冬の入浴事故原因は温度差だけじゃない!熱中症が危険な理由と対策
今朝(1月12日)のTBSビビットで、入浴事故での
死亡者が、交通事故死の約3倍にも及ぶことに
びっくりしました。
交通事故は年々減っているのに、入浴事故は
増える一方だというのです。
専門家は、その原因は今まで言われてきた脱衣
室と浴室内との温度差によるヒートショックだけで
はなく、
浴室内熱中症も原因であると思われると説明しました。
その原因と対策について、番組で学んだことや調べたことをご紹介します。
この記事の目次
◆温度差によるヒートショック事故
❖ヒートショックの原因とメカニズム
寒い脱衣所や、浴室の床のタイルが冷たいことにより、身体が熱
を逃がさないように血管を縮めるので血圧が上昇します。
それからすぐにお湯をかぶったり、湯船に入ると逆に血管が開き
急激に血圧が下がります。
この急激な血圧の変化が心臓や脳にダメージを与えて、心筋梗塞
や脳溢血を引き起こすのがヒートショックです。
❖ヒートショック対策
1.温度差をなくす
脱衣室に簡易ヒーターを置いて部屋を温める。
入浴前にシャワーで浴室のタイルや壁にお湯をかけて温めておく。
浴室マットを置く。
2.お湯の温度は41℃以下にして、高齢者は半身浴にする。
温度差を減らすために湯船のお湯の温度を41℃以下にします。
高齢者は半身浴で水圧を減らすと心臓への負担が軽くなります。
スポンサードリンク
◆浴室内熱中症とは
❖浴室内熱中症の原因とメカニズム
冬は寒いので入浴の際、どうしても身体を温めようと熱をため込む
傾向があります。
湯船に長くつかっていると、特に高齢者は、体温が38℃や39℃まで
上がっても気がつかないことがあります。
そうなると発汗による脱水と、末梢血管が開くので、血圧が下がり
脳へ血液が循環しなくなって、意識を失ってしまうのです。
湯船で眠ってしまうのは非常に危険ですね。
昔のお風呂なら、眠ってしまえば自然に湯温も室温も下がって体温
も下がるのですが、最近は温度を一定にする機能がついている浴室
もあるのでより危険になっているそうです。
気を付けましょう。
❖浴室内熱中症の対策
番組で紹介された対策は
- 湯船の温度は41℃
- 湯船に浸かっている時間は10分以内
- 湯船で眠らない
- 湯船のお湯を抜く栓が届く場所に入る
でした。
お湯の温度を41℃以下にするのは、体温を上げすぎないため。
お湯に浸かる時間を10分以内にするのは、10分過ぎると体温が38℃
を超えて上がってしまうためです。
湯船で眠るのは一番危険です。体温が上がったことに気づかない
からです。
湯船の栓に手が届く場所に入れば、動けなくなったとき栓を抜いて
溺れるのを回避することができます。
その他に、熱中症の状態がわかる熱中症計があることを知りました
が、入浴用ではないようです。
お風呂用の温度計で、お湯の温度を測り、41℃以下にするように
しましょう。
◆まとめ
今まで、脱衣場と浴室との温度差で生じるヒートショックが入浴事故
の原因だと言われてきましたが、
それだけではなく、夏場で起こる熱中症が、浴室でも起こって、
脳に血液が循環せず、意識を失うことがわかりました。
密室で起こるのですから、非常に危険ですね。
浴室内熱中症の対策は
1.湯船の温度は41℃
2.湯船に浸かっている時間は10分以内
3.湯船で眠らない
4.湯船のお湯を抜く栓が届く場所に入る
5.入浴用体温計で体温が38℃を超えないようにする
などの対策があります。
家族がいる場合は、お互いに時々様子を見ることが大切ですね。
これからより寒さに向かいますので、入浴事故に合わないよう
に気を付けましょう。
最近のコメント