トマトはジュース用の方が生食用より栄養成分が多いの知ってる?

トマトには色々な種類があるのは知っていましたが、tomato_juice.pngトマトジュース
ジュース用と生食用でトマトの種類が違うことを
TBSの「この差って何」という番組で知って、
びっくりしました。

私の故郷である弘前では、りんごジュース作りが
盛んですが、りんごジュースは、傷がついたり、
未熟だったりと、生食に使えないものが
ジュース用に使われるのが普通だったので

トマトジュースも、生食で使えないトマトを
ジュースにするのだと思っていました。

それで、ジュース用と生食用のトマトの違いについ
て調べてみました。

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◆ジュース用トマトと生食用トマトの違い

ジュース用トマトとはジュースだけでなく、ピューレーやケチャップ
などにも使われるので加工用トマトとも呼ばれています。

生食用トマトは主にサラダなどで生のまま食べます。

❖品種の違い

・ジュース用トマトは

「赤系トマト」と言われ、品種改良をかさね真っ赤な色をしています。
さらに、ジュースにしたときにおいしいように酸味が強く、
大量に運んでも傷がつきにくいように、皮が厚く
加工に便利なように、収穫時にヘタがすぐ外れるように改良されています。

品種名としては、愛果(まなか)、凛々子(りりこ)、なつゆたか
等があります。

ジュース用トマトは より赤くなるように、また栄養成分が多くなる
ように、畑で完熟するのを待って収穫されます。

そして、完熟したジュース用トマトは、新鮮なうちに工場へ運ばれて
トマトジュースなどに加工されます。

・生食用トマトは

「ピンク系トマト」と呼ばれ、店頭に並んだ時にちょうど
赤くなるように、未熟なうちに収穫・出荷されます。

生で食べておいしいように、水分が多いように品種改良がされました。
1984年に品種改良された“桃太郎”が生食の代表的な品種です。

  ジュース用トマト   生食用トマト

赤トマト

 

 

 

   (出典:全国トマト工業会) 

❖栽培方法の違い

「ジュース用トマト」と「生食用トマト」は栽培方法が
まったく違います。

・ジュース用トマトは

露地栽培で夏の太陽をいっぱいに浴びられるように地面にはうよう
に栽培され、夏の最盛期である8~9月のみに収穫されます。

・生食用トマトは

支柱を立てて茎を上に伸ばすように栽培します。
ビニールハウスで栽培できるので1年中収穫できるようになりました。
また、おいしそうで見た目がきれいなように「へた」が収穫時に
外れない品種です。

❖栄養価の違い

ジュース用トマトの方が太陽の光を充分に浴びて育つことと、完熟になってから
収穫されるため、ジュース用トマトの方が生食用トマトより栄養成分が多いのです。

ジュース用トマトは生食用トマトに比べて
リコピンは約3倍、βカロテンとビタミンCは約2倍、食物繊維は約1.5倍
栄養成分が含まれているそうです。

ジュース用トマトは完熟して収穫し、すぐに加工しますが、夏だけの収穫
なので、ビタミンCと食物繊維は、保存期間が長期になると多少は減少する
ようですが、リコピンやβカロテンは加熱してもこわれず、生食より
消化吸収が良くなるとのこと。

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◆トマトの主な栄養と効果

トマトはビタミンA,B,C,E,Kや多くのミネラルを含み、栄養の
宝庫と言われ、トマトが赤くなると医者が青くなるという
ことわざもあるほどですが、

なんといっても特徴的なのはリコピンとβ(ベータ)カロテンです。

他に最近発見された効果もあります。

❖リコピンの効果

すべての野菜の中で、トマトが一番多く含んでいるというリコピン。
リコピンには強力な抗酸化作用があり、
その力は、ビタミンEの約100倍、βカロテンの2倍以上とのこと。

その効果は
・血管、血液の酸化を妨ぐので、動脈硬化を予防し、アンチエイジング
効果がある。日焼け予防効果や美白効果もあるそうです。
・悪玉コレステロールの酸化防止により血液さらさら効果がある。
・体内の活性酸素を除去するので、細胞が傷つきにくくなり抗がん効果がある。

❖βカロテンの効果

必要に応じてビタミンAに変化するβカロテンは、やはり抗酸化
作用があり抗発がん作用や免疫を高める作用があります。

ビタミンAに変ることで、髪の毛の健康維持や、視力維持、
皮膚や粘膜、のどや肺を守る働きもあるそうです。

❖最近発見された効果

リノール酸「13-oxo-ODA」というトマトの成分が肝臓で
脂肪を燃焼させるタンパク質を多く作るので血糖値が低下するそうです。
ダイエットになりそうですね。

また、お酒と一緒にトマトジュースを飲んだり、トマトを食べると
血液中のアルコール濃度が30%低下して、アルコール分解速度が
早まることが分かったとのこと。
二日酔いとか悪酔い予防にもなるのですね。

◆まとめ

ジュース用トマト(加工用トマト)と生食用トマトでは品種が
違うこと

栽培方法や収穫の仕方、栄養成分までちがうことに驚きました。

トマトには多くの栄養成分がありますが、ジュースには栄養が
あまり無いと思っていたのです。

リコピンやβカロテンは、生食よりもジュース用トマトの方が
栄養成分が多いことから

無理に生食用トマトを食べなくても、ジュースで充分なことが
分かり安心しました。

実は夫が大のトマト嫌いで、見るのも嫌がるものですから
私は、なかなか生食のトマトを食べることができなかったのです。

これからはトマトジュースでリコピンを摂取しようと思います。
夫はトマトジュースも飲みませんが、見るのは平気なのです。

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