なすの栄養効果がすごい!がん予防には水にさらさない方が良い理由
わが家の家庭菜園では、毎日きれいな濃い紫色のなすが
採れるようになりました。
毎日おいしいなすを食べながら、昔はなすにはあまり
栄養がないと言われていたけれど
最近の研究で、なすにはがん予防を初め、様々な
栄養効果があることがわかってきたとの研究が
あったことを思い出しました。
どんな効果があるのか早速調べてみました。
この記事の目次
◆なすの栄養効果とその理由
ざっと調べた結果なすの栄養効果には
1.がんの予防と抑制
2.夏バテの予防と解消
3.便秘の解消や利尿作用
4.疲れ目の解消
5.生活習慣病の予防と改善
6.炎症や痛みの抑制
7.美肌効果や老化予防
などがあることがわかりました。
1.がんの予防と抑制
なすの皮の鮮やかな青紫色は、アントシアニンの一種である
ナスニンという成分です。
ナスニンのナスはなすびのナスのことかと思い、日本で発見
されたのか調べてみましたが分かりません。
なすにはこのナスニンの他にクロロゲン酸というポリフェノール
を含んでいます。
ポリフェノールには活性酸素や過酸化脂質の生成を抑制する
働きがあるので、老化やガンの抑制が期待できるのです。
様々な野菜の抽出物で発ガン物質の抑制効果を調べた研究によると
なすの抑制効果がトップクラスであったそうです。
発ガン物質の抑制効果がトップとは、すごいことです。
まさにがんの薬ですね。
アクに含まれるクロロゲン酸が分解されると、カフェ酸ができ、
このカフェ酸は肝臓ガンや肝硬変の予防に効果があります。
●がん予防には水にさらさない方が良い理由
アクの中にはクロロゲン酸というポリフェノールが含まれています。
したがってアクをとるために水にさらすと、クロロゲン酸が水に
溶けて流れてしまうのです。
しかも、なすのポリフェノールの75%はクロロゲン酸ですから
せっかくがん予防に役立つポリフェノールが大幅に減ってしまい
ます。もったいないことですね。
またナスニンはなすの皮に含まれているので、なるべくなら水
にさらさないで皮を食べるように調理しましょう。
2.夏バテの予防と解消
夏野菜には体を冷やす作用があり、体の余分な熱をとり
のぼせやほてりを鎮めます。
そのため妊婦さんは食べ過ぎると子宮やお腹を冷やして
流産になる危険があります。
そのため、「秋なすは嫁にくわすな」と言われるようになったとか。
またなすに含まれるコリンという成分が、胃液の分泌を促し、肝臓機能
を高めるため食欲を促します。
これらから、夏バテに効果があることがわかります。
3.便秘の解消や利尿作用
豊富に含まれる食物繊維と水分が、便秘を解消してくれます。
尿を出やすくする利尿作用の成分はわからないのですが、
古くからなすは血液の循環をよくし、尿の出をよくすると
言われ、民間療法に使われてきたそうです。
4.疲れ目の解消![body_me_side.png目](https://genkinurse.com/wp-content/uploads/2015/09/566cee157b3c15f2dfebfb38fdb24b20.png)
ポリフェノールのナスニンは、ブルーベリーやビルベリー
と同じアントシアニンの一種なので、目に良いことが
分かります。
5.生活習慣病の予防と改善
コリンは、神経伝達物質のアセチルコリンやリン脂質のレシチン
などの成分になります。
アセチルコリンには血管を拡張して血圧を下げる働きがあります。
レシチンは細胞膜を作る成分で、脂肪が肝臓に蓄積したり、
コレステロールが血管壁に沈着することを防ぐので
高血圧や動脈硬化および脂肪肝などの生活習慣病を予防します。
カリウムが比較的多く含まれているのも、血圧を下げる効果が
あります。
また、ナスニンは、コレステロール値を下げる働きが報告されて
いるため高脂血症の予防になり、それぞれの相乗効果で
生活習慣病の予防や改善に効果が期待されます。
6.炎症や痛みの抑制
なすに含まれるプロテアーゼインヒビターと呼ばれる成分に、
炎症や痛みをやわらげる作用があり、
胃炎や口内炎、関節痛、神経痛、のどの痛みなどに効果があります。
なすに抗炎症作用や痛み止め作用があるとは驚きです。
これは全く知りませんでした。ご存知ない方が多いのでは?
7.美肌効果や老化予防
ポリフェノールのナスニンやクロロゲン酸の抗酸化作用が
「肌のしみ、そばかす、しわ」など、肌の老化予防に効果
を発揮して、美肌を保ちます。
もちろん肌だけでなく、全身の老化防止、アンチエイジング
に効果があるのです。
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◆栄養効果を高めるなすの料理法
なすは油と相性が良いので、油でいためたり、揚げたりする
のが良いそうです。
❖一番のおすすめは麻婆(マーボー)なす
麻婆なすに入っている、豆板醤(とうばんじゃん)、豚肉
ネギ、にんにくには、血流や代謝を良くする作用があり
、
ナスニンやクロロゲン酸の抗酸化作用をさらに強めて
くれるとのことです。
麻婆なすは麻婆茄子の素を利用しています。
なすがあればすぐできますよ。 |
❖他のおすすめナス料理
・なすの天ぷらやなすの素揚げ
へたを取り、縦半分に切ったら、水にさらさないで衣を
つけて揚げる。
または衣をつけないで素揚げにする。
いずれもめんつゆなどでいただく。
・なすのおひたし
なすのへたを取り、まるごとポリ袋に入れて
電子レンジでチンする。
なすを一口大に切り、ポン酢を同量の水で薄めて
ごま油少々を混ぜた液に浸す。
時間は自由。液をかけるだけでもおいしい。
かつおぶしをかけてもよい。
・なす炒め
なすのへたを取り、好きな形や大きさに切り、
水にさらさないで炒める。
キノコや人参、ピーマンなど他の野菜も加えて
炒めるともっと良い。
ソースや味噌など好きな調味料で味付けする。
◆なすの選び方と保存法
なすは、へたの切り口がみずみずしく、とげがとがっていて、
皮がつやつやしていてハリがあるのを選びます。
保存法は、水分が抜けやすいので、ポリ袋に入れて、
常温で保存し、2~3日で使い切るのが良いですが、
長持ちさせたいときは、ポリ袋にいれて5℃以下にならない
ように冷蔵庫で保存します。
◆まとめ
なすの栄養効果には驚きました。
がん、夏バテ、便秘や利尿、疲れ目、生活習慣病、.炎症や痛み
美肌や老化など、大きくわけて7項目にも効果があることが
わかりました。
これらは主になすの皮に含まれるナスニンとその他に含まれる
クロロゲン酸というポリフェノールの働きによるものです。
なんと言ってもがん予防ができるのはうれしいです。
ポリフェノールの75%を占めるクロロゲン酸は、なすのアク
に含まれるので、なすを切ったら水にさらさないで食べる方
が良いことを学びました。
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