光免疫療法の治験進む!5年後に9割のがんが完治する時代が来る

2017年、新年早々モーニングショーで、大方のがんbaikin_genki.pngばい菌
を根治できるかもしれない光免疫療法(近赤外
線免役療法)のすばらしい情報が
放送されました。

米国立衛生研究所(NIH)の主任研究員である
日本人・小林久隆(55)氏を中心とする研究
グループが

近赤外線を使った画期的ながん治療法である
光免疫療法(近赤外線免疫療法)を2011年に開発
しました。

それから5年後の2016年4月に、アメリカ食品医薬品
局(FDA)から認可され、臨床試験(治験)が開始
されました。

治験の第1相で安全が確認され、いよいよ第2相に
進み、光免疫療法の効果を確認する段階ですが
今のところ思った通りの効果がでているそうです。

2~3年後にはアメリカで少なくとも薬として認可されたい
とのことなので、日本で認可されるにはさらにその2年後
ぐらいになるでしょう。

光免疫療法が日本で実施できるのは早くて5年後になります
が、それほど遠い未来ではありません。

今、がんを持っている人も、なんとか5年がんばれば、がん
を根治できるかもしれないのです。

光免疫療法について、放送された内容や、調べた内容を
わかりやすく、くわしく説明します。

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◆光免疫療法の脅威の仕組み

❖光免疫療法とは

光免疫療法とは簡単に言うと、まず身体に害のない近赤外線という光
で、がん細胞だけを破壊します。

その後、こわれたがん細胞を免疫細胞が食べることで、免疫細胞がその
がん細胞を異物と認識し、生きているがんも食べるようになります。

しかし、がん細胞は、制御性T細胞を周りに集めて免疫細胞にブレーキ
をかけ、邪魔をして生き延びようとします。

そのため、制御性T細胞も近赤外線を当てて破壊することにより、
免疫細胞のブレーキが解除されてがん細胞を食べつくし、がんを根治
することができる画期的な治療法です。

臨床試験でも副作用がほとんどなく、費用も現在話題のオブジーボより
2桁も安価だとのことです。

このように書くと簡単なようですが、少なくとも、次の3つの方法が
必要です。

1.がん細胞だけを識別する方法
2.がん細胞をやっつける方法
3.免疫細胞の働きを邪魔する制御性T細胞をやっつける方法

です。1.2.3.について説明していきますね。

❖1.がん細胞だけを識別する方法

免疫細胞は、自分か自分でないか見分けることができる能力を持つ
細胞です。

正常な細胞ががんになると、がん細胞は自分ではなくなります。
するとがん細胞が抗原となって、それを体から追い出すために抗体
が作られます。

ウィルスや細菌の抗体は抗原にくっついてウィルスや細菌を不活
性化して破壊しますが、がん細胞は抗体がくっついても死にません。

この抗体は特定の抗原(がん細胞)にしかくっつきませんので、
くっついた抗体が、がん細胞だけを識別する目印になります。

こうしてがん細胞だけを識別して、がん細胞だけをやっつけます。

現在がん細胞にくっつく抗体は40種ぐらい判明しているとのこと。

❖2.がん細胞をやっつける方法

がん細胞だけをやっつけるために、がん細胞にだけくっつく抗体に
IR700という色素の一種を結合させます。

一般的に、抗体にIR700を結合させて、近赤外線を当てると、抗体に
くっついているがん細胞の表面に傷がつくのです。

そこで、抗体とIR700を結合させた液体(青色)を静脈注射で体内
にめぐらせると、抗体はそのがん細胞だけにくっつきます。

そこへ近赤外線を当てると、抗体のくっついたがん細胞だけの表面
が傷つき、1つの細胞に約1万個の傷がつくと、周囲の水分を吸収
してふくらみ続け、約1分で体積が2倍になり破裂して死ぬのだ
そうです。

こうして破裂したがん細胞を免疫細胞(キラーT細胞)が食べて、
がん細胞が自分ではないことを学習し、さらに生きているがん細胞を
攻撃し始めます。

❖3.制御性T細胞(Treg)をやっつける方法

しかし、免疫細胞(キラーT細胞)ががん細胞を攻撃し始めると、
制御性T細胞(Treg)が、キラーT細胞にブレーキをかけます。

制御性T細胞は、免役細胞が健康な細胞まで攻撃しない
ために存在しているそうですが、困った存在です。

がん細胞が体の中で増殖するのは、この制御性T細胞を自分の周り
に集め、免疫細胞の働きにブレーキをかけ邪魔するからです。

そこで小林久隆氏の研究チームは、制御性T細胞にくっつく性質が
ある抗体に、やはりIR700を結合させ、がん細胞をやっつけるのと
同じ方法で、近赤外線を当てて、制御性T細胞をやっつけます。

その結果、免疫細胞にブレーキをかけるものがなくなり、
キラーT細胞は、がん細胞を食べ続け、転移したがん細胞をも
やっつけてくれるのです。

オプジーボも、制御性T細胞をやっつけて免疫細胞のブレーキを
解除する方法ですが、元のガン細胞のかたまりをやっつけないので
ずっと使用し続ける必要があり、費用が光免疫療法より2桁も高価
になります。

{訂正}制御性T細胞とはキラーT細胞にブレーキがかけられたもの
で光免疫療法は制御性T細胞そのものを破壊しますが、オブシーボは
制御性T細胞のブレーキをはずして、キラーT細胞を活性化する薬です。
従って、「オプジーボも、制御性T細胞をやっつけて」というのは
間違いでした。お詫びして訂正させていただきます。

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◆近赤外線の効力の範囲

光免疫療法に使用される近赤外線とは

波長がおよそ0.7 – 2.5 μmの電磁波で、赤色の可視光線に近い波長
を持つため性質も可視光線に近く、「見えない光」として、赤外線
カメラや赤外線通信、家電用のリモコンなどに応用されています。

光免疫療法では近赤外線が身体に通るのは2~3cmですが、
光ファイバーの針を使うことで、15cmの深さまで効力を発揮しま
すから、ほとんどの内臓に照射できるそうです。

手術をした時にはより効果的に使えますとのこと。

◆光免疫療法の現状と将来

光免疫療法は、2016年4月に、アメリカ食品医薬品局(FDA)に認可
され、同年6月に第1相の臨床試験(治験)が始まりました。

第1相の安全性の治験では大きな副作用はなくクリア。
現在第2相の効果の治験実施中です。効果は思った通りに進行中
とのこと。期待できますね。

現在治験は、口の中から喉が主で、舌がん、口腔内がん、咽頭がん
喉頭がん、頸部食道がん上部について治験しています。

がん抗体は20種類、制御性T細胞の抗体は2種類認可されており、
これだけで、8割から9割のがんに効果が望めるそうです。

ただ脊髄のがんは難しく、まだ問題があるとのこと。

現在はがん細胞をやっつけるための抗体と、制御性T細胞をやっつけ
るための抗体は別々に注射していますが、将来は混合して一緒に
すればより効果的になるそうです。

◆まとめ

身体に害のない、近赤外線でがん細胞だけを破壊し、
同じく近赤外線で、免疫細胞をじゃまする制御性T細胞を
やっつけることで、残った転移がん細胞を免疫細胞が
すべて食べてしまう。

こんな夢のようながん根治法が光免疫療法なのです。

しかも副作用がほどんどなく、費用がオプジーボより
2桁も安いというのです。

まだ脊髄などのがんには使えないようですが、他の8~9割り
のがんに効果があると言われています。

早ければ5年後ぐらいに日本でも実用化されるとのことですが
より早い実用化が待たれますね。

どれほど多くの人々の役に立つのかとわくわくします。

今がんをお持ちの方も、希望を持って頑張ることが
できるのではないかと思われます。

関連記事>>光免疫療法の日本の治験はいつ?アメリカの治験結果はどうなった?

関連記事>>光免疫療法に勝る?ウィルスの殻で体内抗体を作るがん治療ワクチン

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10 Responses to “光免疫療法の治験進む!5年後に9割のがんが完治する時代が来る”

  1. パパちゃん より:

    明日にでも日本で治療できるようになりませんか。1年も2年も待てません。副作用がなく、治療費も安いなら、何も問題ありません。

    • 元気ナース より:

      パパちゃん様 コメントありがとうございます。
      お気持ちはわかりますが、定年退職した元気ナースには
      どうすることもできません。
      とにかく早く情報をキャッチして治験に参加してみてはいかがでしょう。
      がんの治療法は日々進化しています。
      他にも色々な治療法が開発されているようですよ。

  2. 12345 より:

    >※オプジーボも、制御性T細胞をやっつけて免疫細>胞のブレーキを
    >解除する方法ですが、元のガン細胞のかたまりをや>っつけないので
    >ずっと使用し続ける必要があり、費用が光免疫療法>より2桁も高価
    >になります。

    オプジーボの作用機序をきちんと理解出来ていませんね。
    オプジーボは制御T細胞を攻撃するのではなく、がん細胞がT細胞を邪魔している状態を解除します。
    T細胞表面には免疫チェックポイントといって、がん細胞から干渉されると、本来の異物排除の働きが出来なくなる蛋白質があります。
    ここにがん細胞が発現するある種の蛋白質が結合すると、T細胞が機能しなくなるので、あらかじめ免疫チェックポイントのほうに結合して、がん細胞に邪魔をさせないようにするのがオプジーボです。

    • 元気ナース より:

      コメントありがとうございます。
      確かにオブシーボのことをはっきり分かっていませんでした。
      訂正させていただきました。
      おかげさまで少しは理解が深まったようです。
      今後ともお気づきの点がありましたらご指摘くださいませ。
      よろしくお願いします。

  3. 岩尾直志 より:

    副作用がなく、2~3日日で治るということですが、なかなか普及しないのは、何か問題があるのでしょうか?
    早く普通に治療できるようになったらいいなあ。。。

    • 元気ナース より:

      岩尾様 こんにちは!お返事遅くなりまして申し訳ございません。光免疫療法は現在アメリカで治験(希望する患者さんで実験すること)中で、かなり良い結果が出ています。より安全性が確認できれば、一般の人も治療できるようになります。
      日本でも今年の末か来年に、楽天が治験に乗り出すようですので、あと5年もすれば実用化されるそうです。お急ぎなら日本の治験に参加なさってはどうでしょうか。楽天の三木谷氏にお尋ねください。

  4. hatena より:

    一日でも早く治療に使えるようになればいいですね。
    ただ心配なのは、邪魔する勢力が出てこないかです。
    いろんな理屈を付けて、今の利益を優先する。
    楽天の三木谷さんだからそんな輩が出てきても負けないでしょうが。楽天見直した。明日の株価見るのが
    楽しみだな。株持っていないけど。

  5. 大久保哲治 より:

    10月で74歳になります。先日のテレビ朝日の番組でしたか、光免疫療法のことを知りました。画期的なことですね、私は5年位前より前立腺癌のホルモン療法の治療を受けています、2014年8月から化学療法を4回受けましたが途中色々な面で副作用が強くホルモン剤のみでPSAをさげてきました。新薬も効かなくなり、痛み止め位しか通院で貰っていません。もう少しでも長生きしたいです。国内で光免疫療法を一刻も早く臨床治験を受けたいのですがどのような方法で受けることが出kるでしょうか?

    • 元気ナース より:

      大久保様 コメントありがとうございます。光免疫療法の臨床試験は 
      「光免疫療法の日本の治験はいつ?アメリカの治験結果はどうなった?」
      http://genkinurse.com/archives/2303.html 
      にも記載してあるように、日本ではIT企業・楽天の三木谷氏が
      バックアップして進めていますので、今年の年末から、来年にかけて
      楽天に問い合わせてみると良いと思います。
      まだ準備段階ですので、募集は始まっていないです。
      私も気を付けていますので、情報が分かり次第ブログにアップする
      つもりですが、なにしろ多忙ですので、見逃す恐れもあります。
      一緒に情報を集めましょう。分かったらまたコメントでお知らせくださいませ。

    • 元気ナース より:

      大久保様 コメントありがとうございます。

      楽天が光免疫療法の治験をやる計画なのですが、遅れているようです。
      まだ治験の募集はしていないとのことです。
      大久保様も楽天に連絡してみて下さいね。

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