悪玉コレステロールも中性脂肪も下げる必要なし!新常識はこれだ!

ここ10数年の間、コレステロールについての研究がsick_chuusya.png注射器
進み、「コレステロールは 高い方が長生き」

「コレステロール値が低いほうが死亡率が高い」と
米国医療ディレクター協会などが報告しています。
以前とは正反対の結果が続々と出て話題になって
いるようです。
筆者・元気ナースもコレステロールで苦労して
いますので

これらのコレステロール論争について調べて
みました。

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◆食事のコレステロール制限不要

米国に続いて日本の厚生労働省は2015年版から、食事摂取基準の
コレステロールの上限値を撤廃しました。

理由は、血中コレステロールは、ほとんどが肝臓で作られるので
食事から摂取するコレステロールと血液中のコレステロールとの
関連性が証明できなかったからです

※筆者・元気ナースは、大好きないくらなどの魚の卵や卵焼き
が食べられると思うとうれしいです。

それに、これは病院経営には響かないのでお医者さんたちも
反対しなかったようですね。

❖コレステロールの不思議

食事から摂取されるコレステロールは20%で、体内では80%も
合成されるからでしょうか、コレステロールを多く含む食品を食べ
ても、血中コレステロールはあまり上昇しないのです。

コレステロールは食事と関係なく体内でしっかり合成されていると
考えられています。

それだけ身体にとって大切な物なのではないでしょうか。

不思議なことに、コレステロールを食事から大量にとると、肝臓で
のコレステロールの合成は減少し、逆に食事からとる量が少ないと
肝臓での合成が増加するのです。

その場合は、20%と80%の割合は多少ずれるということですね。
身体の末端までコレステロールが行き渡るように調節されている
ようです。

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◆LDL値(悪玉コレステロール)が高いほど死亡率が低かった

日本の今までの常識は、LDLコレステロールは動脈硬化の原因
になるとされ、悪玉コレステロールと名付けられました。

反対にHDLコレステロールは、余分なコレステロールを回収して
肝臓に送るので、善玉コレステロールと名付けられました。

それは動脈硬化学会が提唱し基準値も決めたのでした。

※ちなみに、悪玉コレステロールとか善玉コレステロールという
概念は日本にしかないそうです。

❖動脈硬化学会の考え

動脈硬化学会の公式ホームページに

動脈硬化学会は公式HPの〈脂質異常症治療のQ&A〉で、
「(LDL値を)低下させることで動脈硬化性疾患が減少
する」としている。

HDLは「動脈硬化防御作用を有」し、血管に蓄積した
過剰なコレステロールを引き抜き肝臓へと送るはたらき
があるとする。

と書かれています。

そのため日本では、LDL値を下げることが重視され、健康診断の
基準値は 120mg/dl未満 に抑えられていて
「140mg/dl以上」は高LDLコレステロール血症と診断されて
しまいます。

❖日本脂質栄養学会の考え

ところが日本脂質栄養学会では

東海大学名誉教授の大櫛陽一・大櫛医学情報研究所長らの研究
グループが神奈川県伊勢原市在住の男女約2万6000人(40歳以上)
を平均8年間追跡調査したところ、

男女ともLDL値が高いほど死亡率が低いことが判明した
(2008年発表)。

というのです。全く正反対のことで驚きました。
そこで、日本脂質栄養学会では LDLコレステロールの基準値は
140mg/dL を 180mg/dL と修正すべきだと動脈硬化学会に提言
しています。

また外国の諸研究からも、
「コレステ ロールが高い方がむしろ長生きする、薬を使ってまで
コレステロールを下げる必要はない。むしろ低い方ががんや脳卒中
になり易い」と主張しています。

また中性脂肪についても、

”血中の中性脂肪の量は、食事と生体のエネルギー消費に合わせて
適切に調整されている。日本人では高脂血症とされている人の 方が
脳卒中のリスクが低く、脳卒中になっても軽症。”

なので、家族性高脂血症などを除き、中性脂肪を下げる必要はない
と提唱しています。

❖人間ドック学会のデータ

2014年に人間ドック学会が「血圧147は健康」と発表して話題に
なった150万人のデータに基づく新基準範囲でも、健康な人のLDL値
の上限は178mg/dlです。

なんと、日本脂質栄養学会が提言している新基準値 180mg/dL
とほとんど同じですね。

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◆コレステロールの役目

  • コレステロールはリン脂質とともに細胞膜の材料。
  • 1日に3千個以上生れるがん細胞を退治する免疫細胞の膜の材料。
  • コレステロールは様々なホルモンの材料となる。
    男性ホルモン、女性ホルモンもコレステロールから作られる。
    副腎皮質ホルモンの材料となるのもコレステロール。
    副腎皮質ホルモンは糖やたんぱく質、脂質の代謝にかかわり生命維持
    に不可欠なホルモン。
  • コレステロールは紫外線を浴びると体内でビタミンDの材料になる。
  • コレステロールは消化液の一種である胆汁酸の材料になる

つまり、かようにコレステロールは我々の身体に必要なを材料なのです。

コレステロールは足りないとガンや脳卒中になるということからも
無理に下げる必要はないと思えてきました。
参考文献:週刊ポスト2015年3月20日号
<コレステロールの変な常識 「悪玉善玉」の区別は最たるもの>など

◆まとめ

最近のコレステロールの常識について調べました。

世界の状況は、コレステロールは無理に下げる必要はない、低い
方が危険であるという方向に向かっているように思いました。

その証拠に

2013年にLDLコレステロールの国際的基準値が、190mg/dL に統一

2008年には中性脂肪の国際的基準値が 1000mg/dL に決定して
いたそうです。

日本脂質栄養学会の会員は400名ぐらいと少数なので異端者扱い
されているようですが、ずっと以前から日本の基準は世界に
比べてどうして厳しいのだろうと思っていました。

そうしたら、基準値をゆるめると病院の経営が成り立たないから
反対しているという記事があり、やはりそうかと思いました。

それでは病院が儲けるために、無駄な薬を処方しているという
ことになります。なんとかならないものでしょうか。
筆者・元気ナースもコレステロールの薬の副作用でひどい目に
あいました。

スタチン類の薬を処方されましたが、どんどん高額で強い薬に
代えさせられたのです。

副作用が恐ろしくなり、主治医を変えました。今度の先生は無理
にLDLコレステロールを下げなくても良いという考えで、
スタチン類ではなく、あまり副作用がない魚の油でサプリの様な
薬を処方してくれています。

それを飲んでいて少し下がった程度ですがスタチンはもういや。

現在の私のLDL値は最高の時で177mg/dL 中性脂肪は最高で
162mg/dLですから、充分に国際的基準値内に収まっています。

国際的基準値が採用されれば、薬は不要かもしれませんが、日本
では異常として保険指導されています。

魚の油は健康に良いようですので続けてもいいかなと思って
飲んでいます。

 

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◆あなたにオススメ

2 Responses to “悪玉コレステロールも中性脂肪も下げる必要なし!新常識はこれだ!”

    • 元気ナース より:

      中高年お悩み解決のヒント~様 コメントありがとうございました。
      色々なサイトから、筆者・元気ナースは、遺伝による高コレステロール血症以外は、薬で下げる必要はないと思っています。
      筆者自身、コレステロール薬スタチンの副作用に10年も悩まされ、スタチンを止めて、今はずっと健康になりましたから。
      最近コレステロールが高い方が長生きという説に大いに喜んでいます。自分の都合でこちらの説を選んでいるように見える
      かも知れませんが、私の体が証明していると信じています。
      以下のサイトもご参考にして下さいね。
      ✱コレステロール、中性脂肪は高い方が長生きするは本当か?http://www.ne.jp/asahi/web/oki/health/sisitu.html
      ✱コレステロールや中性脂肪の基準値 欧米より桁違いに厳しい http://www.news-postseven.com/archives/20140909_274322.html
      ✱コレステロールの常識はおかしい? 「悪玉」「善玉」区別のナゾhttp://news.livedoor.com/article/detail/9882885/
      ✱コレステロールは高くてもOK?米厚生省と農務省が発表 https://matome.naver.jp/odai/2142685298211680501

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