高野豆腐の新たな栄養効果解明!レジスタントタンパク質の効能とは
平均寿命で、男女とも日本1位となった長寿県長野が全国総生産量の9割をも占めるという「高野豆腐」。
長寿の秘密が高野豆腐にあるのではないかと、医療現場からも注目されているそうです。
「でも高野豆腐って、木綿豆腐を凍らせて乾燥させた物だから、栄養成分は生豆腐と同じでしょ。
乾燥して小さくなっていて、戻しても元の3分の1ぐらいにしかならないから、沢山食べれるだけじゃないの。保存には便利だけれど、戻すの面倒だし」と思っていました。
ところがです。
高野豆腐にすることで、生豆腐のタンパク質が変性してレジスタントタンパク質になると、生豆腐よりももっと素晴らしい健康効果が発揮されることが分かったというのです。
まだご存知ない方もおられると思うのでお知らせしようと思います。
この記事の目次
◆新たに解明された栄養効果とは
狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの元凶である動脈硬化は、血液中の脂質である中性脂肪や悪玉コレステロールが原因の一部であるとされています。
それが、高野豆腐の変性タンパク質(レジスタントタンパク質)を食べることで、この中性脂肪や悪玉コレステロールの血中濃度を、生豆腐よりもずっと低下させることができるというのです。
◆変性大豆タンパク質(レジスタントタンパク質)とは
レジスタントタンパク質とも言われる変性タンパク質は、身体に入っても消化されにくいタンパク質の一部分です。
生豆腐にもレジスタントタンパク質は含まれていますが、高野豆腐にすると消化されやすいタンパク質の一部がレジスタントタンパク質に変化してレジスタントタンパク質は1.5倍強にも増えます。
その分消化しやすいタンパク質は減りますが、高野豆腐は生豆腐よりたくさん食べられますから大丈夫です。
◆レジスタントタンパク質が中性脂肪やコレステロールを減らす仕組
レジスタントタンパク質は多孔性で小さな穴がたくさんできていますので、脂肪やコレステロールと結合しやすいのが特徴です。
食物脂肪を消化する酵素である胆汁酸はコレステロールでできていて、消化の仕事が終わるとまた腸から再吸収されて 肝臓にもどってしまいます。
しかし、レジスタントタンパク質は、胆汁酸と結合してこのコレステロールの再吸収をさまたげ共に体外に 排出されるのです。
これにより悪玉コレステロールが減るというわけです。
中性脂肪もレジスタントタンパク質と結合して体外に排出されます。
※善玉コレステロールも減りそうなものですが、データによると善玉コレステロールはほとんど変化しません。 脂質が違うので結合しにくいのでしょう。
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◆マウスの実験結果
こうや豆腐普及委員会のマウスを使った実験によると、
レジスタント大豆タンパク質を含む餌を与えたラットは、含まない餌を与えたラットに比べて、糞(ふん)の中に排出される脂質の 量が約1.4倍に増加し、体内で脂質をつくる酵素の働きが約30%低下したそうです。
確かに高野豆腐は、脂質を排出する効果があることが分かりました。
◆まとめ
高野豆腐ならではの新たな栄養効果、健康効能についてまとめました。
高野豆腐じゃなくたって、生豆腐を食べれば同じだと思って敬遠していた高野豆腐ですが、 私の考えがすっかり変わりました。
中性脂肪やコレステロールが基準値より少し高めですから、早速高野豆腐に挑戦してみます。
まずは味噌汁に小さく切って豆腐の代わりに入れたり、お鍋料理に入れるのが手軽のようです。高野豆腐の粉もハンバーグに入れたりして使えそうです。
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