チョイス病気になったときで多汗症の対処法を藤本智子さんが紹介!
2020年7月25日放送のチョイス@病気になったときで
多すぎる汗(多汗症)の対策について紹介されました!
教えてくれたのは、東京医科歯科大学非常勤講師で
池袋西口ふくろう皮膚科クリニック皮膚科医の藤本智子さんです。
この記事の目次
◆多汗症とは
❖多汗症の原因
多汗症の原因はまだよくわかっていないそうで、
多汗症の3割の人は遺伝だと言われています。
汗腺の数が多くて汗が多いわけではなく
刺激に敏感で汗が多いわけでもない。
わかっているのは、多汗症の人は
1つの汗腺から出る汗の量が多く、
働く汗腺の割合が多いということ。
手足の多汗症は低年齢から始まり
脇の下は思春期から、
頭や顔の多汗症は成人から始まることが
わかっています。
❖汗が出るしくみ
運動や暑さによる体温の上昇(温熱性刺激)、
緊張や集中(精神性刺激)、
辛いものを食べるなど(未覚醒刺激)の刺激を
受けると、交感神経からアセチルコリンという物質
が出て、それが汗腺に汗を出すように伝えて
汗が出ます。
汗は全身に分布するエクリン汗腺と
脇の下など毛穴にあるアポクリン汗腺の2種類から
出ます。
アポクリン汗腺は毛穴から出るので皮脂とまじり
分解酸化してニオイが発生します。
❖多汗症の診断基準は
多汗症と医師が診断する基準は
過剰な発汗が体の一部に明らかな原因もなく、
6ヶ月以上続くこと。
①日常生活に支障をきたす
②発症年齢が25歳以下
③汗が左右同じくらい出る
(左右差がある場合は、神経の病気などを疑う)
④睡眠中は汗が止まる
⑤家族歴がある
⑥週1回以上多汗で困ることがある
①~⑥のうち2項目以上に当てはまる
と多汗症と診断されます。
①の日常生活に支障をきたす程度とは
美容師さんが汗ではさみがすべりカットができない、
汗に濡れてパソコンやスマホが故障する、
紙が汗で破れてしまう、汗が気になって握手ができない
などの症状を言います。
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◆多汗症の対処法(治療法)
軽い症状の場合は、たいていの皮膚科で対処できますが
重症の場合は、発汗異常外来や多汗症専門の皮膚科を
受診すること。
❖手足の多汗症の治療法
塩化アルミニュウムの塗り薬とイオントフォレーシス治療
があります。
●塩化アルミニュウムの塗り薬は
塩化アルミニュウムの塗り薬は
皮膚の角層にくっつけて、汗の出口にフタをして
汗が出ないようにします。
費用は保険3割り負担の場合、100mlで800~1500円程度。
●イオントフォレーシス治療は
手のひらや足の裏を
水道水の入った容器に浸して、弱い電気を流します。
電流によって生じたイオンによって汗腺の働きを低下
させる治療法です。
週一回15分程度の治療で、5回ほどで効果が現れ
一ヶ月後には汗が気にならなくなるまで改善。
費用は3割負担で1回660円程度。月4回まで保険適用。
完治はできないのでずっと通院が必要ですが。
年齢とともに衰えるし、必要なときだけ治療するのもありです。
❖手足以外の多汗症のケース
発汗異常外来での治療になります。
抗コリン薬を1回2症、1日2回まで飲むと
アセチルコリンを抑えるので汗がでなくなる。
抗コリン薬を飲んだあと1時間後から効き始め
効果は5時間継続する。
暑い夏は止め過ぎると熱中症になるので注意。
多くても1日3回までにすること。
手足の多汗症の治療法で記載した
塩化アルミニウム塗り薬との併用がより効果的とのこと。
※注意)
抗コリン薬が使えない人
閉塞性の緑内障の人は眼圧が高くなり失明する危険がある
前立腺肥大症の人は尿がでなくなり尿閉塞になる危険がある。
❖脇下の多汗症にボツリヌス菌毒素注射
脇下の多汗症の場合、あまりにも汗の量が多くて
かゆみがでて抗コリン薬も塩化アルミニウムも
使えない場合などは
ボツリヌス菌毒素注射があります。
ボツリヌス菌の毒素が汗を出すための神経の伝達を
阻害して汗をおさえるのです。
保険適用の条件は
日常生活に頻繁に支障があるほどの大量の汗の場合ですが
保険適用3割負担の場合、片脇15~20箇所注射で
両脇、再診料込みで約23000円程度。
人によって違いますが、効果持続は約半年です。
❖手の平の多汗症に交感神経遮断術
手の平の汗は交感神経遮断術で完全にとめることはできるが
他の部分の汗が多くなることや、交感神経を元に戻すことが
できないことから、よく医師と相談することが大事です。
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◆過剰な汗をかく病気
多汗症とまちがえやすい過剰な汗をかく病気があります。
更年期障害 甲状腺機能亢進症
脳梗塞 結核、低血糖 悪性リンパ腫 などです。
皮膚科で多汗症と診断されなかった場合は、
他の病気を疑いましょう。
◆まとめ
多汗症や、多汗症の対処法についてまとめました。
こんなに色々な方法があることに驚きましたが
藤本智子先生は
「汗は無理に止めなくてもよい。
日常生活にこまるほどの大量の汗の場合は専門医に相談を。」
とおっしゃっていました。
お化粧くずれの予防に、顔の汗を止めるぐらいなら
サラフェプラスという製品がありますよ。
公式HPから注文すると初回がすごーく安いです。
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タグ:チョイス病気になったとき, 多汗症, 対処法
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