褐色脂肪細胞を冷やすと糖尿病の発症率が下がる効果がある?

今朝のCNNニュースで、気温が上がるとともに糖尿病brown02褐色脂肪細胞が集まっている場所
の発症率も上昇するという研究結果が発表されて
驚きました。

オランダ・ライデン大学の専門家が率いる研究チーム
によって、3月20日発行の英医学専門誌に発表された
のです。

米国の調査では、屋外の年間気温が摂氏1度上がるごとに、
糖尿病の発生率が4%前後高くなっていたことが分かった
そうです。

また、世界保健機関(WHO)の調査でも気温1度ごとに、
糖尿病予備軍とされる「耐糖能異常」が0.17%増えて
いたということです。

どうして気温が上がると糖尿病が増えるのか、ニュース
も参考にして考えてみました。
(ソース:糖尿病と気候変動に相関関係か、気温とともに発症率も上昇
CNN.co.jp 3/22(水) 10:16配信 &その他)

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◆原因は褐色脂肪細胞の不活性化か

研究チームはひとつの仮説として、

脂肪の燃焼を促し糖尿病を防ぐ作用のある褐色脂肪細胞は、
気温が低い時に活性化するという点に注目しました。

なるほど、それなら気温が上昇すると褐色脂肪細胞が活発に働か
なくなり、脂肪が燃焼しなくなるので、糖尿病になりやすいと
言えますね。

さて褐色脂肪細胞とは何なのでしょう。

❖褐色脂肪細胞とは

皮下脂肪や内臓脂肪などで知られる一般的な脂肪は、白色脂肪細胞
と言われエネルギーを蓄積する働きをします。

しかし、褐色脂肪細胞は、白色脂肪細胞とは全く反対で、エネルギー
をためるのではなく、消費して熱を生産する働きをします。

褐色脂肪細胞には、熱を作るミトコンドリアという細胞内器官が
大量に含まれていて、そのミトコンドリアは鉄分を含むので細胞が
褐色に見えるのです。

それで褐色脂肪細胞と言われるのすね。

褐色脂肪細胞は生まれた時は多いけれど、大人になるにしたがって
減少すると言われていますが、
大人になっても首の後ろや背中の肩甲骨の回り、脇の下などには
存在しています。

❖褐色脂肪細胞が脂肪を燃焼する仕組み

皮膚が寒さを感じると、感覚神経がその情報を脳へ伝えます。

脳は体温を保つために、交感神経を活動させます。

すると交換神経から分泌されるノルアドレナリンが褐色脂肪細胞
にある受容体を活性化し、褐色脂肪細胞のミトコンドリアを活性化
します。

褐色脂肪細胞のミトコンドリアはほかの細胞のミトコンドリアと
は異なり、アンカップリングプロテイン(UCP)という特殊な
熱産生
たんぱく質を持っています。

このUCPによって、脂肪を直接取り込んで、エネルギーを大量に消費
して熱を産生し体温を上げるのです。

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◆まとめ

褐色脂肪細胞は、気温が低いと体温を上げるために、大量の脂肪を
燃やして糖尿病のリスクを下げると考えられ、気温が上昇すると
体温を保つため脂肪を燃やす必要がなくなります。

そのために、肥満にもなり、糖尿病の発症率が上昇するのではないか
という仮説は一理ありますね。

しかし、それが実証されているわけではないので、これからの研究
を待たなければならないでしょう。

糖尿病予備軍の人は、気温が上がり始めたら、運動をするか、
首の後ろや、背中の肩甲骨のまわり、脇の下などを冷やして褐色脂肪
細胞を活性化してはいかがでしょう。

それに適したものが見つかりました。
褐色脂肪細胞の場所を冷やす背中クールタイです。⇓⇓

 

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