酢ゴーヤ効果で血糖値や血圧が劇的に下がる?その理由と作り方は?
親戚がゴーヤを栽培販売しているので、市場に出せない格好の悪いゴーヤを時々大量にもらいます。
スライスしてジッパーの付いているポリ袋に入れ、冷凍庫に保存しておきますが、なかなか食べ切れないので困っていました。
そんな折、『壮快』で、酢ゴーヤの効果や作り方が紹介されていました。
どうして酢ゴーヤが血糖値や血圧を劇的に下げるのか、色々調べましたので、お知らせしようと思います。
この記事の目次
◆酢ゴーヤ効果で血糖値が下がる理由
❖1.ゴーヤ果皮の苦味成分
ゴーヤ果皮に含まれる苦み成分のチャランチンとモモルデシンに、
血糖値を下げる効果があることがわかってきました。
❖2.コロソリン酸
その他に、ゴーヤ果皮にはコロソリン酸も含まれています。
コロソリン酸は、別名、植物インスリンとも言われ、 インスリンに似たタンパク質です。
薬品のインスリン注射では、時に低血糖が生じることがあり 危険性があることが
知られていますが、 ゴーヤに含まれる植物インスリンであるコロソリン酸の場合は、
低血糖は起こさず血糖値を安定させる優れた効果があります。
コロソリン酸の効果については日本でも下記の3大学で証明 されています。
①広島大学医学部総合薬学科活性構造学講座の山崎和男名誉教授
②鈴鹿医療科学大学医療栄養学科の三浦俊宏講師
③京都大学医学部糖尿病・栄養内科学の福島光夫助手
❖3.酢の作用
「お酢」が食後の血糖値上昇を緩やかにすることが、 株式会社Mizkan Holdingsで証明されました。
詳細はこちら⇒ 大さじ一杯(約15ml)の食酢を食事と一緒にとる ことで、食後の血糖値上昇が緩やかになる!
上記のサイトでは、左のグラフで、ご飯(白米)+食酢約15ml をとった人は、
食酢をとらなかった人に比べて 食後30分での最高血糖値が約10mg低く、
右のグラフでは、食酢にわかめを加えた人は、食酢を加えただけ の人より、
さらに10mgも血糖値が上がらないことがわかりました。
つまり、ご飯に食酢とわかめを加えて食べると、ごはんだけの人 に比べて、
食後血糖値が20mgも低くおさえられるので、血糖値の 上昇や下降がおだやかになるのです。
食酢が血糖値をおだやかにするメカニズムはまだはっきりとは わかっていないようですが、
食酢に含まれる酢酸が胃から腸への食物の移動速度を遅らせる ので
糖の吸収が遅れるからと考えられているそうです。
わかめを加えることで、さらに血糖値の急上昇を抑えるのは
わかめの食物繊維が、糖の吸収を妨げるからだと思われます。
❖ゴーヤと食酢の相乗効果
つまり、ゴーヤと酢を一緒にした、酢ゴーヤは、
ゴーヤの血糖値降下作用と、お酢の血糖値降下作用の相乗効果 によって、
劇的に血糖値を下げることがわかりました。
◆酢ゴーヤ効果で血圧が下がる理由
❖ゴーヤにはカリウムが多い
高血圧の人は塩分をひかえるように指導されますね。
塩分に含まれている塩化ナトリウム(Nacl)が血管に水分を取り 込むために、
血管内の圧力(血圧)が上がるのです。
ところが、ゴーヤのカリウム(K)は、塩化ナトリウムのナトリウム (Na)と入れ替わり、
塩化カリウム(Kcl)になるため、 Naは腎臓から排出されてしまうので血圧が下がるのです。
※塩分が原因ではない高血圧もあります。
❖食酢で血圧が下がる理由
株式会社Mizkan Holdingsが高血圧者を対象とした研究で、
1日当たり、15ml以上の食酢を毎日摂取することで、1~2ヶ月後に 血圧が低下することが証明された。
そうです。 さらに
一連の臨床試験の結果、
(1)高血圧の改善には、どこにでもある一般的な食酢の摂取で 充分なこと
(2)毎日、続けることが重要であること(摂取を止めると、 血圧は元のレベルまで上昇していくこと)が明確になり
(3)健康な人の血圧を下げることはないこと
(4)食酢30mlまでの毎日の摂取は、健康面全般において問題が ないこと
が医学的に明らかになった。
と株式会社MizkanHoldingsの 健康情報のサイトに掲載されています。
食酢で血圧が下がる、はっきりした理由は書かれていないのですが、
コレステロールや、内臓脂肪の減少効果も証明されていることから
動脈硬化が改善され、血流がよくなるために、
高血圧の人の血圧が 下がると考えられています。
正常な人の血圧は下がりません。
◆ゴーヤの他の効果
ゴーヤや酢ゴーヤの効果は、血糖値や高血圧の抑制だけでは ありません。
ゴーヤの苦味成分であるチャランチンやモモルデシンには、
コレステロール値や中性脂肪値の低下作用があり、動脈硬化 を予防します。
ゴーヤにはビタミンCが多く、ゴーヤのビタミンCは唯一 加熱してもこわれないとされています。
ビタミンCはカルシュウムの吸収を助けて骨粗しょう症を予防 し、美肌効果、がん予防になります。
またゴーヤの果皮や種子に含まれている「蛋白MAP30」は、
ガン細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞を活性化させ、 ガン細胞の増殖を抑えるとされています。
◆酢ゴーヤの作り方
色々な効果がある、酢ゴーヤの作り方です。
❖酢ゴーヤの作り方
●材料
ゴーヤ中1本、リンゴ酢か黒酢(お好みの食酢)150ml、 蜂蜜大さじ1~2
血糖値が気になる人は、蜂蜜は無くてもよい。
●作り方
1.ゴーヤを縦半分に切り、ワタと種を除去、2mm幅ぐらいに 切る。
2.ジッパーつきポリ小袋か、蓋付きガラスびんに酢と蜂蜜を入れて 混ぜ、
1.で下ごしらえしたゴーヤを加える。
3.ふたをして冷蔵庫に保存する。
※30分後から食べられ、1~2週間日持ちする。
残りの食酢は、薄めて飲むかお料理に使うのは良いですが
続けて酢ゴーヤに使うのはいけません。
酢の殺菌力が弱くなる危険があります。
❖ゴーヤの苦味を消す酢ゴーヤの作り方・食物繊維もとれる
筆者はゴーヤの苦味が気になるので、ゴーヤ100g(正味)につき
小さじ1杯の昆布茶をもみこんで、10分ぐらいしてから カンタン酢を注ぎます。
簡単で、食物繊維もとれるので、より効果が高まると思います。
ゴーヤの苦味を昆布茶で取る!栄養が逃げないチャンプルーの作り方!
◆まとめ
『壮快』で、「酢ゴーヤ」を食べると、血糖値が劇的に改善し、
食べ始めると直ちに効果が現れる人が多いとありましたので 興味をもちました。
それにしても、ゴーヤにこれほどすごい健康効果があることに驚きました。
筆者は、血糖値も血圧も基準値内ですので、試してみても効果が わからない
と思いますが、調べてみて、納得できました。
ゴーヤにも食酢にも、血糖値や高血圧の抑制効果があるので
酢ゴーヤにした場合には、単体でとるよりも、相乗効果で
血糖値と血圧が劇的に改善するのだと思われます。
血糖値や血圧が高い方は試してみたらいかがでしょう。
※注意 ゴーヤの苦味成分である、モモルデシンは胃液の分泌を促す作用が あるので、
食べ過ぎると、胃液が過剰分泌されて、腹痛を起こす 恐れがあるそうです。
普通はそれほど食べることはできないですから、それほど心配する ことはないでしょう。
参考文献: 『壮快』2018年9月号
株式会社 Mizkan Holdings 健康情報 http://www.mizkan.co.jp/company/health/
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