ネギの効果がすごい!香りと粘液(ヌル)が免疫力を高める理由
昔からネギは健康に良いと言われていましたが、
近年の研究でその理由がわかったのだそうです。
今回はガッテン12月14日に放送されたネギの香りとヌルと呼ばれる粘液が人間の免疫力を高めて、
インフルエンザ、肺炎、肝炎、ガン、SARSの予防にまで効果がある理由をご紹介します。
この記事の目次
◆ネギの香りが免疫力を高める理由と効果的な方法
ネギの成分である「アリシン」がネギの香り(匂い)の成分です。
番組の実験で、ネギを細かく切って香りを3分かいだところ、
たった3分なのに、体温が1℃上昇したのです。
驚きましたね。体温があがれば免疫力は大幅にアップすることが
分かっていましたので納得です。
香りの成分であるアリシンは、血管を刺激して、血管を広げ、
血流を多くするので、体温が上り、免疫力が高まるのです。
❖アリシンは熱に弱いから生で食べる
血流をアップするアリシンは実は熱に弱く、加熱するとアリシン
は生まれないのです。
したがって、アリシンの効果を高めるには、「生」で食べることが
大事なんです。
中国のネギの産地・山東省章丘では、
2,003年、中国で猛威をふるった新型肺炎『SARS』の被害を
ほとんど受けなかったのだそうです。
それは、章丘の住民にはネギを生かじりする習慣があるからだと
言われています。
ネギを丸かじりすることで、口の中にたくさんのアリシンを発生さ
せそれを逃すことなく体に取り込んでいたと考えられるからです。
アリシンをたくさん生み出すには、たくさん噛むことが大事です。
❖風邪を予防するネギの首巻きの作り方
- 生の白ネギに切り込みをたくさんいれて、「アリシン」がよく
出るようにします。 - ネギを手ぬぐいで包み、首に巻くと、汗で肌がかぶれません。
香りが強い場合はネギの表面を少し加熱すれば弱くなります。
昔から、風邪をひいたらネギを首に巻くと良いと言われていました
が、理にかなっているのですね。
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◆ネギの粘液・ヌルは熱に強く免役力を高める
ネギが折れて切れたときに、青い部分からヌルヌルする粘液が出る
ことがあります。
ちょっと気持ちが悪いと思って捨てていましたが、なんとその成分
が免役細胞を活性化するということが日本で発見されたのです。
しかもアリシンと違って熱に強いのです。
❖ヌルは免疫細胞の3銃士を活性化する
ヌルは免疫細胞の3銃士と呼ばれる「IgA」「マクロファージ」
「ナチュラルキラー細胞」を活性化するので免疫力が高まるのです。
免疫細胞の3銃士の主な役目は
- 「IgA」は免疫グロブリンAと言われ、唾液中でウィルス
をやっつける - 「マクロファージ」は血液中で、細菌やウィルスを食
べてしまう - 「ナチュラルキラー細胞」はリンパ液中でガンを
やっつける
という重要な役割を持っています。
ネギのヌルはこの3銃士の働きを
IgAは1.5倍 マクロファージは5倍、 ナチュラルキラー細胞は
3~4倍にも活性化するというから、すごいのです。
しかし、ヌルはネギの青い(緑)部分に多く含まれているので、
青い部分を食べる必要があります。
ヌルは、加熱しても冷凍しても効果が変わらないのはいいですね。
これからはネギは青いところも食べましょう。
◆まとめ
ネギの効果は、香りと粘液・ヌルが免疫力を高めることです。
香りの成分であるアリシンは、血管を広げ、血流を多くして
身体の体温を上げて免疫力を高めます。
粘液のヌルは、免疫細胞の3銃士である「IgA」「マクロファージ」
「ナチュラルキラー細胞」を活性化して免疫力を高めます。
その結果、インフルエンザ、肺炎、肝炎、ガン、SARSの予防
にまで効果を発揮するというのです。
いつでもあるネギの香りを嗅いだり、まるごと食べるように
しましょう。
追伸:
ネギの保存法は、色々ありますが、番組では、チルド室に
入る長さに切って、チルド室で保存するのが一番新鮮に
保てていました。
寒さから身を守るために糖分が増して甘くなりますし。
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