認知症を予防する最高食品はブロッコリー!その理由と食べ方
ブロッコリーは栄養豊富で、抗酸化物質を多く含み、
ビタミンやミネラル、スルフォラファン、も多い
ことで、
がんや高血圧、動脈硬化、糖尿病、骨粗鬆の予防に良いと言われています。
最近ではブロッコリーが認知症の予防にも役立つという研究が発表されて話題になって
います。
その理由について詳しくは書かれていませんので、
どうしてブロッコリーが認知症の予防になるか調べてみて、納得できました。
また食べ方も一工夫した方が良いことがわかりましたのでご報告します。
◆ブロッコリーが認知症予防に役立つ理由
ブロッコリーが認知症の予防に役立つ理由は、私達人間の脳の
仕組みにあることがわかりました。
1.脳は酸化されやすいので抗酸化物質が必要
脳は身体のどの部分よりも多くの酸素を消費しますのでそれだけ
多くの活性酸素(フリーラジカル)を生じやすいのです。
活性酸素によって脳が酸化されやすく、酸化は脳細胞や血管に
ダメージを与えるので、アルツハイマー病と脳血管性認知症の
両方の原因になると考えられます。
そこで役に立つのが、抗酸化物質です。
抗酸化物質は、野菜や果物に含まれる色素成分のカロチノイドや、
ビタミンA.C.Eなどです。
★これらすべての成分がブロッコリーには含まれているのです。
特にビタミンCが豊富で、レモンの2倍、アスパラガスの10倍も
あります。
2.脳を元気に働かせるにはビタミンB群が必要
脳のエネルギー源はブドウ糖で、脳の活動に必要な神経伝達物質
の材料はアミノ酸です。
ブドウ糖をエネルギーとして利用したり、アミノ酸から神経伝達物質を
作るときに必要なのが、ビタミン、ミネラルです。
特に、脳の働きと密接に関連しているのがビタミンB群です。
ビタミンB群とは、
ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンの8種の総称でビタミンB複合体とも呼ばれています。
★ブロッコリーにはビタミンB群が豊富で、ビタミンB12だけは無いのですが、他のB群成分はすべてあるのです。
3.脳はコリンが必要
アルツハイマー病患者は、アセチルコリンという神経伝達物質
が少ないのが特徴です。
アセチルコリンはコリンというビタミンB群の1つから作られます。
★ブロッコリーにはコリンが含まれることが知られています。
大豆のレシチンも体内でコリンに分解されてアセチルコリン
の材料になります。
4.ホモシティンは認知症の危険因子
アミノ酸の1種であるホモシステインは動脈硬化やアルツハイマー
病の危険因子であることが発見されました。
このホモシステインの代謝異常を防ぐのがビタミンB群の、ビタミンB6、
ビタミンB12、葉酸です。
★ビタミンB群は、濃緑色の葉物野菜、ブロッコリー、枝豆、
アスパラガス、オレンジなどに多く含まれています。
◆ブロッコリーの栄養成分表
上記の1.2.3.4.の理由により、ブロッコリーに含まれる栄養成分の多くが
脳の活躍に役立つことがわかり、認知症予防になるのですね。
日本食品標準成分表 2015年版(七訂)出典のきれいな表は>>こちら(可食部100g当たりの含有量)
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◆ブロッコリーの食べ方
栄養を失わない方法
ブロッコリーの成分であるビタミンCとビタミンB群は水溶性ですので、
ゆで過ぎると栄養成分がお湯に溶け出してしまいます。
対策1.切り口
切り口から栄養成分が溶け出しますので、あまり細かく切らないこと。
対策2.ゆで方
たっぷりのお湯に1%の塩を溶かして、強火で充分沸騰してから
さっと入れる。これは短時間でゆでるためです。
ブロッコリーの3分の1ぐらいの茎が上を向いたら(60秒から90秒)
さっとかき混ぜてザルに上げてさます。水洗いをしてはいけない。
対策3.電子レンジを使う
電子レンジの方がビタミンの流出が少ないです。
あくが抜けないので私はゆでる方が好きですが、レンジの方が好きな人もいます。
電子レンジの調理法
洗ったブロッコリーを濡れたまま、フタ付きの耐熱容器に入れるか
皿に入れてラップしてチンする。
すぐザルにあけてさます。
対策4.ブロッコリーを生で食べる
日本人はあまり生で食べないようですが、欧米では生サラダ
で食べるのが一般的なのだそうです。
生で食べるのも意外といけますよ。
栄養を増やす食べ方
1.ブロッコリーの茎を食べる
ブロッコリーは茎の方が養分が多いそうです。
なるべく茎も食べるようにしましょう。
2.エゴマ油や亜麻仁油(あまにあぶら)を
ブロッコリーにかけて食べる。
これらの油はオメガ3脂肪酸が多く含まれ、認知症予防に効果的
なことが分かっています。
また、ビタミンAなどの油性ビタミンの吸収も良くなります。
◆認知症に効く他の食品
インド人にアルツハイマー病が少ないことからカレーに含まれるウコンのクルクミンが
アルツハイマー性の認知症に効くと考えられれています。
イチョウ葉のエキスが1994年にドイツで認知症の治療楽として認可されました。
活性酸素を除去し、脳血管を酸化から守る作用があります。
◆まとめ
ブロッコリーには脳を酸化から守ったり、神経伝達物質を作ったり、その材料になったり
アルツハイマー病の危険因であるホモシステインを正常に代謝する栄養成分がすべて
含まれているので認知症の予防に最適な食品なのです。
その栄養成分をなるべく失わない食べ方と、その栄養を増やす食べ方について
まとめました。
ブロッコリーを毎日食べて認知症を予防しましょう。
認知症の名医として知られる東京医科歯科大学特任教授・朝田隆先生は
毎日ブロッコリーを100g食べておられるそうです。
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