光免疫療法の治験日本でも!年内めざし準備中と朝日新聞発表

いよいよ日本国内で、がん光免疫療法のsaibou_gan_cancer.pngがん細胞
臨床試験(治験)が2017年中に実施される
ようです。

朝日新聞で発表になりましたので、確実だ
と思われますが、
以前テレビ朝日のモーニングショーで発表
されたこととの違いなどについてもご報告
します。

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◆テレビ朝日モーニングショーの発表

がんの光免疫療法については筆者・元気ナースもかなり興味が
あり、2017年1月2日と同年6月30日の2回にわたって記事を
書いています。

テレビ朝日モーニングショーの玉川徹さんがアメリカへ赴いて
取材した「がんの光免疫療法」が2017年の1月1日に紹介されて
以来です。

同じく玉川徹さんが2017年6月29日(木)のそもそも総研で
光免疫療法を開発した、米国国立がん研究所(N C I:
National Cancer Institute)の

小林久隆主任研究員の帰国に合わせて、光免疫療法の治験の
進行状況を取材した結果が発表されました。

その時の内容や光免疫療法の原理等はこちら↓↓をご覧ください。

光免疫療法の治験進む!5年後に9割のがんが完治する時代が来る
光免疫療法の日本の治験はいつ?アメリカの治験結果はどうなった?

2017年6月29日(木)のそもそも総研で、小林久隆主任研究員が

「少なくとも来年、上手くいけば今年の終わりあたりから
臨床実験が始まると思う」と語っておられました。

その通りになりそうですね。

私のブログにも、数人のがん患者様から、治験がいつ始まる
のかとの問い合わせがありました。

日本の光免疫療法は、IT企業で有名な「楽天」の三木谷浩史社長が
推進しているとのことで、楽天に連絡したのですが、いつも

「わかりません」との答えしか返ってこなかったので心配して
いました。

今回は天下の朝日新聞さんが発表したのですから、間違いないと
思います。

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◆朝日新聞の発表を読んで

朝日新聞さんは、2017年11月11日22:00に
インターネットの朝日新聞DIGITALで

「がん治療の光免疫療法、国内でも治験へ 米で実績」

翌日の2017年11月12日に新聞紙上(第3面)で

「がん光免疫療法国内でも治験へ、米で実績年内目指し準備」

という見出しで発表されました。
見出しは異なりますが、2つの記事の内容はほとんど同じで、
インターネットの記事の最後の部分

「免疫療法は手術、放射線、抗がん剤に次ぐ「第4の治療法」
と言われ、オプジーボなどの治療薬が注目されている。

という所だけが新聞紙上には書かれていないだけです。
多分、スペースの都合だと思われます。

これで光免疫療法の日本国内の治験が年内開始を目指している
ことがはっきりしましたね。

それは良かったのですが、テレビ朝日モーニングショーの発表
と少し違うことがわかりました。

❖アメリカの治験結果が6月29日のモーニングショーと違う

私・元気ナースのブログ
光免疫療法の日本の治験はいつ?アメリカの治験結果はどうなった?

でも書きましたが、6月29日のモーニングショーで発表された
治験結果が今回の朝日新聞の発表と少し違うのでご報告して
おきます。

あれから4カ月余り経過していますので違うのは当然なのですが
少し気になりました。

●6月29日のモーニングショーの発表

頭と首のがんである頭頚部(とうけいぶ)がんのみの臨床実験
において

末期頭頚部がんの患者7名の結果は

✱4名は、一ヶ月後には腫瘍がなくなり三ヶ月後には皮膚も
回復し、再発もせずに一年以上生存しています。
✱1名は現在治療中で生存。
✱1名は、光免疫療法による治療が効きすぎ、がんが消失した
ことで血管を守る細胞が無くなったために頸動脈が外に浮き出
てしまい、血管が破れて出血死してしまいました。

✱最後の1名は、骨髄の中までがんが進行していたために治療
が出来なかったと言います。

引用元:私のブログである元気ナースの雑学ブログからの引用

●2017年11月11日の朝日新聞DIGITALの発表

米国では2015年から、NIHと契約を結んだベンチャー
企業「アスピリアン・セラピューティクス」が最初の治験を
実施。
手術や放射線、抗がん剤で治らなかった頭頸部(けいぶ)がん
の患者8人のうち、3人はがんがなくなり、治療後1年以上
生存している。

5人は治療後に亡くなったが、うち4人はがんが縮小していた。
重い副作用はなかった。

引用元:2017年11月11日の朝日新聞DIGITAL
がん治療の光免疫療法、国内でも治験へ 米で実績

これはどういうことでしょうか。

4か月の間に、治験者が1人増えて、結果的に8人のうち5人
が亡くなり、3人のがんが消えて一年以上生存していることの
ようです。

手術や放射線、抗がん剤で治らなかった末期の患者さんでした
から、体力も衰えていて難しかったのかもしれません。

光免疫療法といえども、それほど簡単にすべてのがんがなくなる
とは言えないような気がします。

◆まとめ

光免疫療法について、テレビ朝日のモーニングショーの2回目
の発表から4か月余、朝日新聞が日本でも光免疫療法の治験が
年内に実施されることを発表しました。

これで、近いうちに9割のがんが治るのではないかと期待しま
したが、それほど簡単ではないようです。

4か月前は、7名の治験者のうち、治療不可の人と治療が効き
すぎて亡くなった人の2人が死亡者と推定していましたが、

4か月経って、8名の治験者のうち5名が亡くなったと知り
ショックでした。少なくても2倍亡くなったのです。

治験者の数が少ないので、何とも言えないですが、末期では
なくもっと早期に治療すれば、もっと多くの人が助かるの
でしょう。

色々な困難が待ち受けていると思われますが、
日本人がアメリカで開発して、日本の会社が推進する治療法
ですから、何とか頑張って欲しいと願わずにはいられません。

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