スギ花粉症の舌下免疫療法!高齢者はやらない方が良い理由

50年ぐらいの間、春になるとスギ花粉症に悩まsugi_kafun.png花粉
され続けている元気ナースです。

とは言っても牛乳をやめて豆乳とヨーグルトに
してからは、ずいぶん軽くなり、軽い抗ヒスタ
ミン薬を飲むのは4月だけですんでいます。

抗ヒスタミン薬も良くなって、眠くなることも
なく鼻づまりもなく快適なので、1年のうちの
1か月ぐらいはいいかなと思っていました。

しかし、昨年スギ花粉症の「舌下免疫療法」が保険
適用になり、従来の注射による免疫療法より簡単
に根治できるとのことなので、やった方が良いか
どうか調べてみました。

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◆舌下免疫療法について

❖舌下免疫療法と治療法

舌下免疫療法とは
アレルギーの原因であるアレルゲン(スギ花粉)を薄めた溶液
(鳥居薬品の商品名:シダトレン)を1日1回舌の下にたらして、
2分間保持した後に飲み込むという治療法です。

その後5分間は、うがいや飲食をしないようにとされています。

除々に溶液の濃度を濃くしていって、アレルゲンに対して身体を
慣らす療法なのです。

治療期間は長く、3年~5年かかります。

最初の1年間は薬の処方が2週間に一回なので2週毎に通院する
必要があります。

2年目からは、60日分が処方されるので、約2か月に一回の通院
でよくなります。

しかし、途中で休み再開することは禁忌になっています。
理由はわかりません。(調査中です)

❖舌下免疫療法の効果は

  • 30%が完治した
  • 50%が症状が軽減した
  • 20%はほとんど変化しなかった

そうです。まあ多めにみて80%の人に効果があった
と言えるでしょう。

❖舌下免疫療法の副作用は

口内炎、舌下腫脹、咽喉頭そうよう感、口腔内腫脹、耳そうよう感、
頭痛などが主な副作用です。

可能性のある重大な副作用は、他のアレルギーでも発生する
アナフィラキシーショックです。

現在のところ治験でも発症例はないそうですが、可能性があると
いうことで、アナフィラキシーショックに対応できる病院の医師で

鳥居薬品の所定の講習会を受け、登録された医師しか処方できません。

なお、下記の疾患を持つひとは舌下免疫療法薬「シダトレン」の投与
が禁忌とされています

・アレルギーショック経験者
・重度の気管支ぜんそくの人
・悪性腫瘍の疾患がある人
・免疫系に影響を及ぼす全身性疾患がある人

❖舌下免疫療法にかかる費用

最初のアレルギー検査費用が、初診料込で、5000円~6000円。
治療費は、保険の3割負担で、月2000円から3000円程度です。

治療中に副作用などが出た場合は別個に費用がかかります。

費用としては、抗ヒスタミン薬より少し高い程度ですね。

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◆高齢者はやらない方が良い理由

❖高齢者の臨床試験がされていない

65歳以上の高齢者、妊婦、産婦、授乳婦、12歳未満の小児
については臨床試験がなされていないのだそうです。

影響の強さが懸念されたからなのか、希望者がいなかったのか
わかりませんが。

禁止されているわけではなく、投与に慎重さが求められる
というのです。

治験結果がないのであれば、高齢者特有の影響については未知
なわけですから、心配です。

高齢者はやらない方が良い一番の理由はこれです。
治験の結果がないからです。

❖高齢者に薬の種類を増やすのは危険

高齢者は、色々な病気をかかえているので、多種類の薬を
飲んでいる人が多いです。

そのため、1つでも長期にわたる薬を増やすのは、相互作用
の危険性などが心配されます。

私の場合は、コレステロール薬の魚の油しか処方されて
いませんが。

❖治療時間が長すぎる

3年から5年、毎日舌の下に薬を入れて、7分間飲食ができない
のは不便です。

最初の1年は2週間毎に通院するなんて大変です。

もし5年間治療すると、12か月✕5年で60か月かかります。
今まで通りの抗ヒスタミン薬なら1年に1か月の治療ですから、
100歳まで生きたとして30か月の治療ですみます。

若い人ならいざしらず、高齢者の私には不要と思います。

❖治療できる病院が近くにない

現在花粉症の抗ヒスタミン薬を処方してくれている医師は、
歩いていけるご近所の医師です。

舌下免疫療法ができる医師は限られているので、わざわざ
遠くの病院へ通わなければなりません。

電車やバスが不便な地域で、今は車の運転をしていますが、
高齢者が遠くまで車の運転をするのは危険です。

やはり、高齢者、いや私はやらないことに決めました。

◆まとめ

スギ花粉症の「舌下免疫療法」について調べていくうちに
高齢者である私はまだ高齢者だという自覚はないのですが

皮下注射免疫療法よりずっと簡単だと言われる「舌下免疫療法」
でもやらない方が良いという結論に達しました。

参考になさって下さいませ。

なお、花粉の時期には、花粉に対する過敏性が高まっているので
この治療法は開始できません。

この治療法を初めたい人は遅くても12月末には開始して下さい
とのことです。

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