桂歌丸が酸素の吸い過ぎでなぜ肺炎に?その理由がわかった!
今朝のヤフーニュース(2017年5月8日)で
「桂歌丸 肺炎の原因は酸素の過剰吸入だ
った…5月の公演全て休演」という記事の
題名をみたとき、
酸素の過剰吸入でどうして肺炎になるの
だろう?と思い、記事を読んでみました。
理由がわかったのでご紹介します。
◆歌丸の肺炎は酸素の過剰吸入によるナルコーシスから
歌丸さんは2009年に肺気腫(肺気腫)を患い、2007年1月2日にも
風邪をこじらせて軽い肺炎で入院しました。
❖肺気腫というのは
肺組織の弾力性がなくなって、肺がふくらんだまま縮まらなくなる
状態です。慢性気管支炎のような症状、咳・息切れ・呼吸困難など
が見られます。
原因は、老化や喫煙、大気汚染、慢性気管支炎、肺結核などによる
と考えられています。
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歌丸さんはそれ以来酸素ボンベを常用していましたが、その状態で、
4月14日に東京・国立演芸場の寄席で昼夜2回公演した際、相当な
息苦しさを感じたようです。
そのため、息苦しさを緩和して、次の日からの寄席に備えようと
ボンベの酸素流出量を、担当医が指示した毎分2~3リットル
から毎分5リットルに増やしてしまったのだそうです。
それでナルコーシスになってしまったのでした。
担当医はナルコーシスのことを説明しなかったのでしょうか。
❖ナルコーシスとは
人間の体は酸素が与えられすぎると、酸素が足りていると勘違い
をして呼吸を休んでしまうのです。
これは大変です。ただでさえ、肺気腫で酸素がうまく取り込め
ないのに、呼吸を休んでしまうのですから。
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呼吸をしないと二酸化炭素が排出されず、体内に充満してしまい
意識障害を引き起こします。
すると唾液などが食道に入らず気管に入ってしまい、それがもと
で誤嚥(ごえん)性肺炎を引き起こすというのです。
ナルコーシスは看護学校で習った覚えがありますが、そういう
患者さんに会ったことがなかったので、忘れていました。
ナルコーシスが原因で誤嚥性肺炎になるんでしたね。
歌丸さんの強い責任感から酸素を吸い込みすぎて、思わぬ災難を
招いてしまったのです。りっぱと言えばご立派なんですが。
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◆桂歌丸の現状
現在、肺炎の症状は治まり、病院食も毎日完食して、体調は日増し
に良くなっているそうです。
しかし、関係者は「今度ばかりは医者が体調の太鼓判を押すまで
は退院させないつもり」と話しているとのこと。
そりゃそうでしょうね。また無茶されては困ります。
そういえば、いたずらで桂歌丸の死亡ニュースを出した人が
いるようですが、ひどいですね。
早く良くなってまた笑わせて欲しいです。
◆まとめ
俳優の宇津井健さんが「肺気腫」で亡くなったことが記憶に新しい
のですが、歌丸さんは早く良くなって欲しいです。
酸素を吸いすぎると身体がもう酸素が十分だと勘違いして呼吸を
休んでしまい、二酸化炭素が充満して意識障害を起こすこと。
すると唾液などがうまく飲み込むことができなくなって、誤って
気管に入ると肺炎を起こすことがよく分かりました。
気をつけましょう。
酸素の吸いすぎには過換気症候群というのもあります。↓↓
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