認知症予防運動にはラージボール卓球が効果的!その理由とは
私・元気ナースはスポーツが得意ではないけれど、大好きなので
今まで色々なスポーツをやってみました。
指導を受けたのは、バレーボール、水泳、テニス、ゴルフ、
ジャズダンス、合気道です。
バレーボールとテニスは運動量が多く、ゴルフはお金がかかるので、
また水泳は手が小さいためスピードがでないのと、水着を着たりぬ
いだりするのが面倒でやめました。
ジャズダンスと合気道は続けていますが、動体視力を高めたいので
お金がかからず百歳までできる球技はないかと思っていました。
この記事の目次
◆生涯スポーツとしてラージボール卓球を始めた理由
そんなとき、高齢者の世界卓球選手権で100歳のおばあちゃんが
卓球の試合をやっているのを偶然テレビで見ました。
若い卓球選手のような動きではなく、ゆっくりした動作でした。
これなら100歳になってもできるかもと思った私は、近くで私の都合
に合う卓球クラブを探して入部しました。
市の体育館で年に5000円ぐらいの会費で週1~2回練習できるのです。
ボランティアのコーチが指導もしてくれます。
卓球は、小学生の頃、雪国だったので校庭に出られない冬の間だけ、
廊下にあった卓球台で友人たちとピンポンをした程度で
ちゃんと指導されたことがありませんでした。
今回私が入部した卓球クラブは高齢者が多く、ラージボール卓球
です。皆さんとても熱心で上手なのですが親切に教えてくれました。
それから10か月がたち、なんとかラリーができるようになり、クラブ
の人たちとのコミュニケーションもでき楽しく続いています。
そんな折、認知症予防に卓球が大変効果があるという研究結果が発表
され、とてもうれしくなり、どうして卓球が認知症予防に良いのか
その理由を調べてみました。
◆ウォーキングと卓球の脳の活性化と萎縮の実験
若い脳を保つためには「頭を使った有酸素運動」が良いことはよく
知られています。
ウォーキングをしながら引き算をするなどのアイデアもありますね。
私もやってみましたが、長続きしませんでした。楽しくないのです。
それよりは卓球をバシバシやった方がずっと楽しく長続きします。
今回イギリスBBCとKing’s College of LondonのDr Matthew Kempton
らが行った実験についてお知らせします。
- 実験内容:有酸素運動の代表である「ウォーキング」と近年注目を
集めている「卓球」の2つの有酸素運動を比較して
脳の活性化と委縮について調べた。 - 実験方法:60歳以上の男女をランダムに2つのグループに分け、
ウォーキングと卓球を10週間実施した。 - ウォーキングの方法:1時間のウォーキングを週に2回。1人でも
愛犬や家族、友人などと一緒でもかまわない。 - 卓球の方法:インストラクターに教わりながらでもかまわず、練習
対戦をする。時間と回数はウォーキングと同じだと思われます。 - 脳の活性化と委縮の度合いを判断する2つの装置
CTスキャン:脳の委縮の進度と脳の容量を把握する。
タブレット端末:操作することにより記憶力、判断力、集中力、
認知能力、そして精神的安定を測定する。
❖脳の活性化と萎縮の実験結果
10週間後の実験結果は
ウォーキングの結果
・認知能力の活性化(卓球の約2倍)
・海馬容量の増加(卓球の約3倍)
卓球の結果
・大脳皮質(灰白質)の肥厚(ウォーキングの約5倍)
ウォーキングは従来通り、認知能力の活性化と海馬容量の増加
が認められましたが、卓球より優れているのは意外でした。
卓球がウォーキングの5倍も優れているのは、大脳皮質の肥厚
(厚くなること)でした。
大脳皮質は脳の表面の大部分を占め、知覚、随意運動、思考、推理、
記憶など、脳の複雑な高次機能を司っています。
老化によって萎縮するのはこの大脳皮質(灰白質)ですから、卓球
をした高齢者の脳では、萎縮が進まず、逆に厚くなっていたという
驚くべき結果なのだとのこと。
❖Dr Kemptonの分析の要点
- 卓球は有酸素運動をしながら身体を鍛えられる。
- 新しいことを学ぶ能力を鍛えられる。
- 相手のプレーを見ながら判断し一瞬の反射神経を培う能力を鍛えられる。
- どうやって対戦するかという作戦を練る(戦略)能力を鍛えられる。
以上により、卓球は考える力つまり大脳の高次機能である思考能力を
活性化させると同時にその能力を保つことができる素晴らしい
有酸素運動である。
さらに卓球はグループ活動のため他人とのやりとりがあり、
コーディネーション能力やコミュニケーション能力も生まれてくる。
とDr Kemptonは語っておられます。
(ソース:ノウナウニュース 実証卓球で脳萎縮を防ぐ)
これらのことにより、卓球は認知症の予防になると考えられるのですね。
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◆ラージボール卓球がおすすめの理由
ラージボール卓球は、普通の卓球ボールより、大きくて軽いボールと、
通常より2cm高いネットを使用するので、初心者でも高齢者でも
すぐにラリーを楽しめます。
試合は3ゲーム方式で2ゲーム取った方が勝ちです。
短時間で終了するので、高齢者向きですね。
今やラージボール卓球をする人が日本では約700万人もいるそうです。
趣味で卓球をする高齢者は、ほとんどがラージボールを楽しんでいる
ようです。
◆まとめ
卓球が脳の大脳皮質の萎縮を防ぐ最強の有酸素運動であることが
わかりました。
脳の老化は大脳皮質の萎縮から始まるので、卓球が認知症予防に
効果があることが理解できました。
卓球をしないときは、ウォーキングをすれば、認知能力の活性化
と海馬容量の増加も期待できます。
普通の卓球よりもラージボール卓球の方が高齢者には適している
と思われます。
テニスやバトミントンでも同様の効果はあると思われますが、
一瞬の反射神経を培う能力は卓球が一番ですね。
ボールが戻って来るスピードが速いのが卓球の魅力です。
テニスやバトミントンは体力の消耗が激しいので100歳までは
できないのではないかと思われます。
元気ナースの私は、100歳で世界卓球選手権に出場するのが
目標です。
ちなみに世界卓球選手権は登録すれば誰でも出場できるそうです。
100歳で出場することに意味があるんです。
100歳のときはどこの国で開催されるのでしょう。楽しみです。
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