癌かもしれない?医師が疑う3大初期症状とその理由や癌の種類
この症状は、癌かもしれないと、時々心配に
なる時がありませんか?
でも、その度に病院に行って検査をするのは
ちょっと気が重いですよね。
今日のヤフーニュースで、普段多くの患者さ
んを診察している狭間研至(はざま けんじ)
外科医師が、気を付けている癌発見のポイント
を書いた記事を見つけました。
これを頭に入れておけば、病院に検査を受け
にいくべきかいなかが判断できると思い、
医師が疑う癌の初期症状とその理由やガンの
種類をまとめてみました。
この記事の目次
◆医師が癌を疑うとき
1.体重が減少したとき
癌が疑われる代表的な症状が体重減少です。
ダイエットをしている、最近ジョギングを始めた場合などを別に
して、いつもと変わらない生活をしているのに、体重が減って
いくときは要注意です。
●体重減少の目安は
1~2か月で、10~15%以上の体重減少です。
筆者・元気ナースの場合、通常の体重は50kgですから、
その10~15%というと、5~7.5kg減ったら、癌かもしれない
ということです。
こんなに減ったら、それこそズボンやスカートがぶかぶかに
なってしまうでしょうね。
最近夏やせか、1kg減っただけで、ズボンのウエストがかなり
ゆるくなって喜んでいる筆者です。
●体重減少で癌が疑われる理由
癌ができると、当然ガンが生きるためにエネルギーを消費する
ので体重は減ります。
また、癌のできた部位によっては食欲が減るために体重が減る
のです。
体重が1~2か月で、10~15%以上も減ったら、検査しましょう。
2.便に異常が出たとき
癌が疑われる第2の症状は便の異常です。日本人に多い胃がんや
大腸がんの症状の多くは便の異常で分かります。
●便の色の異常
がんからの出血によるもので、胃や十二指腸のがんでは、黒色に
大腸がんでは、暗赤色から暗紫色になります。
肛門に近い直腸がんでは鮮血色の下血がみられることもあります。
●出血の色が変わる理由
胃や十二指腸など、上位にある消化器の出血は、肛門まで降りる
までに時間がかかるので、便の色が黒っぽくなるのです。
その点、大腸の出血は暗赤色、肛門は鮮血色と、肛門に近い部位
からの出血ほど明るい色になります。
鮮血色の場合は大抵は痔の症状が多いのですが、体重が減っている
場合は、直腸がんかもしれないので検査しましょう。
●便通の異常
下痢が長引いたり、頑固な便秘が続く場合は、大腸がんかもしれ
ません。
通常の下痢止めや便秘薬が効かなかったり、下痢や便秘を繰り返す
場合はやはり検査をした方がいいですね。
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3.進行する貧血
何となく体がだるい、息切れ、めまい、ふらつきなどがあり、いつも
と違う状態が続く時は、貧血検査をしましょう。
一回の貧血検査ではわかりにくいので、3か月ごとに検査することが
お勧めです。
●進行する貧血の目安は
血液検査で、ヘモグロビン値が、13mgから10mgに下がるなど、
7~8割以上の低下があったら、癌かもしれません。
●貧血になる出血の理由
出血の原因は
胃がんや大腸がんのような消化器系のがん
腎がんや膀胱がんのような泌尿器系のがん
子宮がんや卵巣がんのような婦人科系のがん
があります。
はっきりとした自覚症状がなく、体調が悪いときは血液検査を
してみましょう。貧血が進行するなら、癌かもしれません。
精密検査が必要になりますね。
4.虫の知らせ
「何となく気になる・・・」という虫の知らせも大切です。
第六感が働くのかもしれません。
虫の知らせで検査をしてみたら、早期のがんが見つかったという
ケースは多くの医師が経験しているのだそうです。
上記の1.~3.の症状に加え、何となく気になった場合は、
会社や自治体の健康診断をきちんと受ける、または人間ドック
を受けてみることが大切だと ヤフーニュースの
もしかして「がん」? 医師が疑う初期症状とは
の記事を書かれた狭間 研至 医師の弁です。
会社や自治体の健康診断を受けない人もいるのでしょうか?
無料、もしくは格安で受けられるのにもったいないですね。
❖狭間 研至 医師のプロフィールと著書
昭和44年 大阪生まれ
平成7年大阪大学医学部卒業後、大阪大学医学部付属病院、
大阪府立病院(現 大阪府立急性期・総合医療センター)、
宝塚市立病院で外科・呼吸器外科診療に従事。平成12年大阪大学大学院医学系研究科臓器制御外科にて
異種移植をテーマとした研究および臨床業務に携わる平成16年同修了後、現職。医師、医学博士、一般社団法人
日本外科学会 認定登録医。ファルメディコ株式会社 代表取締役社長
一般社団法人 日本在宅薬学会 理事長
医療法人嘉健会 思温病院 理事長
熊本大学薬学部・熊本大学大学院薬学教育部 臨床教授
京都薬科大学 客員教授現在は主に在宅医療に力を入れておられます。
(ファルメディコ株式会社 ホームページより)
狭間研至 医師の著書
◆不思議な体験
筆者の夫に起きた不思議な体験です。
狭間研至医師とは別の医師が疑った初期症状です。
最近経験したことですが、筆者の夫が、春に風邪をひいたらしく
咳や痰が続き、声がかすれ、よくむせるようになっていました。
検査をしたがらない夫に、恒例の胃カメラの検査があったので、
筆者が付き添いで行って、検査の先生に、ついでに夫の喉(のど)
も胃カメラで見てくれるように頼みました。
ずうずうしい筆者の願いを聞いて下さった先生が
喉に何かできていて、癌の形なので、頭頸科(とうけいか・
脳より下で、鎖骨より上の科)で診てもらうようにとのこと。
次週、頭頸課を受診すると、頭頸科の専門医が、
「これはがんですね。ステージ1か2です。来週切除して検査
しましょう。」との診断。
「やはり癌だったか、でもステージが低くて良かったね」と夫
をなぐさめていたのですが、
後日、入院して全身麻酔で喉の腫瘍を切除して、調べた結果、
なんと癌細胞が見つからないというのです。
医師は首をかしげて納得いかない感じで、月一回、1年間経過
観察をしましょうということになりました。
腫瘍を切除したら、夫の咳や痰、声のかすれもなおって、
結果オーライなのですが、まだ癌ではないとの太鼓判をいただ
いていないので、変な気持ちです。
こういうこともあるのですね。
がんセンターの2人の医師が癌だと疑ったのに、癌細胞が見つ
からないとは。
余談でした。
◆まとめ
狭間研至 医師によると
医師が疑う癌の3大初期症状は
- 体重減少
- 便の異常
- 進行する貧血
それに「虫の知らせ」です。
1~2か月で、10~15%以上の体重が減少したら
便の色や便通に異常があったら
ヘモグロビン値に7~8割以上の低下があったら
癌かもしれません。その時は、精密検査をうけましょう。
筆者の夫のように、それでも癌細胞が見つからない
場合もありますが。
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