認知症の予防になる飲酒量とリスクを高める飲酒量!その理由は?

roujin_haikai_woman-png%e5%be%98%e5%be%8aケアネットニュース(2017年1月30日)で、

1日当たりのアルコール摂取量が12.5g以下であれば
認知症になるリスクが低下し、6gで最もリスクが低く、
なるけれども

38g以上ではリスクが高まる可能性があるという中国
海洋大学の研究結果が報告されました。

(European journal of epidemiology誌オンライン版
2017年1月17日号に掲載。)

※アルコール12.5gの目安は
ビール(5%)約310mL、日本酒(15%)約100mL、ワイン(14%)約110mL
とのこと。

これだけでは、どうしてそうなるのか理由がわかりませんので、
調べてみました。

すると杏林大学医学部高齢医学の松井敏史准教授が、お酒と
認知症について述べている記事がみつかりましたので、要点を
まとめます。

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◆アルコールが認知症予防になる理由

❖アルコールの良い作用

アルコールには

  • 善玉コレステロールを増やす
  • 血管を拡張する
  • 血液をさらさらにする

などの作用があるので、少量のアルコールならば、認知症
予防になることが考えられるそうです。

❖アメリカの調査

1日あたりアルコール10グラム程度の飲酒は、認知症のリスクを
下げる効果があることが報告されているそうです。

ビールなら250ミリリットル、日本酒なら0.5合です」

アメリカに住む約5900人の高齢者を対象に、平均6年間追跡
したところ

飲酒をしない人の認知症発症リスクを1としたとき、
1日あたりアルコール10gの飲酒で認知症になるリスクは0.5程度
になり
まったく飲まない人の半分程度にリスクが下がっていたというのです。

※アルコールが認知症予防になるとは驚きです。

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◆アルコールが認知症リスクを高める理由

❖アルコールの悪い作用

・アルコールには脱水作用があるので、血液がドロドロになって血管が
つまり、脳梗塞などになり、脳血管性認知症の原因になる。

・アルコールを分解するときに、ビタミンB1が大量に消費されるため
脳の神経細胞が傷ついたり破壊されるなどして脳の萎縮が進み、
アルコール関連認知症の原因になる。

❖アメリカの調査

上記と同時に行ったアメリカの調査では、アルコールが1日20グラムを
超えると、認知症のリスクが急増していくこともわかったとのこと。

「1日に飲んでいいのはビール500ミリリットルまでです。それ以上だと
リスクが急激に上がります。
十分な栄養をとりつつ、楽しくお酒と付き合ってください」と松井准教授
は語っておられます。

※ビール500ミリリットルだとアルコール20gになりますから、それを超
えてはいけないということです。

しかし、認知症の予防を期待するなら、その半分にしなければいけませんね。

(ソース:週刊朝日 2014年8月22日号)

◆まとめ

中国海洋大学の研究結果と松井准教授が語るアメリカの研究とでは
少し飲酒量に差があり、海洋大学の方が最近であるせいもあり、
細かいです。

両方合わせておおざっぱに

●認知症の予防になる飲酒量は アルコール10~12.5g
ビール なら250~300ml、日本酒とワインなら 100ml
ぐらいまでと覚えておけばいいでしょう。

海洋大学の研究では、6gで最もリスクが低くなるそうですから
上記の分量の半分ぐらいにしてもいいですね。

●認知症のリスクを高める飲酒量は 

海洋大学の研究ではアルコール38g以上で
松井准教授は20g以上ということです。

これはだいぶ差がありますが、20g以下にしておくべきです。

20gではすでに認知症の予防にはならないのですから。

わが家では、1本350mlのビールを夫婦で分け合って飲んでいますが
期せずして、認知症の予防になっていますね。

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