ケトン食ががんを消すのは本当?仕組や治療の注意点などを調査した

光免疫療法という画期的ながん治療法が米国saibou_gan_cancer.pngがん細胞
で開発されたものの、まだ米国でも治験段階
で、日本での治験はすぐには実施されないよ
うです。

筆者・元気ナースの光免疫療法の記事

光免疫療法の日本の治験はいつ?アメリカの治験結果はどうなった?

のコメント欄に、
現在末期の癌患者さんで、他に治療法がない
からと光免疫療法の治験を切実にお待ちにな
っておられる人々が、胸のうちを書いて下さ
っています。

「もう時間がないんです!」という悲痛な
コメントを読むと、涙が出てしまいます。

なんとか他に方法はないのかと思っていた
ところ、同じ記事のコメント欄に

『ケトン食ががんを消す』(光文社新書)
の著者である古川健司氏に一度ご相談されて
はいかがでしょう。
(知恵出ます 様より)

という意見がありました。

ケトン食というのは、極端な糖質制限食だ
と理解していた筆者は、漠然とそれは危険
ではないのかという思いが強く、半信半疑
でした。

しかし、古川健司氏の「ケトン食」臨床
実験で末期がん患者の83%が改善したと
知り、調べてみることにしました。

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◆ケトン食ががんを消す仕組とは

❖がん細胞はブドウ糖のみをエネルギー源とする

がん細胞が、ブドウ糖をエネルギー源とする」ことは、
ノーベル生理学・医学賞を受賞したオットー・ワールブルグ博士
によって、1931年マウスの「癌性腹膜細胞」を用いた実験で解明
されました。

そして現在では、がん細胞は正常細胞の3~8倍ものブドウ糖を取
り込まなければ、生命活動を維持できないことは、このブログの
筆者も分かっています。

❖ケトン体とは

人間の体内では、ブドウ糖が不足すると、皮下脂肪や内臓脂肪が
肝臓で分解されて、ブドウ糖に代わる緊急用のエネルギーとして
「ケトン体」が産生されます。

正常細胞はケトン体をエネルギー源にすることができますが、

がん細胞はケトン体をエネルギーに変える酵素が欠けているため
ケトン体をエネルギーとして使用することができません。

この性質を利用したのが、『ケトン食ががんを消す』の著者であ
る古川健司氏の、「がん免疫栄養ケトン食療法」です。

ケトン食によってがん細胞を弱らせ、正常細胞を元気にするため
の食によるがんの兵糧攻め戦法だとのこと。

※なるほど、でも、人間の脳はブドウ糖しかエネルギー源にしない
と教わったのですが、大丈夫なのでしょうか。

と筆者は疑問に思い、調べてみました。

すると最近の研究で、ブドウ糖が枯渇すると脳はケトン体をエネル
ギー源として使用するようになることが分かったということが
多くのサイトに書かれていました。

ケトン体は、水溶性で、細胞膜も容易に血液脳関門を通過できるの
だそうです。

これらのことは糖質制限ダイエットのことを勉強している人には
常識のようです。

甘いものが大好きだった実母は97歳まで、姑は94歳まで長生きしま
したので、筆者は糖質制限の必要性を感じなかったのです。

癌はブドウ糖しかエネルギー源にできないので、糖質を制限して
ブドウ糖を減らして、ケトン体を産生することにより、人間はケトン
体をエネルギー源にすれば、癌はエネルギー源がないために餓死する
というわけなんですね。

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◆ケトン食治療法の注意点

❖ケトン食治療法とは

主食である炭水化物を極端にカットして、糖質の摂取を限りなく
ゼロにする方法です。

その代わりに、免疫機能を高めるたんぱく質(魚介類、大豆類、
肉など)と、がんの進行と炎症を抑えるオメガ3脂肪酸のEPA、
ケトン体の産生を強力にうながしてくれる中鎖脂肪酸を1日数回
に分けて摂取する方法です。

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こうした高脂肪、高タンパク、低糖質のケトン食に、抗がん剤
や放射線などの化学治療を併用すると、患者のがん細胞が縮小
消滅する確率がアップするというのです。

❖ケトン食療法の注意点

ただし、この極端な糖質制限食による免疫栄養ケトン食は、実施
できない患者さんがいます。それは下記に該当する人です。

1.肝臓にがんの原発巣(最初に発生したがん)を抱える患者さん
ケトン体は肝臓で産生されるので、肝臓に癌があるとケトン体
をうまく作ることができないからです。

2.先天的な要素が関係するⅠ型糖尿病の人
Ⅰ型糖尿病の場合は、血液や体液の濃度が酸性に傾く「ケトア
シドーシス」になりやすいからです。

❖糖質制限ダイエットの「落とし穴」

ケトン食治療法とは、究極の糖質制限ダイエットですから、
糖質制限ダイエットの落とし穴にも注意が必要です。

糖質制限ダイエットの名付け親でもあり、日本で初めて紹介した
江部康二医師は、糖質制限を行うにあたっては正しい知識」が
欠如したまま自己流で実践すると、体調不良に陥る場合もあると
注意を呼びかけておられます。

一番の勘違いは、「ただ主食だけ抜けばいい」と思い込んでいる
場合がよくあるそうです。

そして、今までと同じ量のおかずしか食べないのに、ご飯やパン
を抜くと、それまでの食事に比べて、ご飯やパンの分だけカロリー
が足りなくなってしまいます。

これは間違ったやり方なのです。

正しい糖質制限食では、ご飯やパンなど糖質の多い食品を抜いた
分だけ、ほかのタンパク質や脂質を多く含むおかずを多く食べて、
カロリーを補わなければなりません。

つまり、健康被害が出るのは、糖質不足のせいではなく、カロリー
不足のせいで具合が悪くなるのです。

●カロリー不足の症状は、主に下記の3項目です。
  • 頭がふらふらする
  • やせすぎる
  • 低血糖になる

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◆古川健司先生の外来

『ケトン食ががんを消す』(光文社新書)の著者である古川健司
(ふるかわ けんじ)先生は、多摩南部地域病院外科に勤務され
本格的に食事療法に取り組んでおられます。
入院治療もなさっているそうです。

古川健司先生の臨床実験結果はこちら↓↓
世界初!「ケトン食」臨床実験で末期がん患者の83%が改善
(https://smart-flash.jp/lifemoney/life/12872)

(情報提供:コメント欄の知恵出ます様 より)
多摩南部地域病院外科での古川健司先生の外来は、紹介状が
必要です。早めにお電話で予約しておいで下さいとのことです。

多摩南部地域病院外科の電話番号や地図などの詳細は
こちら>>http://www.tamanan-hp.com/dept/geka.php

❖古川 健司(ふるかわけんじ)先生のプロフィール

医学博士。1967年山口県生まれ。92年慶應義塾大学理工学部電気
工学科卒。その後、山梨医科大学医学部医学科に入学。

99年、消化器外科医を志望し、東京女子医科大学消化器外科に入
局。大学では、膵臓班に所属し、当時、膵臓がん手術件数日本一
を誇っていた。

2006年、(公財)東京都保健医療公社荏原病院外科を経て、多摩
南部地域病院外科に勤務。NST(栄養サポートチーム)に従事し、
本格的にがんの栄養療法を開始。がん免疫栄養療法の臨床実績を
上げて、14年、それまでの栄養療法のケトジェニック化に成功。

15年1月より、ステージ4のがん患者を対象に、世界初の臨床研究
を開始。現在、がん免疫栄養ケトン食療法の普及に努めている。

(世界初!「ケトン食」臨床実験で末期がん患者の83%が改善
より引用)

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◆まとめ

ケトン食ががんを消す仕組や、ケトン食治療法の問題点などを
調べてみました。

人間の体内では、ブドウ糖が不足すると、肝臓ではグリコーゲン
の分解や糖新生(アミノ酸などからブドウ糖を作る)を経て、
最後には皮下脂肪や内臓脂肪が分解されて、ブドウ糖に代わる
緊急用のエネルギーとして「ケトン体」が産生されます。

人間は、脳も含めてほとんどの臓器がケトン体をエネルギー源に
できますが、がん細胞はケトン体をエネルギー源にできないので
糖質を制限すると、癌は弱ってしまい、最後には餓死するのです。

なるほど、合点しました。

しかし、まだ一般には糖質制限食は危険だと考えられています。
筆者もその一人でした。

それは、糖質制限食は糖質を減らすことによって、カロリーを
減らすことだと間違えていたからです

糖質を減らしても、代わりに高タンパク質や脂質を増やして
カロリーを補えば、身体の不調は生じないことも分かりました。
ステージ4の末期がんで、光免疫療法以外に方法はないと思って
おられる方も、古川健司先生の元で、ケトン食治療を試してみて
はいかがでしょう。

がんが小さくなれば、手術や放射線治療、抗がん剤も使用できる
ようになるかも知れません。

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