マダニ感染症SFTSがペットから人にうつる!症状や潜伏期間対策等

「マダニ感染症、ペットから人に感染 世界mushi_daniダニ
で初確認 徳島」朝日新聞デジタル10月10日

の記事を読んだとき、世界で初確認という
言葉に疑問を持ちました。

夏に猫に噛まれた50歳代の女性が、SFTS
(重症熱性血小板減少症候群)に感染して
死亡したことを思い出したからです。

今回の感染症も同じSFTSなのにどうして世界
初なのだろうと猫の記事も読み合わせてみると

前回は野良猫で、今回はペットだということ
が判明しました。

ペットから人への感染が確認されたのが世界
で初めてということなのですね。

いよいよペットにもSFTSが広がってきたのです。

SFTSの潜伏期間や症状、治療法や死亡率、対策
等について調べてみました。

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◆SFTSの症状や潜伏期間・治療法や死亡率について

SFTSは中国の研究者らによって2011年に発表された、ウイルス
感染症です。発熱を伴い「血小板」の数が減少することから、
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS;Severe fever with
thrombocytopenia syndrome)」と名付けられました。

❖SFTSの症状や潜伏期間

今回のニュースになったペットは、徳島県内の40代男性が
飼っている4歳の雑種犬です。

県や国立感染症研究所の調査では、今年(2017年)6月、
この犬に発熱や血便などの症状が出て、SFTSウイルスが検出
されました。

飼い主の男性も発熱や下痢などを訴え、男性の血液からはSFTS
ウイルスの感染を示す抗体が検出されたそうです。

いずれも今は回復しているそうで、良かったですね。

犬猫の症状や潜伏期間については例が少なくはっきり分かって
いないようです。

ヒトが感染すると、1~2週間の潜伏期間を経てから、発熱
と同時に、食欲低下、下痢、嘔吐などの消化器症状、意識障害
などの神経障害、出血症状などが見られます。

❖SFTSの治療法や死亡率

現在はSFTSに効く特別な治療法はなく、ワクチンも開発されて
いませんので、治療は対症療法になります。

対症療法とは、発熱には解熱剤、痛みには鎮痛剤を処方すると
いうようなことです。

ニュースの男性は1週間の点滴治療を受けていたことが判明し
ていますが、何の点滴かは不明です。水分補給や解熱剤投与
だと思われます。

重症になると死亡することもあり、死亡率は約20~30%程度
と言われています。

死亡例は全て50代以上なので、高齢者が重症化しやすいと
考えられます。

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◆SFTSの感染経路や予防対策について

❖犬猫に対する対策

SFTSはほとんど西日本で5月~8月に発症しています。

多くはマダニにかまれて発症したとみられていますが、50代の
女性も40代の男性もマダニに噛まれたあとがありませんでした。

50代の女性が野良猫に噛まれて死亡したため、感染研は唾液
(だえき)が感染経路だと考えているようです。

男性は犬の世話をしていて、唾液が手に付着し、目などの粘膜
を通して感染した可能性が高いとみているとのこと。

厚労省は体調不良のペットを世話する際に体液に触れた場
合は、手をよく洗うよう呼びかけている。感染研の西條政幸
・ウイルス第一部長はペットのSFTS感染はまれだとして、
「健康なペットでは過剰に心配する必要はない」と話している。

(引用:マダニ感染症、ペットから人に感染 世界で初確認
徳島 野中良祐2017年10月10日19時23分朝日新聞デジタル)
そうです。

まずご自分のペットのダニ駆除をしましょう。
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❖マダニに対するヒト対策

郊外にハイキングへ行ったときや農作業をする人などは要注意です
と感染研の西條氏。

対策は

  1. マダニに噛まれないように長袖・長ズボンを着る。
  2. 家に入る前にマダニを必ず落とし、家の中に持ち込まない。
  3. お風呂場で身体を良く見てマダニがついていないかチェックする。
    マダニに食いつかれていたら無理に取らず皮膚科を受診すること。
    無理に取ろうとすると、病原体が含まれている体液を身体の中に
    おし入れることになり危険。

◆まとめ

マダニ感染症SFTSが世界ではじめて、ペットから人にうつって
話題になっています。

徳島県在住の40歳代の男性がペットの犬の唾液から感染したと
見られています。幸いペット、ヒトともに回復しています。

今年は6月にも、ペットではなく野良猫に噛まれて50歳代の
女性が亡くなりました。

SFTSに感染しての死亡率は20~30%とされていますが、死亡者
はすべて50歳以上の人だそうです。

今回の記事を参考にして、高齢者は特にご注意下されば嬉しい
です。

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