元気の時間で「幸せホルモン健康術」を紹介!気持ちの老化が不調を招く(まとめ)?

2025年5月18日放送の「健康カプセル元気時間」では、現代人のよくある悩みである「やる気が出ない」「食欲不振」「疲れやすい」「寝つきが悪い」といった症状が、実は脳内で働く**「幸せホルモン」ドーパミン**と密接に関係していることが紹介されました。
さらに、このドーパミンを意識的に活性化させる方法が、健康を改善する鍵であることを専門医が教えてくれました。

教えてくれたのは

  • 功刀浩先生
    帝京大学医学部 精神神経科学講座 主任教授 医学博士

  • 満倉靖恵先生
    慶應義塾大学 システムデザイン工学科 教授 工学博士 医学博士

幸せホルモン「ドーパミン」の基礎知識

ドーパミンとは?

ドーパミンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、楽しいことや嬉しい出来事、軽い運動、おいしい食事を摂ることによって分泌されます。
脳を刺激し、やる気や活力を引き出してくれる重要な物質です。
誰でも簡単にドーパミンを分泌させる方法があるため、意識的に増やすことが可能です。

ドーパミンと認知症の関係

ドーパミンには、認知症の原因となるたんぱく質が作られるのを防ぐ役割もあります。
学習の達成感や趣味を楽しむことなどでドーパミンが分泌されると、認知症のリスクを減らすことができるのです。


ドーパミンを分泌する方法

(1)フラダンス

フラダンスは、軽い運動で身体を動かすことができ、初心者でも楽しめます。
ダンスを通じて「できた!」という達成感を得ることで、ドーパミンの分泌が促進されます。
自宅でも音楽に合わせて簡単な足踏みをするだけでも、ドーパミンの分泌を促すことができます。

(2)鰹

鉄分はドーパミンの合成に欠かせない栄養素で、鉄分が豊富な食材を摂ることがドーパミン不足を防ぐ鍵となります。
特に鰹のたたきは、鉄分、たんぱく質、ビタミンB6が豊富で、ドーパミンの分泌をサポートする理想的な食材です。

(3)チューリップ畑

良い香りを嗅ぐと脳の「腹側被蓋野」が刺激され、ドーパミンが分泌されます。
特にチューリップ畑などで花の香りを嗅ぐことが、ドーパミンの分泌を促します。
さらに、ローズマリーの香りにはドーパミンを増やす効果があり、認知症予防にもつながります。

(4)パターゴルフ

軽い運動と他人からの称賛(「ナイスショット!」など)が、ドーパミンを分泌させる効果を持っています。
パターゴルフなどのアクティビティは、楽しみながらドーパミンを増やすことができる方法です。


 ドーパミン以外の幸せホルモンについて

ドーパミンの分泌が心の健康に大きく関わっていることはよく知られていますが、実は他にも幸せを感じるためのホルモンがいくつかあります。
ここでは、ドーパミン以外の「セロトニン」や「オキシトシン」についてもご紹介します。


幸せホルモン「セロトニン」

セロトニンとは?

セロトニンは「気分を安定させるホルモン」として知られており、リラックスした状態で多く分泌されます。
セロトニンが分泌されることで、心が落ち着き、ストレスが軽減されます。

足湯でセロトニンを増加

セロトニンを増やすためにおすすめなのが「足湯」。
セロトニンは、眠りを促すホルモン「メラトニン」の材料の一部となるため、
夕方にセロトニンを増やすと、夜の睡眠が質の高いものとなり、翌日のドーパミン分泌が促されます。


幸せホルモン「オキシトシン」

オキシトシンとは?

オキシトシンは「愛情ホルモン」とも呼ばれ、人との絆や愛情、信頼関係を築く過程で分泌されるホルモンです
特に、人と触れ合ったり、親しい人と会話を交わすことで分泌され、精神的な安定感や幸福感をもたらします。
オキシトシンは、ストレスを軽減し、リラックスを促進する作用もあります。

オキシトシンを増やす方法

  • ハグやスキンシップ:愛する人と抱きしめ合うことでオキシトシンが分泌され、心の安らぎを得ることができます。

  • ペットとのふれあい:犬や猫などのペットとのふれあいも、オキシトシンの分泌を促進する方法です。ペットを撫でることで、リラックスした気持ちになり、ストレスが減少します。

  • 感謝の言葉を伝える:感謝の気持ちを言葉で伝えることでもオキシトシンが分泌され、より良い関係を築く手助けになります。

  • ボランティア活動:他人を助けることで得られる喜びや達成感も、オキシトシンを増加させる効果があります。


まとめ

現代人の多くが感じる疲れや不調は、気持ちの老化に起因していることがあるかもしれません。
ドーパミン、セロトニン、オキシトシンなどの「幸せホルモン」を積極的に分泌させることで、健康な気持ちを維持し、心と体を元気に保つことができます。
日常生活に取り入れやすい方法で、これらのホルモンを増やし、より充実した毎日を送りましょう。

 

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