温州みかんのある栄養素が糖尿病・がん・骨粗鬆症に効く理由

名医とつながる!たけしの家庭の医学
(2017年11月14日)で、みかんを食べると
βクリプトキサンチンの効果で、血糖値が改
善され、糖尿病の予防になることが放送され
ました。

どのみかんに一番多くβクリプトキサンチン
が含まれているか調べたところ、一番は
温州みかんでした。

さらにβクリプトキサンチンは、糖尿病だけ
でなく、がんや骨粗鬆症にも効果があること

さらにさらに昔からわかっていることですが、
美肌効果もあることがわかりましたので、
その理由をまとめます。

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◆βクリプトキサンチンとは

βクリプトキサンチンとは、みかんに含まれるだいだい色の色素
で、天然色素(カロチノイド)の一種です。

ヒトや動物はカロチノイドを生合成することができないため、
植物や一部の動物が合成したものを摂取しなければなりません。

βクリプトキサンチンは柑橘系の果物の果肉に含まれ、いよかん
やぽんかん、はっさくに比べてもみかん、その中でも温州みかん
に特に豊富に含まれています。

温州みかん1個で1日に必要なβクリプトキサンチンを摂取する
ことができるそうです。

 

◆βクリプトキサンチンが糖尿病に効く理由

旭川医科大学の太田嗣人先生によると、血糖値が高い人は細胞
の中で炎症を起こしていることが分かってきて、この炎症が
インスリンの効き目を悪くしているのだそうです。

そこでβクリプトキサンチンはこの炎症を静める効果があるの
でインスリンの効めが改善して血糖値が低下するのです。

こうして糖尿病に効くことが分かります。
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◆βクリプトキサンチンががんに効く理由

βクリプトキサンチンを摂取すると、体内の免疫系が活性化
され抗体などの免疫タンパク質の産生が促進されることが
分かっています。

マウスの実験で、2週間の間βクリプトキサンチンを経口投与
したところ、体内のIgMとIgAという抗体濃度が上昇して
細胞性免疫にかかわるインターフェロンという物質の産生も
促進されたそうです。

またβクリプトキサンチンは、発がん性物質から体内の正常な
細胞を守り、その効果はβカロテンの5倍とのこと。

みかんには、βカロテンも豊富に含まれていますから、2重に
がん予防になるのですね。

β-クリプトキサンチンは、リンパ芽球細胞であるRaji細胞
においてがん抑制作用を持つことが確認されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7742789

◆βクリプトキサンチンが骨粗しょう症を予防する理由

β-クリプトキサンチンは骨芽細胞(新しい骨を作る細胞)を
活性化し、一方破骨細胞(古くなった骨をこわす細胞)を抑制
することにより、骨量を増加させる働きがあることが最近の
研究でわかりました。

そのためβ-クリプトキサンチンは骨粗しょう症の予防に役立
つと考えられているのです。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22471523

◆βクリプトキサンチンが美肌効果もある理由

ヒトの表皮細胞を用いた実験で、β-クリプトキサンチンが
ヒアルロン酸合成酵素の活性化を誘発し、ヒアルロン酸の量を
増やすことが分かりました。

また、表皮の水分保持のために存在しているアクアポリンと
いう器官の発現量が増えるということもわかっているので
美肌の維持に有効であることがわかります。

◆まとめ

温州みかんに含まれているβ-クリプトキサンチンという栄養素
は、糖尿病・がん・骨粗鬆症の予防になるだけでなく、美肌
効果もある素晴らしい栄養素であることがわかりました。

1日に温州みかん一個で効果があり、冬に充分食べてとおくと
夏までの長期に渡って体内に蓄積され、ずっと効果を発揮する
というから驚きです。

今年の冬は毎日一個温州みかんを食べることにしましょう。
ジュースでもいいでしょう。

参考文献:わかさの秘密 β-クリプトキサンチン
注意※わかさの秘密ではβ-クリプトキサンチンが多く含まれて
いるのは、みかんの皮と書いてありますが、番組やその他の
サイトでもみかんの果肉とありましたので、果肉にしてあります。

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