ウコンの二日酔い効果と対策!飲む時や分量と飲み方!注意点も
冬は忘年会や新年会、春は歓迎会や送別会、夏は暑気払いのビールと、お酒を飲む機会は多いですが、その度に飲みすぎて二日酔いに悩まされる人もおられるのではないでしょうか。
二日酔いに効果があるとされているウコンですが、ウコンの二日酔い効果のしくみや正しい飲み方は意外に知られていないようですので、ここでご紹介しておこうと思います。
この記事の目次
◆ウコンの二日酔い予防効果のしくみ
私たちがお酒を飲むと、胃や腸で吸収されたアルコールは、肝臓でアセトアルデヒドに分解されます。
このときウコンの主成分であるクルクミンの働きで肝臓の機能が高まるので、アルコールがアセトアルデヒドに分解される速度が速くなります。
アセトアルデヒドには毒性があり、これが二日酔いの原因になります。
肝臓はアセトアルデヒドをさらに酢酸に分解し、最後は水と二酸化炭素に分解して、体外に排出しなければならないのですが、これらの分解にもクルクミンが効果を発揮して、すみやかに分解する助けとなるのです。
こうしてクルクミンのおかげでアルコールとアセトアルデヒドの分解がすみやかに行われ、あのいやな二日酔いを防ぐことができるのです。
アセトアルデヒドを分解する酵素が少なかったり、そもそも無い人も肝臓の解毒作用の高まりで二日酔いを予防できると思われます。 アセトアルデヒド分解酵素が無い人はお酒は飲まないのかもしれませんが。
◆ウコンやクルクミンドリンクを飲むタイミング
一般にアルコールを飲む1時間ぐらい前にウコンやクルクミン入り飲料を飲むと二日酔いに効果があるとされています。
しかし、アルコールが完全に分解されて水と二酸化炭素として体外に排出されるには6~7時間ぐらいかかるためその時間内であれば、効果があるそうです。
でもウコンが消化されてクルクミンが肝臓に届く時間を考えると、遅くてもお酒を飲み終わった時点で飲まないと効果が減ると思われます。
◆ウコンやクルクミンを飲む分量
二日酔いのためだけに一時的に飲むのであれば、あまり分量は気にしなくても良いと思われますが、日常的に晩酌をしている人や、がんの予防やアルツハイマー病の予防など健康や美容のためにウコンを常用する人は、一日に飲む分量を守るのが 大切ですので、一応1日分の適量をお知らせします。
クルクミンの分量
ウコンの成分であるクルクミンは国連の食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同食品添加物専門家会議(JECFA)により食品添加物として認められ、生涯にわたり毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量が、体重1kgあたり3mg以下と決められました。
これは体重60kgの人の場合は 3mg×60(kg)=180mg となり
体重60kgの人なら、一日180mgのクルクミンを毎日飲んでも害はないということですのでクルクミンドリンクなどを飲む時の目安にすると良いでしょう。
クルクミン入りの飲料には多量のクルクミンを含むものもありますのでラベルを良く見て飲みましょう。何事も過剰はいけません。
ウコン粉末の分量
ウコン粉末の分量は国際会議では決められていませんが、ウコン粉末に含まれるクルクミンは約3%なので、体重60kgの人のクルクミンの一日の分量が180mgであることから換算すると
ウコン粉末(mg)×0.03(3%)=180mg から逆算して 180÷0.03=6000mg(6g) となります。
クルクミン180mgを摂取するにはウコン粉末では6g飲む必要があることになります。
しかし、クルクミンだけを抽出する場合には180mgでも問題ないですが、ウコン粉末の場合は他の成分も色々含まれているため、体重に関係なく6gの半分の3g~1.5gが推奨されています。
ウコン粉末の3gはお料理に使う小さじ1杯分(5cc)に相当しますので便利です。
わが家では体重75kgの夫には小さじすり切り1杯、体重50kgの私はそれより少し少な目にして毎朝飲んでいます。
本当は1日分を数回に分けた方が良いようですが、わが家は一回で一日分飲んでいます。
ウコン根茎の分量
ウコンを粉末にする前のウコンの根茎を食べたりお茶にして飲む場合は、沖縄古来、1日約10gが推奨されています。
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◆ウコンやクルクミンの飲み方
初めて飲む人は、アレルギーがあったり、体質に合わないかもしれませんので、最初から1日分を飲まず、少量ずつふやして試してみることをお勧めします。
ウコンの根茎の飲み方
1日分10gを2~3回に分けて、おろし金ですりおろして湯呑に入れ、お湯で飲みます。かすも全部飲むのが効果的です。
ウコン粉末の飲み方
ウコンの主成分であるクルクミンは脂溶性ですので、根茎の時はウコンの精油成分で吸収されますが粉末になると精油成分が揮発してしまっています。
そのため、食後にお湯や水で飲んでも、食事の油分で溶けることは溶けるのですが、効果がうすれます。
効果的に飲むには、脂溶性の飲み物と一緒に飲むことをお勧めします。
わが家では、夫は牛乳に溶かして、私は豆乳に溶かして飲んでいます。
牛乳は脂溶性で、豆乳は水にも油にもなじむので効果的だと思います。
クルクミン飲料の飲み方
クルクミン飲料についてはまだ成分を全部調査していませんので、何とも言えないのですが、脂質ゼロの飲料では、やはり効果が薄れると思われますので、牛乳や豆乳、ヨーグルトなどの脂溶性の食品と一緒に飲むのが効果的でしょう。
◆ウコンやクルクミン飲料を飲む時の注意点
ウコンの根茎を食用として食べる分には、それほど食べられるものでもないので、副作用は考えられませんが、粉にしたり、クルクミンだけを抽出する場合には、過剰に取りすぎることにもなりかねませんので注意が必要です。
まず上記のウコンやクルクミンを飲む分量を守って、過剰に飲まないようにしましょう。
特にサプリメントを飲むときは、ラベルをよく見て分量を確認することが大事です。
過剰に飲むと副作用がでて肝臓病や胃腸障害になることがあります。
ウコンの根茎や粉末には鉄分が豊富なので、健康人や貧血の人には良い栄養分ですが、C型肝炎の患者さんは鉄分の代謝が難しいので鉄制限食で「1 日5~7 mg に抑える」とされています。
クルクミンだけを抽出したものには鉄分が含まれないですが、医師と相談した方が良いでしょう。
他に事前に医師に相談した方が良いのは
肝臓に障害がある、肝硬変や胆石がある、妊娠・授乳中、胃潰瘍・十二指腸潰瘍がある場合などです。
◆まとめ
ウコンの二日酔い効果のしくみと対策について、飲む時や分量と飲み方および注意点について書きました。
しかし、ウコンの効果は二日酔い予防だけではありません。
私と夫は家庭菜園でクルクミンが一番多く含まれているという秋ウコンを無農薬で栽培して、粉末にして毎朝飲んでいます。
もう20年以上も飲み続けているのですが、その理由は、
隣の畑の人からウコンの根茎をいただいて健康に好いということで飲み始めて1年ぐらいした頃でしょうか
子供の時から顔中にあったそばかすと40歳代後半にできた顔のシミがすべて消失していまったからです。
それに夫の胃袋にがんの仲間のカルチノイドができて手術をすることになったのですが、2回も確認していざ手術という時に消失してしまったのです。根っこがなかったのでしょうか。
これもウコンのおかげだと思えてずっと続けているのですが、70歳の現在も顔にはシミひとつできずシワもなく、私も夫も10歳以上若く見られます。
近年の研究で、クルクミンの抗酸化作用により、コレステロール値を下げたり、血管を丈夫にして糖尿病の合併症を予防する効果、免疫アップ効果、抗がん効果、美肌効果、健胃効果、脳機能を活性化してアルツハイマー病を予防する効果などがあることがわかってきたのも合点できます。
ウコンにはクルクミンの他に、100種類以上のミネラルと精油成分、食物繊維が含まれています。
まさに万能薬と言えるのではないかと私は思って愛用しているのです。
二日酔いのためだけでなく、その他の効果にも目をむけてウコンを飲むことをお勧めしたいと思います。
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