認知症リスクの血液検査実用化!早期発見で病気を予防する方法
2015年6月に、認知症の70%をしめるアルツハイマー型認知症の発症
リスクを簡単な血液検査で見分ける方法が開発されたことがニュースに
なっていました。
開発したのは、「筑波大学・医学医療系」の内田和彦
(うちだ・かずひこ)准教授、朝田隆名誉教授らの研究チームと
ベンチャー企業 「株式会社MCBI」です。
そのとき、実用化は数年先だと思っていたのですが、なんと500の病院
でもう実施されているということをモーニングバード・アカデミライズ
で知ってびっくりしました(2015年8月24日)。
思いのほか早かったです
この記事の目次
◆血液検査で将来アルツハイマー型認知症になるリスクがわかる仕組
「アミロイドβ(ベータ)」という老廃物が脳に蓄積するのがアルツハイマー病 の原因の一つとされているのは良く知られています。
その「アミロイドβ」を排除する働きをするタンパク質(シークエスタータンパク質) があるのだそうです。
なんということでしょう。そのシークエスタータンパク質が働いていれば、 アルツハイマー病にならないのですね。
そのタンパク質の血液中での減り具合を検査することによって、アルツハイマー病 になるリスクが分かるというのです。
◆血液検査の方法
検査方法は5~7ccほどの血液を採るだけの簡単な方法です。
採取した血液にシークエスタータンパク質に反応する溶液を混ぜて色の変化を見ることに より認知症リスクの度合いが測れるのです。
シークエスタータンパク質とは「補体タンパク質」「アポリポタンパク質」 「トランスサイレチン」の3つの血清タンパク質からなるそうです。
アルツハイマー病は発病する約20年前(プレクリニカル期)からアミロイドβの蓄積が始まり、 やがて認知症の予備群である軽度認知障害(MCI)になり、それを放置するとアルツハイマー病 を発症します。
この血液検査は、軽度認知障害(MCI)にさえなる以前のプレクリニカル期の状態から80% の高精度でアルツハイマー型認知症のリスクを判断できるという優れものなのです。
この血液検査の普及により、早期に認知症リスクがわかれば、治療で発病を抑制したり、発病を 遅らせることも可能になるのです。
◆血液検査の結果
血液検査の結果は「A~Dまでの4段階判定」で、表示され
A判定ならば「健常」です。
しかし、軽度認知障害(MCI)のリスクが高いD判定だったとしても、
認知症発症から1年以内程度 であれば健常状態に戻ると
内田准教授はおっしゃいます。
※発症から1年以内で健常に戻るとはまたまた驚きました。
アルツハイマー型認知症の治療は進歩 しているのですね。
発病前に検査をすれば間に合う可能性があります。
ちょっとでも変だと思ったら検査するべきですね。
血縁者にアルツハイマー型認知症の人がいる場合は、
特に早期の検査が必要だと思われます。
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◆アルツハイマー病の予防法
身体を動かしながら頭を使うという2つを同時に行う
“デュアルタスク”が非常に有効とのこと。
NHKでも紹介されていましたが、歩きながら引き算やたし算をする。
※しかし、歩きながらのスマホは危険ですよ。
テレビを見ながら掃除をする。
電車の中でつり革につかまってバランスをとりながらパズルを解く。
新聞や書物の文字を見ながら口を動かして声を出して朗読する。
アメリカの研究でテレビゲームの運転ゲームを12時間やったところ集中力も 記憶力も高まり、その効果は半年も続いたとのことです。
まだまだありそうですね。
◇内田准教授オススメのデュアルタスクは料理
そのワケは
段取りを色々考えながら頭を使い、手を動かす
優れたデュアルタスクである。
暮らしの中で無理なく続けられる認知症予防法である。
新しいメニューに挑戦すれば、より脳が活性化して
認知症予防に有益とのこと。
アルツハイマー病は女性の方が多いので、
普段料理をすることが多い女性には
最良の認知症予防法かも知れません。
料理をするのが面倒になったり、しなくなったら
認知症の始まりだそうです。
私もドンドン新しいメニューに兆銭しようと思いました。
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