がん検査尿で簡単に!自宅で採取して検査機関に送るだけ
歌舞伎役者の市川海老蔵が妻のフリーアナウンサー・小林麻央が進行性乳がんで治療していることを
明かしたことがニュ–スになって数日後、
尿検査で乳がんや大腸がんがあるかどうかが早期
にわかる技術が開発されたとのニュースがあり
驚きました。
将来は自宅で尿を自分で採取して検査機関に送る
だけで、すべてのがんの早期発見ができるように
なるというのです。
どういう仕組でそんなことができるのでしょう。
この記事の目次
◆尿中の老廃物(代謝物)でがんの種類がわかる
❖尿の老廃物(代謝物)と病気
尿は血液中で身体に不要になった老廃物を身体の外に出す役割を
しています。
これらの老廃物は代謝物とも呼ばれ、栄養素を利用した残りかすです。
しかしこの代謝物の存在する分量の多少によって、病気の診断が
すでに行われています。
尿中に糖分(グルコース)が多ければ糖尿病、尿酸が多ければ痛風
と診断されることはあなたもご存知でしょう。
❖糖尿病と同様にがんを発見できる?
糖分が多ければ糖尿病、尿酸が多ければ痛風という診断ができる
ことから、尿中の代謝物でがんの診断ができるのではないかと
考えたのが、日立製作所(日立)、住商ファーマインターナショナル
(住商ファーマ)、および住友商事の研究者たちでした。
まさにコロンブスの卵ですね。目からウロコです。
研究グループが尿の代謝物を調べたところ、1325種類もの代謝物を
検出したそうです。
今回は乳がん患者と大腸がん患者に絞って検査したところ、数百種
ががんの分子メカニズムと関連した代謝物であることが確認され、
さらに10種程度の代謝物で、健常者、乳がん患者、大腸がん患者
の識別をできることに世界で初めて成功したというのです。
簡単に言うと、糖尿病と同じようにがんの検査ができるということです。
スポンサードリンク
◆今後は
まだ乳がんと大腸がんの2種類のがん検査しかできていないので
すべてのがん検査ができるようになるまでには時間が必要です。
検査ができないがんもあるかも知れませんね。
研究グループは、「検査結果が1日以内でできるようにする。、
がんの進行度合いもわかるようにしたい」と話しています。
進行度合いは、代謝物の分量の違いでわかるでしょうね。
またこの方法は、「早期発見につながるほか、治療後に再発
していないかのチェックにも役立つ可能性がある」とのこと。
乳がんと大腸がんは数年以内に実用化のみ込みとのこと。
❖検査が楽になる
エックス線検査や血液検査など面倒ですよね。
乳がん検査もマンモグラフィーやらエコーやら、痛いです。
肺がんもマンモグラフィーも、胃がんのバリューム検査も
エックス線ですから放射線の被害も心配です。
なにより労働者は検査のための時間がなかなか取れないのです。
自宅で自分で尿を少し採って検査期間に送るだけでがんが
わかるなら、本当に助かります。
費用も安いそうです。
❖医療費が安くてすむ
検査が楽になることで、がんの検査をする人が増加し、がんの
早期発見が当たり前になるので、がんの治療も簡単で費用も
安くなることは確実です。
高齢者が増加して、日本の医療制度の危機が叫ばれている
現在、尿検査で早期がんが発見されることは大歓迎ですね。
数年以内にできるだけ多くのがんが尿検査でわかるように
なることを願ってやみません。
◆まとめ
尿検査で糖尿病が診断できるように、がんも尿検査で早期発見
できるようになるそうです。
現在は乳がんと大腸がんのマーカーが発見されただけですが
将来は多くのがんマーカーが特定できるとのこと。
一日も早く研究が進むことを期待します。
最近のコメント