無添加石鹸のコロナ効果は合成洗剤の1000倍?その理由を解釈してみた

 

「自然素材の無添加石鹸は、合成洗剤の1000倍のウィルス破壊力がある」 というようなことが
2020年5月1日のヤフーニュースに出ていました。

したがって、新型コロナウィルスに感染しないようにするには 合成洗剤よりも、昔ながらの
無添加石鹸で手洗いをする方が 効果的だというのです。

同じ洗剤なのに、どうして1000倍も効果に違いがあるのか不思議 に思い、
ヤフーニュースをざっと読んだのですが、良くわかりません。

何回か読んでいるうちに、こういうことかなと自分なりに理解したので 解釈を記録しておきます。

この記事を読んでくださった方が、私の解釈が誤っていると感じたら 指摘してくださるようにお願いします。

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◆ウィルスを破壊する界面活性剤の働き

❖界面活性剤とは

界面活性剤とは、
石けんや洗剤に含まれていて 皮脂や油を水と混ざりやすくし、汚れを落とすための主成分です。virus_corona.pngコロナウイルス

界面活性剤の分子は細長くて、1つの分子の頭の部分が「親水基」
長い尾の部分を親油基(または疎水基)と言います。

水に良くなじむ部分(親水基)と油に良くなじむ部分(親油基)と の両方を持っているのですね。

そのため、水だけでは落ちにくい油汚れも、界面活性剤の親油基 部分が汚れをとり囲み、
水に良くなじむ親水基部分が、汚れを 引き剥がして浮かび上がらせます。

界面活性剤が水と油の両方になじむ性質を持っていることにより 汚れを落とすことができるのです。

そして、この界面活性剤の働きが、インフルエンザウィルスも コロナウィルスをも、除去、破壊するのです。

❖界面活性剤がウィルスを破壊するしくみ

インフルエンザウイルスもコロナウイルスも粒子の外郭表面 (エンベロープ)は、
脂質二重膜でおおわれています。

つまり、これらのウイルスは1ミリの1万分の1という極微小の 「脂くるみの玉」なのです。

石けんや洗剤の界面活性剤が、布に染み込んだ油や汚れを引き 剥がすのはわかりました。

ところで、ウィルスの外郭も脂質なので、界面活性剤は同様に ウィルスの外郭の脂質をも引き剥がすのです。
それで、ウィルスは汚れと同様に、外郭が引き剥がされて お陀仏になってしまうというわけです。

手を洗ったり、洗濯をすると汚れが落ちるのと同様に、 ウィルスの外側(外郭)が剥がれてしまうとは驚きです。

❖界面活性剤がウィルスを破壊するしくみ

インフルエンザウイルスもコロナウイルスも粒子の外郭表面 (エンベロープ)は、脂質二重膜でおおわれています。

つまり、これらのウイルスは1ミリの1万分の1という極微小の 「脂くるみの玉」なのです。

石けんや洗剤の界面活性剤が、布に染み込んだ油や汚れを引き 剥がすのはわかりました。

ところで、ウィルスの外郭も脂質なので、界面活性剤は同様に ウィルスの外郭の脂質をも引き剥がすのです。

それで、ウィルスは汚れと同様に、外郭が引き剥がされて お陀仏になってしまうというわけです。

手を洗ったり、洗濯をすると汚れが落ちるのと同様に、 ウィルスの外側(外郭)が剥がれてしまうとは驚きです。

 

❖無添加石鹸と合成洗剤の界面活性剤の違いは?

自然素材無添加石けんの界面活性剤は「オレイン酸カリウム」

合成洗剤の界面活性剤は、「ラウレス硫酸ナトリウム」です。

両方とも、界面活性剤でウィルスの外郭を剥がし、ウィルスを 破壊するのは同様の作用なのですが、
無添加石鹸の破壊力の方が、合成洗剤よりも100~1000倍も大きい 実験結果が得られたのです。

というのは、 自然素材無添加石けんの界面活性剤は、濃度が低くても ウイルスに穴をあけていました。

つまり、界面活性剤がウィルスの棘(とげ)の部分である スパイクタンパクにとりつき、
スパイクを引き抜いていたのです。

スパイクはイラストの赤いとげですね。 無添加石けんのこれほどの破壊力を不思議に思った
広島大学大学院、北九州市立大学、シャボン玉石けん(北九州市)の 研究者チームが、
ウィルスのこわし方の違いの解明に成功しました。

無添加石けんの界面活性剤には特殊な働きがあったのです。

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◆無添加石けんの界面活性剤の特殊な働き

インフルエンザウィルスもコロナウィルスも、表面の棘(とげ)である スパイクが正常細胞に取り付いて
侵入することにより感染します。

インフルエンザのスパイクは、ヘマグルチニン(HA)と ノイラミニダーゼ(NA)という
2種類のタンパクで構成されています。

無添加石けんの界面活性剤である「オレイン酸カリウム」は、
スパイクタンパクの一つである上記のHAに取りついていました。

今までの研究で、インフルエンザウイルスの表面のHAタンパクは、
プラスの電荷をもった部分があることがわかっており、
オレイン酸カリウムの親水基はマイナスの電荷を持っています。

そのため、そのマイナスがHAのプラスに引き寄せられて静電気的 相互作用が起こり、
スパイクが引き抜かれるほどの破壊が起こる ことがわかったのでした。

◆まとめ

無添加石けんや合成洗剤の界面活性剤により、

脂肪の膜でできている ウィルスの表面が剥がされて、

ウィルスが破壊されてしまうのですが、

無添加石けんの場合は、さらに、界面活性剤の「オレイン酸カリウム」、
の親水基(水に良くなじむ部分)がマイナスの電荷を持っているため

ウィルスの棘(とげ)であるスパイクのタンパクの一つであり プラスの電荷
を持つNAタンパクと静電気的に相互作用が生じて

スパイクが引き抜かれるほどに
ウィルスが破壊されることがわかりました。

それで、「無添加石鹸のコロナ効果は合成洗剤の1000倍」なんですね。

もちろん、この研究はインフルエンザウィルスの研究なのですが
研究チームは、新型コロナウイルスでも同じ効果が期待できると 考えているそうです。

ですから、新型コロナウイルスの感染予防には、自然素材の無添加石けん がお勧めなのですね。

研究チームのお勧めは、「手洗いせっけんバブルガード」で、手荒れも
起こらない優れものだそうです。

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