エコノミークラス症候群の予防!してはいけないこと!するべきこと
熊本地震被災者の皆様にお見舞い申しあげます。
車中泊や避難所でエコノミークラス症候群にかかり、亡くなる人も出ているようです。
エコノミークラス症候群にならないために、してはいけないこととするべきことをまとめました。
せっかく助かったのに、エコノミークラス症候群で亡くなることなどないように、お役に立てれば
うれしいです。
エコノミークラス症候群は、長時間座ったままでいることで、
下半身の血流が悪くなり、血液が固まってちいさな塊になり
(深部静脈血栓症)、
その塊(血栓)が肺に流れて血管をふさぎ、呼吸困難に陥り
(肺血栓塞栓症)、命にかかわる恐ろしい病気です。
予防法はとにかく下半身の血流を良くすることです。
◆エコノミークラス症候群にならないために、
してはいけないこと8つ
❖カフェインを含む飲み物はダメ
コーヒー、紅茶などカフェインを含む飲料は、平時は健康に良い
飲料ですが、
利尿作用が強く、水分がすぐに排尿されてしまい、血液の水分
が減って血流が悪くなります。
そのため、水分をあまりとれない時や、運動ができないときは
厳禁です。
❖アルコール飲料はダメ
アルコールに利尿作用があることを知らない人が多いようで、
暑い夏にビールをたくさん飲んで脱水になる人が多いのです。
カフェイン同様、アルコールを飲むとすぐ尿になって出てしまいます。
血液の水分が減りますのでアルコールも厳禁です。
❖タバコは厳禁
タバコは血管を収縮させて、血管を細くしますので血液が流れ
にくくなり、その結果、血液の塊ができやすくなります。
車中泊や飛行機の中では禁煙して下さい。
❖足は組まない
座る時や寝る間、足は組まないようにしましょう。
圧迫されて血液の流れがわるくなり、血栓ができやすくなります。
❖4時間以上座ったままでいない。
世界保険機構(WHO)によると、4時間以上座ったまま動かないでいると、血栓ができる危険性が2倍になるそうです。
❖4時間以上座ったままでいた後は急に立ち上がってはダメ。
長時間座ったままでいると、深部静脈血栓症と言って、
ふくらはぎの静脈内に血栓ができることがあります。
急に立ち上がると、急に血液が流れて血栓が肺に飛ぶ、
肺血栓塞栓症になる危険性があります。
ゆっくり血液が流れると、血栓が溶ける可能性があるのです。
急に立ち上がらないようにしましょう。
❖ベルトはキツく締めない。
ベルトをキツくすると血流が悪くなるからです。
❖睡眠薬は使わない。
睡眠薬を飲むと、睡眠中の寝返り回数が減り、血流が悪くなります。
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◆エコノミークラス症候群にならないためにするべきこと7つ
❖下半身を動かす
2~3時間ごとに歩いたり、つま先立ちをしたり、座ったままでも
足先やかかとを上げ下げしたり、ふくらはぎを足首から膝の方へマッサージする。
❖水分をとる
こまめに水分をとって血液を増やし、血液の流れを良くする。
❖弾性ストッキングなどをつかう
弾性ストッキングやハイソックスをはき、下半身に血液が
たまらないようにする。
静脈瘤にも有効です。 |
❖ゆったりとした服装にする
ベルトはゆるめ、ゆったりした服装にすると血流が良くなる。
(弾性ストッキングは別です)。
❖1時間ごとに深呼吸をする
1時間ごとに5回ぐらい、ゆっくりと深呼吸をすると副交感神経が
働いてリラックスし、血管が開いて、抹消まで血流がよくなり
血栓ができにくくなります。精神も安定します。
深呼吸の仕方はゆっくり息を吸って、吸った時間の2倍の長さで
息を吐くのが良いとされています。
❖眠るときは足を高くする
足を少し高くして、寝返りができる広さの場所に寝ると、
下半身に血液が集まらず、血栓ができにくい。
❖エコノミー症候群の症状を早期に発見する
- 深部静脈血栓症の症状(初期症状)
下腿が赤くなり、ふくらはぎや足のはれ、むくみ、痛み、しびれ
などがあらわれる 。無症状のことも多い。 - 肺血栓塞栓症
血栓が飛んで肺塞栓を引き起こすと、呼吸困難、胸痛などの
症状が出る。
そのほか動悸、冷汗、チアノーゼ、静脈怒脹、血圧低下、
意識消失なども生じる。急激にまた広範囲に肺塞栓を生じた場合は心肺停止となり、
突然死する。
予防はもちろん大切ですが、エコノミークラス症候群の症状を
早期に発見して受診、治療することが必要です。
呼吸困難や胸が痛い場合は救急車で一刻も早く病院へ。
◆まとめ
❖エコノミークラス症候群にならないために
してはいけないこと8つ
- カフェインを含む飲み物はダメ
- アルコール飲料はダメ
- タバコは厳禁
- 足は組まない
- 4時間以上座ったままでいない。
- 急に立ち上がってはダメ
- ベルトはキツく締めない
- .睡眠薬は使わない
❖エコノミークラス症候群にならないために
するべきこと6つ
- 下半身を動かす
- こまめに水分を飲む
- 弾性ストッキングなどを使う
- ゆったりした服装
- 1時間ごとに深呼吸をする
- 足を高くして広い場所で寝る.
- 症状を早期に発見し、受診治療する。
以上14項目について説明しました。
お役に立つことを願います。
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