カロリー制限ダイエットは糖質制限より身体に悪い?その理由は?
一昔前は、ダイエットといえば、カロリーを
制限するのが当たり前でした。
しかし最近は糖質制限ダイエットが主流になり
つつあります。
ダイエットに興味がなかった筆者は、うかつに
も、糖質制限ダイエットのことをあまり知り
ませんでした。
「2通りのやり方があるんだな」という認識
だったのですが、カロリー制限ダイエットは
身体に悪いと聞いて驚き、どうしてなのか
調べてみました。
この記事の目次
◆デメリットが多いカロリー制限ダイエット
最近の研究により、カロリー制限ダイエットにはデメリット
が多いことが分かってきました。
主なものは次の3つです。
- 体脂肪よりも筋肉が減ってしまう。
- 低栄養になり、骨密度が減る。
- 継続が難しくリバウンドを起こしやすい。
では、この3項目について、詳しく調べていきます。
❖体脂肪よりも筋肉が減ってしまう
カロリー制限食を続けると、食事から得るエネルギーが減少
するので、体は消費エネルギーを節約するようになります。
つまり燃えにくい体質になるのですね。
そのため、結果的にカロリー制限の効果はあまりないのです。
そして、体でエネルギーを最も消費するのは筋肉ですから、
エネルギーを節約するために、真っ先に筋肉の量を減らそ
うとします。
つまり、カロリー制限をすると大切な筋肉が落ちてしまう
のが問題です。
やせたように見えても、実は筋肉が減っているのです。
❖低栄養になり、骨密度が減る。
カロリー制限ダイエットは、カロリーの多い脂質を主に減ら
す方法です。
脂質を減らすために、脂肪を含む肉や魚を減らすので、身体
を造るのに必要なタンパク質も減ることになります。
また脂質に含まれているビタミン等も減るのです。
骨はファイバープロテイン(繊維タンパク質)に、カルシウ
ムなどが結合し、弾力性のある強さにになるのですから、タ
ンパク質が減ると当然骨密度が減ると思われます。
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❖継続が難しくリバウンドを起こしやすい
カロリー制限ダイエットは、長く続けるのが困難なことで
知られています。
芸能人でも、ほとんどの人が続けることができずにリバウ
ンドしているようです。
アメリカのキャレリーという団体が2015年に行った研究が
あります。
この研究は、カロリー制限をすると長寿遺伝子(サーチュ
イン遺伝子)にスイッチが入って長生きするという説を
実証しようとする研究でした。
実験方法は
自由に食事を摂るグループと、カロリー摂取を25%減らし
た2つのグループを2年間にわたって比較したものです。
しかし、25%制限が厳しくて続けることができない人が続出
し、半年間は20%制限にしましたがそれでもだめで、さらに
半年以降は10%しか制限できませんでした。
サーチュイン遺伝子が目覚めるのは動物実験では25%~40%
制限ですから、とても無理ですね。
2年後の結果は
カロリー制限をしたグループは143人中、28人が脱落。
5人に1人が続けられませんでした。
さらに、カロリー制限をしたグループには、骨密度が5%以
上低下した人、治療困難な貧血症になった人が7人もいたこ
とで、カロリー制限が低栄養をまねくことが、明らかになり
ました。
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◆リバウンドの怖さ
カロリー制限ダイエットは、体脂肪よりも筋肉が減ってしま
うのですが、リバウンドをして体重が増える時は、脂肪が
増えることです。
カロリー制限ダイエットをして続かず、リバウンドを繰り返
すたびに、脂肪が増えて筋肉が減っていくのです。
怖いですね。
参考文献:『カロリー制限の大罪』(幻冬舎)他
◆まとめ
カロリー制限ダイエットは、体脂肪より筋肉が減ってしまい、
長く続けることが困難でリバウンドしやすく、そのたびに
脂肪が増えて筋肉が減る危険性があること。
低栄養になり、骨密度が減ったり、貧血になる人がいること
などから、身体に悪いことは分かりました。
しかし、極端に糖質を制限するダイエットにも問題はあるよ
うです。
何事も極端は良くないようで、少しだけ糖質を減らすロカボ
ダイエットが好評です。
糖質を少し減らすだけで、脂質もタンパク質も好きなだけ食
べられて、しかもカロリー制限ダイエットのようなデメリッ
トがないので、長く続けることもでき、リバウンドもないと
言います。
そのうち、ロカボダイエットについても調べるつもりです。
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