あさイチで熱中症や汗のにおいを防ぐ汗の拭き方を五味常明さんが紹介!
2020年6月22日放送のNHKあさイチで熱中症や、いやな汗のにおいを
防ぐ汗の拭き方が紹介されました。
教えてくれたのは汗・においの専門医五味常明さんです。
◆熱中症や汗のにおいを防ぐ汗の拭き方
❖汗の拭き方の効果の理由
今年は長い間の外出自粛のせいで、汗をかく機会が減ったために
悪い汗をかく人が増えると専門家たちは予想しているそうです。
悪い汗とは、塩分濃度が高い汗のことで、
塩分濃度が高いと、水分の蒸発に時間がかかり、身体から過剰な熱を
奪う働きを悪くするので、熱中症にかかりやすくなるのです。
ではなぜ今年は悪い汗をかく人が増えるのでしょう。
もともと汗は、血液の中の水分や塩分を汗腺が取り込んで作られます。
汗腺が取り込んだ水分や塩分は皮膚の表面に出る途中で、身体に必要な
塩分は戻されます。
しかし、今年は外出が少なかったために汗をかく機会が少なく、
汗腺はお休み状態だったのです。
そのため汗腺の働きが悪くなって、塩分を身体に戻さないため
塩分の多い悪い汗になると考えられるのです。
悪い汗は、熱中症のりクスだけではありません。
塩分の多い汗は、蒸発しにくく、長く皮膚にとどまるため、
角質をふやかし、それをえさに、臭いを作る細菌が異常発生するのです。
それだけでなく、アンモニア、乳酸などのニオイ成分が一緒に出てくる
可能性も強いとのこと。
今まで何万人もの患者さんを診てきた五味先生によると
ベタベタ汗の人はニオイが強いそうです。
いい汗をかけない人は、塩分と同様ににおい成分も戻せないので
汗がにおってしまうのです。
悪い汗は大粒でどっとでてきてベタベタする。ニオイがする。
良い汗は、小粒でさらさらじんわりする汗とのこと。
良い汗をかくには、涼しいところで軽い運動をして、2週間ぐらい
身体を慣らすのがよいのですが、
なかなかできない人のために、汗の拭き方で良い汗をかけるようになる
方法を五味常明先生が教えてくれました。
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❖汗の拭き方のやり方
1)まず、汗をかいた後は、乾いたタオルではなく、
水で湿らせたタオルを用意します。
2)湿ったタオルを肌に軽く当てます。
ニオイ成分や塩分は水に溶けやすい性質を持っています。
そのため、湿ったタオルを肌に軽く当てるだけで、
吸い取ってくれます。
3)その時、肌に潤いを残すことが必要です。
この湿り気を残すことで、汗の代わりに体温を下げる働きをしてくれるのです。
4)小さく切ったティッシュを肌に貼り付けて、落ちない程度の湿り気を残し
全身の汗を拭きます。
汗が出ることプラス蒸発することがセットで大切なので、
汗をかくことを嫌わないで、うまく付き合うことが大事です。
乾いたタオルで拭くと、水分がなくなって体温が下がらないので
また汗がでて、止まらなくなります。
良い汗をかくようにしましょうとのことでした。
◆まとめ
熱中症や汗のにおいを防ぐ汗の拭き方についてまとめました。
悪い汗である、塩分とにおいを取り去るために
湿ったタオルを肌に当てるように拭くこと。
さらに熱中症予防のため、気化熱で体温を下げるように
水分を少し肌に残すという、すばらしい方法でした。
今までは乾いたタオルで拭いていたので、悪い汗が止まらなかった
んですね。
スポーツをやる時も、湿ったタオルを用意していくことにします。
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