軽度認知(障害)症の半分が回復!どんなチェックと治療をしたのか?

国立長寿医療研究センター(愛知県大府(おおぶ)roujin_ninchisyou_woman軽度認知障害
市)の研究班によると、

認知症の前段階と言われる「軽度認知障害(MCI)」
の高齢者の半分は4年間で正常に戻ったとの
研究結果が得られたのだそうです。

「軽度認知障害(MCI)」とは、記憶力や注意力など
の認知機能は低下しているが、日常生活には大きな
支障がない状態のことです。

(ソース:2017年6月7日読売新聞認知症「前段階」
半数は回復…高齢者調査)

これからの高齢化社会で、多くの高齢者の認知症
は大変心配なことですから、うれしいニュースで
すね。

早期に発見すれば回復する可能性があることは
知っていましたが、半分もの人が回復すると
はびっくりしました。

この調査や、軽度認知障害(MCI)のチェック方法
・治療法などをご紹介します。

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◆国立長寿医療研究センターの調査について

❖調査方法

認知症ではない65歳以上の愛知県大府市の住民約4200人を2011年
から2014年まで、4年間追跡したものです。

国際的なMCI判定基準をもとに、タブレット端末を使い、約150項目
に回答する形で認知機能を検査すると、調査の開始時点で約740人
(18%)がMCIと判定されました。

❖4年後の結果

4年後に同じ検査をしたところ、MCIだった人の46%(340人)が
正常範囲に戻っていたそうです。
また、4年の間に本当の認知症になった人の割合は、
MCIだった人では14%、正常だった人は5%でした。

やはりMCIだった人の方が正常だった人の3倍ぐらい認知症になり
やすいということですね。当然といえば当然だと思えます。

MCIの検査は
〈1〉記憶力〈2〉注意力〈3〉処理速度〈4〉実行機能

の4項目で調査したのですが、

1項目だけが低かった人は、39~57%の人が正常に戻り
複数の項目が低かった人は、20%台の人が正常に戻りました。
当然ですが、問題がある項目が少ない方が回復率が高かったそうです

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◆軽度認知障害(MCI)のチェック方法

国立長寿医療研究センターの行ったという国際的なMCI判定基準が
知りたかったのですが、今のところ見つかりません。
分かり次第アップするつもりです。

軽度認知障害(MCI)のチェック方法は色々ありますが、

❖1分でわかる軽度認知障害(MCI)のチェック方法

認知症予防の第一人者といわれる東京医科歯科大学・朝田特任教授
によるMCIのチェック方法は、

下記の10項目のサインについて、3項目以上当てはまる人
それが悪化している人は、MCIの可能性があるので、
「もの忘れ外来」や「認知症」専門医のいる病院で一度、受診した方
がいいというものです。

さあ、あなたもチェックしてみましょう。

1.何度も同じ話をする
2.会話に「あれ、これ」を使うことが増えた
3.気づかずに同じ商品を買ってしまう
4.外出が減った
5.趣味が楽しめなくなった
6.日付が言えない
7.小銭を使わなくなった
8.服装など無頓着になる
9.家電操作にまごつく
10.水を出しっぱなしにする
(出典:日テレNEWS24 5/11(木)軽度認知障害とは
チェックすべき10のサイン)

物忘れは誰でも体験することですが、昨夜何を食べたかは忘れて
も、食べたことを覚えていれば、健康な物忘れだそうです。

 

❖長谷川式認知症・MCIテスト

病院などで採用されている、もっと詳しくて認知症もMCIも点数で
評価する有名なチェック法はこちら>>長谷川式認知症・MCIテスト

❖国立長寿医療研究センターの認知症チェックリスト

こちらはMCIではなく認知症のチェックリストです。
国立長寿医療研究センター>> 認知症チェックリスト

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◆軽度認知障害(MCI)の治療法

国立長寿医療研究センターの調査では、MCIの人がどんな治療を
したのか、どんな対処をしたのかについては調査していないこと
がわかりました。

研究班は今後、MCIから正常に戻った人にどのような特徴がある
か、詳しく分析を進めたい考えだとのことですから。

❖山口晴保・群馬大名誉教授の話

地域の認知症対策に詳しい山口晴保教授は、「調査参加者に健康
意識が高い住民が多かったり、最初の検査で『認知機能が低め』
と言われて生活習慣を改める人がいたりしたことで、良い結果が
出た可能性はある。
と話しておられます。治療法は調査してないですね。

❖一般に良いとされている脳や心を刺激する治療法

・運動をする
・社交ダンスを習う
・楽器をひく。 音楽療法
・恋愛をする
・脳トレで、パズルやゲームをやる
・趣味に没頭する
・計画をたてて旅行やハイキングをする
・ネットサーフィンしたりブログを書く
・ジュアルタスクをする(同時に二つのことをする)。
・くよくよしない。
・糖尿病や脳卒中、うつ傾向もMCIの原因とされて
いるのでそちらの治療もする。
等があるようです。
治療法とはいっても予防法と同じですね。

◆まとめ

認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)のことは、まだ分かって
いないことも多いことが分かりました。

これからどんどん解明されていくと思われますので、情報に気を
つけて、良い方法を学びたいと思います。

とにかく、いつものごとく 認知症も早期発見が一番で、
健康的な生活をすることですね。

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