血液検査で8種類のがんがわかる!超簡単な味の素の最新技術
夫の弟が胃がんで亡くなってから、検査嫌いだった夫も私もまじめに毎年 町の健診でがん検査を受けています。
でも胃がん検診はバリウムを飲むにしても、胃カメラを飲むにしても苦しいです。
また、他のがんの検査にも何日もかかってしまいます。
何とか一回でできる検査法はないのかと思っていたところ、
ニュースで味の素株式会社が開発した血液検査で複数のがんリスクを
一回の採血で検査する方法があると知って調べてみました。
がんになると血液中のアミノ酸濃度のバランスが変化することを利用して、
そのバランスのくずれ具合でがんのリスクを統計的に評価する方法です。
「アミノインデックスがんリスクスクリーニング」検査と言い、
英語の頭文字をとってAICSと省略されます。
この記事の目次
◆AICSで検査できるがんの種類は
胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓(すいぞう)がん、前立腺がん、乳がん、子宮がん、卵巣がん の8種類です。
従って 男性は、胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん の5種類 。
女性は 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん 乳がん、子宮がん、卵巣がん の7種類になります。
◆AICSの検査方法と検査結果
検査方法は
検査前8時間は水だけ飲んで、検査当日は5ミリリットル(5cc)採血をするだけです。
検査の分析結果は10日から2週間でできます。
結果表示は
それぞれのがんの種類ごとに、大きくA,B,Cの3ランクでがんリスクを表示します。
ランクAは通常よりがんである可能性が低く、ランクBはやや高く、ランクCは高い状態であることを 表しています。
さらに血液中のアミノ酸濃度バランスががん患者にどれくらい近いかを、
0.0~10.0の10段階で 詳しいリスク値を表示します。
値が10.0であるということは、がん患者のアミノ酸濃度バランスと完全に一致することを意味するのです。
10段階表示とABCの3ランク表示の関係は
「ランクA(0.0~4.9)」 「ランクB(5.0~7.9)」 「ランクC(8.0~10.0)」 で表示されます。
ランクCの人だけは精密検査が必要なのだとか。
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◆費用と検査を受けられる病院
AICSは薬事法の規定により広告宣伝は一切できないそうですが、
すでに約千の医療機関が人間ドックのオプション などとして導入し、
すでに延べ10万人が利用したそうです(2015年7月現在)。
2011年4月から事業が開始されていたとは、知りませんでした。
もっと早く知りたかったです。
費用は保険対象外で、医療機関によって多少異なりますが、 20,000円前後です。
女性特有の乳がん、子宮がん・卵巣がんだけに特価した検査は10,000円前後となります。
AICSを導入している医療機関検索サイトはこちら⇒アミノインデックス(AICS)がんリスクスクリーニング医療機関サーチ
◆AICSの検査方法ができるようになるまでの経緯
きっかけは、味の素(株)がアミノ酸を含む商品の開発中、商品を食べたときの人体への影響を 調査するために、約2万人の血液を提供してもらって分析したことでした。
健康な人とがん患者とでは、アミノ酸の濃度のバランスに大きな違いがあることを
発見したのです。
健康な人の血液中にある約20種類のアミノ酸濃度は、食物に関係なくそれぞれ一定に保たれて いるのですが、
肺がんの場合、オルニチンとセリンというアミノ酸が増え、逆にグルタミンとヒスチジンが減り、
胃がんでは6種類のアミノ酸が減る、など、
がんの種類によってバランスの変化が違うことを発見したのです。
※なんというすばらしい発見でしょう。まさに感動です。ノーベル賞ものですね。
さらに、医療検査のエスアールエル(東京)と提携し、医療機関の協力も得て、
バランスのずれが大きいほどがんのリスクも高いことを確認して実用化になったのです。
◆AICSのメリットとデメリット
AICSのメリットは
(1)初期がんより早期のがんリスクを判定できる。
従来のがん診断はいずれも腫瘍がある程度大きくならないと判定できないが、
AICSは初期がんよりさらに前の段階から予見できる。
(2)一回約5mlの採血だけで複数のがんのリスクを同時に検査できる。
(3)採血のみで検査できるので、時間がかからない(採血前8時間は水のみ摂取)。
AICSのデメリットは
(1)妊娠中、授乳中、がん患者(治療中を含む)、先天性代謝異常がある人、透析患者は検査を受けられない。
(2)AICSはがんであるかどうかを確定する検査ではなく、確率でリスクを評価するだけなので、精密検査が必要である。
(3)AICSだけの検査費用は2万円程度だが、人間ドックのオプションとして実施される医療機関が多いので、
費用が標準で3万円から8万円かかる。
(4)AICSだけを実施してくれる医療機関が少ないので、費用だけでなく時間も余計にとられることになる。
ところで、医療機関に行かなくても、自宅で数滴の血液や尿を採取
郵送して複数のがんと生活習慣病を2万円前後で検査してくれる
「おうちでドック」という検査方法があります。
「忙しくて時間がないから、一般健診で受けるがん検査だけでいいや」
と思っておられる方、知らないうちに、どこにがんが忍び寄っているか
わかりませんよ。
なるべく多くのがんや生活習慣病の検査を受けるのに「おうちでドック」
は非常に便利だと評判です。
「おうちでドック」の概要はこちら⇒自宅でできる複数のがんや生活習慣病検査「おうちでドック」について
◆まとめ
日本国民の2人に1人ががんで死亡するそうで、がんは国民病とも言われています。
しかし近年がんの治療法は進歩して、早期発見さえすれば助かるようになってきました。
AICSや「おうちでドック」のように手軽に検査ができれば、検査をする人も増え、
早期発見で大勢の人が助かるようになるでしょう。
このブログが普及のお手伝いになることを期待します。
「おうちでドック」の概要はこちら⇒自宅でできる複数のがんや生活習慣病検査「おうちでドック」について
今日初めてTVで知りました ビックリです この検査が出来るなら先ず血液検査をして悪かった所を再検査すれば良いだけですよね 人間ドックを否定するつもりはありませんが 画期的な検査方法だと思いますよ 私も一度この血液検査を受けて診たいと思います 何故この様な検査方法がある事を国民にCM等で広める事が出来ないのか?その事のほうが不思議に思います
味の素 元気ナースの雑学プログ著者の皆様 有り難う御座います
こんにちは。何処の病院でできるのでしょうか?
ちなみに私の住まいは愛知県名古屋市です。
山下様 コメントありがとうございました。AICSを導入している医療機関検索サイト
のアドレスが研究所と間違えていました。ごめんなさい。
アミノインデックス(AICS)がんリスクスクリーニング医療機関サーチ
http://search.aminoindex.jp/
で検索してみて下さいね。