コーヒーやお茶を飲むとおしっこが近くなるメカニズムを調べた
コーヒーや紅茶、緑茶などを飲むとおしっこが
近くなるのは、それらに含まれている
カフェインの利尿作用のせいだと言うことは、
筆者も含めて多くの方がご存知だと思います。
しかし、カフェインが身体のどこにどのように
作用しておしっこが近くなるという利尿作用が
生じるのか、知らなかったことに気付きました。
筆者と同様に、カフェインの利尿作用について
その仕組をご存知ではない方も多いのでは
ないかと思い、調べてみました。
この記事の目次
◆カフェインの利尿作用のメカニズム
カフェインの利尿作用のメカニズムは、簡単に言うと、
カフェインが交感神経を刺激することにより、血圧が上がり
腎臓への血流量が増して、最終的に尿の量が増えるからです。
この経過をもっと詳しく、分かりやすく説明します。
1)カフェインが交感神経を刺激する
交感神経と副交感神経の仕組みはとても複雑で、いまだに
よくわからないのですが、
大辞林 第三版の解説を引用すると 交感神経とは
”副交感神経とともに自律神経系を形成し、分泌腺・血管・
内臓などを支配する神経。精神興奮や運動に際して、唾液
を分泌し、血圧・血糖を高め、皮膚・内臓の血管を収縮さ
せて血液を筋肉・脳に集めるなど、おおむね全身の活動力
を高める働きをする。
普通、副交感神経とは拮抗的に作用する。”
と書かれていますので、これに基づいて説明していきます。
2)交感神経の作用により血圧が上がる
血圧が上がるのは、皮膚・内臓の血管を収縮させるから
とも思われます。
この場合の皮膚の血管は主に手足の末梢血管で、内臓の血管
というのは、消化器の血管だと思われます。
3)腎臓の血管は拡張して血流が増える
交感神経の作用は本当に複雑で、消化器の血管は収縮するの
に他の臓器や筋肉、脳の血管などは拡張するのです。
腎臓の血管の拡張により、腎臓に入る血流が増えて、血液の
量が増えます。
4)血流が増えて尿の量が増える
腎臓の血流が増えるので、血液ろ過量が増え、その増加量に
伴って尿の生成量が増えるので、排尿の量や回数が増えると
いうことです。
◆補足
緊張したときにおしっこが近くなるのも、緊張すると
交感神経が働くからだということが分かります。
また、アルコールも利尿作用が強いので、飲んだお酒の量
以上のおしっこが排泄されるそうです。
水分が多いビールでも、多量に飲むと脱水状態になること
もあるとか。気を付けなくてはいけませんね。
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◆まとめ
コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインの利尿作用
について、調べてみました。
利尿作用のメカニズムは、思ったより複雑でした。
簡単に言えば、カフェインが交感神経を刺激して、血圧を
あげ、腎臓の血管も拡張させるので、腎臓の血流が増え、
それによって、血液ろ過量が増え、尿の量が増えるので
おしっこの量や回数が増えるのだということです。
交感神経と副交感神経の働きについては、まだまだ勉強不足
であることもわかりました。
記事の中に間違いがありましたら、コメントしてくださいね。
❖参考サイト
教えて!ウォッチ:
カフェインがもたらす利尿作用のメカニズムを医師に聞いた!
花王ヘルスケアナビ:
自律神経の基礎知識 【交感神経と副交感神経】
コトバンク:大辞林 第三版 交感神経
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