ウコンが糖尿病を予防する理由はクルクミンとタルメリンの働き
ここ少なくとも十年以上、お正月休みは家庭菜園で
収穫した秋ウコンをスライスして、クルクミン
を紫外線で減らさないために、
部屋の暖房のストーブで乾かして粉にするのが
習わしになっています。
家族の一年分のウコン粉末を作るのです。
ウコンが生活習慣病やがん、美容など多くのことに
効果があると知ったからです。
そんなウコンが糖尿病の予防になるとの研究が発表されたと
いうので、どうして糖尿病の予防になるのか調べてみました。
その結果、わたしなりに納得できた理由が2つありました。
この記事の目次
◆クルクミンの2型糖尿病予防作用
❖タイの研究
ウコンに含まれる黄色いポリフェノールのクルクミンが、生活習慣
病からなる2型糖尿病の予防に有効であるとのデータが、発表
されました。
タイ・シーナカリンウィロート大学のSomlak Chuengsamarn氏
らにより、米医学誌「Diabetes Care」(2012; 35: 2121-2127)に
発表されたものです。
それによるとまだ糖尿病になっていない糖尿病前症(境界型
糖尿病)の240人を9カ月間、3カ月ごとに糖尿病に関わる測
定をしたところ
クルクミンを飲まず偽薬(プラセボ)を飲んだグループは16.4%
が糖尿病と診断されましたが、クルクミンを飲んだグループは
誰も糖尿病と診断されなかったそうです。
❖クルクミンが2型糖尿病の予防になる理由
この研究のデータの特徴は
クルクミンを飲んだグループは飲まないグループに比べて
膵臓のβ細胞の機能が良くなり、インスリンが効きにくくなる
インスリン抵抗性が下がり、炎症を抑える抗炎症性サイトカイン
(アディポネクチン)が高くなっていました。
この結果から研究者は、クルクミンの抗炎症作用により膵臓の
β細胞の損傷が保護修復されて、インスリンを良好に生産でき
るようになるのではないかと言っています。
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◆タルメリンの2型糖尿病予防作用
❖インドの研究
ウコンに含まれるタンパク質の一種・タルメリンには糖の分解・
吸収を助ける酵素(α-グルコシダーゼ)の活性を抑制する働き
があることがわかり
インド・科学技術CSIR研究所により米国雑誌「Nat Prod Res.
2012;26(17):1654-8 に発表されました。
❖タルメリンが2型糖尿病予防になる理由
上記の研究結果により、タルメリンが糖の分解吸収を妨げるの
ですから、血糖値が上がらず、糖尿病の予防になることがわかります。
◆まとめ
ウコンに含まれる黄色の色素であるポリフェノールのクルクミン
と、タンパク質のタルメリンの働きによって2型糖尿病の予防
ができる可能性があるということでした。
クルクミンの抗炎症作用がインスリンを産生する膵臓のβ細胞の
損傷を保護するので機能が良好に保たれインスリンがよく生産
されるので、糖尿病の予防になるということ。
タルメリンは、α-グルコシダーゼという酵素の働きを抑制して
糖の分解・吸収を妨げるので、血糖値が上がらず2型糖尿病の
予防になるということでした。
もう5年も前のことですが、その割にはまだサプリメントの段階
で薬にはなっていないようですね。
生活習慣病やがん、シミしわの改善など多岐にわたって効果が
あるというウコンの恩恵を受けている元気ナースです。
肝臓に問題のない人はウコンの粉末を1日小さじ5ml(5cc)
の半分から1杯ぐらい飲むと良いとされている(秘薬ウコンで
健康革命より)のでそれを守っています。
C型肝炎などで鉄分を制限されている人は医師と相談が必要との
ことで、何でも多すぎてはいけません。
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