまりは治ります。 抗ヒスタミン剤を飲みたくないあなた、または飲んでも鼻づまりになる場合にお試し下さい。

鼻風邪の場合は風邪に効く薬はありませんが、鼻水を止める薬はあります。

鼻風邪は一週間以内で治りますから、医者に診てもらうまでもないと思われるあなたは試してみて下さい。

ペットボトルで鼻づまりを解消する方法

500mlのペットボトルを、詰まっている鼻と反対側のわきの下で20秒間挟むと1~2分間鼻の穴が通ります。

脇(わき)の下を通っている交感神経が鼻甲介とつながっていて、交感神経が刺激されると鼻甲介の血管が収縮して一時的に鼻が通るのです。

やり過ぎると手がしびれたり、血管収縮剤入り点鼻薬の使い過ぎのようになりますからご注意ください。

無痛の鼻うがいで鼻づまりを解消する方法

鼻を洗うことで、鼻風邪のウィルスや鼻アレルギーのアレルゲンを洗い流す方法です。

約0.9%の食塩水(水200mlに塩約2gを溶かす)を下図のような鼻洗浄器(急須でも可)に入れて、「あ~」と声を出しながら優しく噴射します

肺に水が入らないように声をだすのです。
鼻甲介の前方を洗い流すだけでも効果は充分ですので、奥まで水を入れない方が良いです。
奥まで水をいれるとキーンと痛くなります。多少入っても問題はないですが。

もちろん洗面器やティッシュも用意して下さいね。お風呂場でやるのもいいと思います。

ブリーズライトを使う 

ブリーズライトで鼻腔を広げると、鼻の通りが良くなります。
よくスポーツ選手が鼻に横に弓のように貼っているのをみかけますね

私は富士山に登ったとき、頂上付近で空気が薄くなったのでブリーズライトを鼻に貼ったら楽でしたよ。

乳酸菌を摂取する

東京大学などが、「乳酸菌にアレルギーを抑える効果がある」と発表しています。

私の場合、牛乳をやめて森永製菓のビヒダスヨーグルトを1週間に1パック(400g)ずつ食べるようになって数年、 花粉症になる期間がだんだん短くなり、一年にひと月だけに減少しました。

 

 

 

※私は無脂肪の方を食べていますが、どちらでも良いでしょう。

ハッカ(メントール)を食べる

 メントールはハッカの主成分で

  • 抗アレルギー作用
  • 血流促進作用
  • 抗炎症作用

があるので鼻づまりに効果があります。

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◆2.薬物性肥厚性鼻炎

薬物性肥厚性鼻炎が原因の鼻づまり

血管収縮剤入り点鼻薬の使い過ぎで起こります。

血管収縮剤入り点鼻薬は 鼻甲介の血管を収縮させるので鼻づまりが劇的にすぐ治ります。
そのため、つい1日に何回も使用してしまうのです。麻薬のようなものです。

まさに私が高校生のときに陥った現象です。

しかしこの点鼻薬は、血流を妨げるため、度々使用するうちに粘膜が変質して固く厚くなり、
鼻がつまったままになってしまうのです。

私が薬物性肥厚性鼻炎になってしまったそもそもの原因は、自分が花粉症であることに気づかなかったことです。

もう50年以上も前のことで、現在ほど花粉症のことは知られていなかったのです。
現在ならテレビのニュースでも度々放送されますから高校生でも気づくことでしょう。

花粉症の鼻づまりで市販の血管収縮剤入り点鼻薬を使い続けて薬物性肥厚性鼻炎になってしまったのでした。

薬物性肥厚性鼻炎が原因の鼻づまりの治し方

肥厚性鼻炎になってしまったら、薬物療法ではあまり効果はありません。
私の経験から、手術がおすすめです。

下鼻甲介粘膜切除 、重症な場合は 粘膜下下鼻甲介骨切除、さらに
鼻中隔が湾曲していると詰まりやすいので、矯正手術をすると完璧です。

術後血管収縮剤入り点鼻薬は決して使用せず、花粉症の時期に抗ヒスタミン剤を
飲むだけでほとんど鼻づまりはしなくなりました。

薬物性肥厚性鼻炎にならないために

血管収縮剤入り点鼻薬は使わないようにしましょう。どうしても使用する場合は使用量を厳密に守って2週間使用しても改善しない場合は医療機関を受診すること。

市販のほとんどの点鼻薬には、血管収縮剤が入っています。
しかも、血管収縮剤入りとは書いてありませんので、薬剤師などに確認することが必要です。

◆3.副鼻腔炎

副鼻腔炎が原因の鼻づまり

鼻の粘膜が細菌に感染して、鼻水が黄色や緑色の粘性のある鼻水に変わると、鼻の骨の空洞(副鼻腔)に炎症が起こり副鼻腔炎になることがあります。すると粘性の強い鼻水が副鼻腔にたまるので鼻つまりが起こります。

急性の副鼻腔炎は1~2週間で治りますが、3ヶ月も続くと蓄膿症(ちくのうしょう)と言われ、慢性の副鼻腔炎になります。

副鼻腔炎の治し方

風邪やアレルギー性鼻炎の鼻づまりの治し方に書いた、無痛の鼻うがいが良いでしょう。

2週間しても治らない場合は、耳鼻科を受診して抗生物質を処方してもらうのがおすすめです。

◆4.鼻の構造による鼻づまりの原因

鼻中隔弯曲症

 鼻腔(鼻の中の空間)を左右に分けている壁のことを鼻中隔(びちゅうかく)といいます。
 この鼻中隔が左右のどちらかに曲がっていると、空気の通りが悪くなり、鼻づまりが起き
 やすくなります。

鼻たけ(ポリープ)

 鼻腔内の粘膜にできるポリープが空気の流れを悪くします。
 はなたけは、副鼻腔炎で粘膜の腫れが長びいたり、腫れを繰り返したりして、粘膜の腫れが
 戻らなくなったものです。

アデノイドの腫れ

 
 アデノイドは鼻の奥、口蓋垂(のどちんこ)の裏にあり、腫れると鼻づまりになります。
 子供の鼻づまりの原因では最も多いものです。 

鼻の構造による鼻づまりの治し方

鼻中隔弯曲症、鼻たけ(ポリープ)、アデノイドの腫れ などについては、程度がひどくなった場合は 手術が必要になります。

耳鼻科でよく相談しましょう。

◆まとめ

4種類の鼻づまりの原因と治し方について説明しました。鼻づまりの主な原因は、鼻甲介が腫れることです。

しかし、自分で治すことができる鼻づまりは、1番の風邪とアレルギー性鼻炎が主です。

注意すべきは点鼻薬です。

血管収縮剤入り点鼻薬を使用すると多くの人は、薬物性肥厚性鼻炎になってしまいます。
2週間以上使用しても鼻づまりが改善しない場合は耳鼻科で診てもらうことを忘れないでくださいね。

副鼻腔炎による鼻づまり、鼻の構造による鼻づまりも、2週間以上の鼻づまりは
耳鼻科で診てもらうことをおすすめします。

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