頭痛の原因は300種類以上?コロナ禍で増えた“生活習慣頭痛”とは

「最近、やたらと頭が痛い」「週末になると頭痛がひどくなる」――。
そんな悩みを抱える人がコロナ禍以降、急増しています。

実は、頭痛の原因は300種類以上あるといわれており、中でも**日常生活のクセや環境変化による“生活習慣型の頭痛”**が注目されています。

2025年5月4日放送の『健康カプセル!ゲンキの時間』では、日常に潜む新型頭痛の実態とその対策法が特集されました。
本記事では番組内容をもとに、タイプ別の頭痛原因と改善策を解説していきます。


◆頭痛の原因は実に300種類以上!?その内訳と背景

❖コロナ禍でなぜ頭痛が増えたのか

在宅勤務の定着、外出機会の減少、ストレスの蓄積――。
これらが重なり、体を動かさない生活や心理的な負担が頭痛を引き起こしやすくなりました。

とくに「気圧変化に弱くなった」「肩こりからくる頭痛が頻発する」といった声が多く、
これは緊張型頭痛や片頭痛の症状に当てはまります。

❖一次性頭痛と二次性頭痛の違いとは?

  • 一次性頭痛:病気が原因ではない。例:緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛など。

  • 二次性頭痛:脳出血や腫瘍など、別の疾患が原因の頭痛。命に関わるケースも。

今回紹介されるのは、一次性頭痛のうち、生活習慣に起因する新型頭痛です。

 ◆番組で紹介された4つの“新型頭痛”とは?

① 出不精頭痛(緊張型頭痛)

「出不精頭痛」とは、長時間自宅で過ごすことが多く、運動不足や同じ姿勢を続けることによって引き起こされる頭痛です。

特に中高年や高齢者に多く見られ、コロナ禍で外出を控える習慣が影響しているとされています。

特徴:長時間同じ姿勢でいると首・肩の筋肉が硬直し、頭全体が締めつけられるような痛みが出る。

原因: 運動不足長時間同じ姿勢を続けることにより、筋肉の血行が悪化し、疲労物質が蓄積されます。
  これにより筋肉に炎症が起こり、痛み物質が作られて頭痛を引き起こすと考えられています。
  特に肩や首の筋肉の緊張が関係しており、頭全体が締めつけられるような鈍い痛みを感じる「緊張型頭痛」として現れることが多いです。

 

対策:『健康カプセル!ゲンキの時間』(2025年5月4日放送)で紹介された「緊張型頭痛 改善体操」について、番組内容をもとにわかりやすくまとめました。

緊張型頭痛 改善体操のやり方

この体操は、首や肩の筋肉のこりをほぐし、血流を改善することで頭痛を緩和・予防することを目的としています。

手順

  1. 腕を胸の高さまで上げる

  2. 頭を動かさずに、肩を左右に回転させる

  3. この動きを2分間程度繰り返すCBC web【CBC公式ホームページ】 | CBCテレビ・CBCラジオ+1日本頭痛学会+1

※緊張型頭痛が起きた時に行うと効果的ですが、普段から行うことで予防にもつながります。 CBC web【CBC公式ホームページ】 | CBCテレビ・CBCラジオ

 ポイントと注意点

この体操は、首の血流が悪くなっているため、頚椎の両側にできる筋肉のこり(圧痛点)をほぐすことが目的です。

肩を大きく回すことで、頭と首を支えている筋肉のこりをほぐし、収縮した血管が広がり血流も改善され、緊張型頭痛の緩和につながります。

 

② 週末頭痛(ストレス反動型)

特徴:平日の緊張から解放される休日に起きやすい。ズキズキとした片頭痛傾向がある。

原因

  • ストレスの急激な緩和

  • 寝すぎや寝不足

  • 生活リズムの乱れ

対策

  • 平日と休日で起床・就寝時間を大きく変えない

  • 適度な運動や散歩で心身を整える

  • 甘いものやカフェインを取りすぎないようにする

③ カラオケ頭痛(感覚刺激型)

特徴: 強い音や光などの刺激により、脳が過敏に反応して片頭痛が発生。

原因

  • 大音量のカラオケやライブ

  • まぶしい照明

  • 長時間の刺激環境

対策

  • 事前に水分補給をし、刺激を軽減する

  • 音量や照明を調節できる場所を選ぶ

  • 頭痛を感じたら早めに退出し、暗い静かな場所で休む

④ 唐辛子頭痛(食事誘発型)

特徴: 辛いものを食べた直後、頭痛が起こる。片頭痛持ちの人に多い。

原因

  • 唐辛子に含まれるカプサイシン

  • チョコレート、赤ワインなどの特定食品

対策

  • 食べたものと頭痛の関係を記録(「頭痛ダイアリー」推奨)

  • 空腹で辛いものを食べるのを避ける

  • 外食時は辛さレベルを調整

◆見逃してはいけない!医師の受診が必要な頭痛のサイン

● 片頭痛と緊張型の併発

慢性頭痛の多くは、複数の原因が重なって発症しているケースが多く、薬の使いすぎが逆効果になることも。日常的に薬を服用している方は一度、専門医の診察を受けることをおすすめします。

● 群発頭痛・後頭神経痛

  • 群発頭痛:目の奥をえぐられるような強烈な痛みが、一定の周期で現れる

  • 後頭神経痛:後頭部から首にかけてピリピリとした電気的な痛みが走る

どちらも、早期診断と適切な治療が重要です。

● 命に関わる「二次性頭痛」

  • 突然の激しい頭痛(雷鳴頭痛)

  • 吐き気・麻痺・ろれつの回らなさを伴う

  • 痛みの強さが時間とともに悪化する

このような症状があれば、迷わず救急受診を。

 

◆まとめ:頭痛対策は“生活習慣の見直し”から始まる

頭痛は「ただの疲れ」ではなく、生活習慣の乱れがサインとして現れているケースも多くあります。
まずは、自分の頭痛がどのタイプに当てはまるかを知ることが第一歩です。

小さな行動改善――たとえば、こまめなストレッチや食生活の見直し――が、毎日の快適さにつながります。

そして、頭痛が慢性的・重度化している場合は、自己判断せず医師に相談しましょう。あなたの頭痛、生活を変えるきっかけになるかもしれません。

 

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