薬とアルコールは危険な飲み合わせ!その理由と注意すべき薬について

no_drink_man.png禁酒ニュースで今年のハローインの様子が放映されたと思ったら、あっというまに11月。そりゃそうですね。

12月もすぐにやってくることでしょう。

12月といえば、クリスマスや忘年会。お酒を飲む機会が増えますね。

お酒は薬と一緒に飲むと一番危険であることを思い出しました。

お酒で悪さをするのはアルコールです。

薬とアルコールには下記の3つの相互作用があります。

  1. アルコールによって薬の作用が強くなる場合
  2. 薬によってアルコールの分解が遅れる場合
  3. アルコールと薬の相乗作用が起こる場合

この3つの相互作用について、そのしくみと主な薬について調べました。

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◆アルコールによって薬の作用が強くなるしくみ

アルコールと薬が一緒でなければ

アルコールは胃で20%、小腸で80%が吸収されます。

吸収されたアルコールは、胃と肝臓のアルコール脱水素酵素酵素(ADH)肝臓の薬物代謝酵素(CYP)によってある程度分解されて(全部ではない)、アセトアルデヒドに変わります。

 

アセトアルデヒドは毒性があり、お酒をのむと顔面が紅潮したり、動悸、吐き気、頭痛がしたりするのは主にアセトアルデヒドが原因です。

アセトアルデヒドは、アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により肝臓で酢酸に分解され無毒となり酔いがさめます。

分解されなかったアルコールとアセトアルデヒドは全身をまわり再び肝臓で
分解されるというサイクルになります。
薬だけであれば、

薬は主に小腸から吸収され、肝臓の薬物代謝酵素(CYP)によってある程度
(割合は条件で異なる)分解されます。

分解されずに残った薬が肝臓から心臓へ向かい全身にまわって薬が効き、
また肝臓で分解されるというサイクルです。

 

アルコールと薬が一緒になると

薬物代謝酵素(CYP)は薬の分解も行うのですが、アルコールの分解を優先する性質があるのでアルコールと一緒になると、薬の分解が遅れて、分解されない薬が多く残ります。

そのため薬の効き目が強くなるのです。

アルコールを飲むと、ほとんどの薬は効き目が強くなるので危険です。
(長期大量飲酒により効き目が弱くなる薬もあります。)
●薬の作用が強まる薬

ワーファリン(抗凝血剤)など多数。

★効きすぎる危険な薬

経口糖尿病薬:アセトヘキサミド、トルブタミド (長期大量飲酒により効き目が弱くなる)

血糖値が下がりすぎて低血糖ショックを起こしたり、昏睡状態になる危険があります。

◆薬によってアルコールの分解が遅れるしくみmedicine_capsule.png薬

吸収されたアルコールは、胃と肝臓で
アルコール脱水素酵素(ADH)などの働きでアセトアルデヒドに変換されます。
しかし、胃粘膜のアルコール脱水素酵素(ADH)の働きを妨げて、アルコールの分解を遅らせる薬があります。

また肝臓でアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の分解を妨げる薬
もあります。

そのため二日酔い症状が長引き、お酒が身体から抜ける時間が長引きます。

もちろんこの間も1.の作用によって80%は薬の効き目も強くなっています。

●アルコールの分解を遅らせる薬

胃酸分泌阻害薬(胃酸の分泌をおさえる薬):シメチジン(タガメット)、ラニチジン(ザンタック)
抗ヒスタミン剤:マレイン酸クロルフェニラミン

●アセトアルデヒドの分解を遅らせる薬

抗菌薬 :セフェム系抗生物質(シオマリン、セフメタゾン、ベストコール、セフォペラジン、サンセファール)
抗ガン剤 :カルモフール(代謝拮抗剤)

頭痛、顔面紅潮、発汗、頻脈、動悸、悪心、嘔吐(アンタビュース作用)が生じる。

 

◆アルコールと薬の相乗作用が起こる場合

このタイプは1.と2.のタイプ、およびアセトアルデヒドの作用が一緒になるタイプで一番危険なタイプです。

❖肝障害増強薬

アルコールと一緒に飲むと肝障害が強くなる薬。肝障害の人は危険です。

ピリナジン、イスコチン、
メソトレキセートは特に危険です。

❖血圧降下剤

アルコールだけでも血流がよくなり血管が広がるので血圧が下がります。
そこへ薬の血圧降下作用も強まるので血圧が下がり過ぎて
立ちくらみや吐き気などの低血圧症状が現れます。

どんな血圧降下剤でも危険なので要注意です。

❖精神神経薬

精神安定剤、睡眠薬、抗うつ薬、解熱鎮痛剤、抗ヒスタミン薬、咳止め薬および風邪薬などが、アルコールと一緒なると、

アルコール自体の中枢神経抑制作用と相まって、
鎮静、催眠作用、精神運動障害などが強まり、意識障害や昏睡状態になる危険があります。

風邪薬には大抵鎮痛解熱剤、抗ヒスタミン薬や咳止めが入っていますので、お酒と一緒になると危険です。気をつけましょう。

風邪薬を飲んでいるときはお酒はやめておきましょう。
お酒を飲むなら風邪薬をやめることですね。

風邪薬は対症療法に過ぎないので、
軽いときは飲む必要はないと思われます。

わが家の風邪薬は20年以上、ふたを開けたことがありません。
とっくに期限切れです(笑)。

どうしてもお酒を飲みたい人は、◆お酒が身体から抜ける時間
参考にして下さい。

 

アルコールの中枢神経抑制作用との相乗作用で危険な薬

精神安定剤:ベンゾジアゼピン系(ウインタミン、セルシン、セレネース、デパス、リーゼ等)
睡眠薬:ハルシオンなど(睡眠導入薬)
抗うつ剤:三環系抗うつ薬(トフラニール、トリプタノール、アナフラニール等)
解熱鎮痛剤:アセトアミノフェン、アスピリン(血栓予防にも)
抗ヒスタミン薬:ポララミン、ピレチア、アタラックスP等
咳止め薬

❖アルコールと一緒に飲むと副作用が増強する薬

アスピリン(解熱鎮痛剤): 胃腸管出血、肝臓、腎臓障害
アセトアミノフェン(解熱鎮痛剤): 肝臓障害
イソニアジド(抗結核薬): 肝臓障害など

❖絶対にアルコールと飲んではいけない禁忌とされている薬

yakkyoku_yakuzaishi.png薬局

医師や薬剤師の説明があるはずですからご相談下さい。

  • ノックビン(東京田辺) アルデヒド脱水素酵素阻害・抗酒剤
    フラジール内服錠(塩野義) 抗トリコモナス剤
    ナツラン(ロシュ)  抗リンパ腫剤
    シアナマイド液(同仁) 酒量抑制剤
    ミフロール(三井)  代謝拮抗剤
    ヤマフール(山之内) 代謝拮抗剤

◆長期にわたる大量飲酒者は薬が効かなくなる

長い間大量にお酒を飲んでいる人は、より多くのアルコールを分解するために、薬物代謝酵素(CYP)の働きが強まるのだそうです。

そのためお酒を飲んでいるときは、薬物代謝酵素(CYP)はアルコールの分解にかまけていて薬の分解は遅れるので、普通の人と同じく薬の作用が強まるのですが、

お酒が身体に残っていない時は、薬をたくさん分解してしまうので、薬の効果が薄れるのです

※お酒が切れると薬が効かないなら、「ずっと飲んでいればいいの?」って思ってしまいます

●長期大量飲酒者がお酒を飲まないと、効き目が弱る薬
ワーファリン(抗凝血剤)
フェニトイン(抗てんかん薬)
経口糖尿病薬

 

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◆市販の栄養ドリンクにもアルコール

お酒と飲まなければ良いと思いがちですが、実は栄養ドリンクにもアルコールが入っているものがあるのです。

分量が少ないので記載義務がないため、栄養ドリンクの成分にはアルコールは書かれていませんから気をつけて下さい。

少ないとは言っても、一日に2~3本飲むと、ビールコップ1杯分になるものもあるので、薬をのんでいるときは、栄養ドリンクは飲まないか、
1本にしておきましょう。

◆お酒が身体から抜ける時間

アルコールはどんな薬とのんでも相互作用があることがわかりました。
でもそれでは、慢性病で毎日薬を飲んでいる人は
お酒が飲めなくなりますね。

それで、お酒が身体から抜ける時間で薬が飲めるように、
お酒が身体から抜ける時間を調べてみました。

個人差があるのでおよその目安ですが。
1日3回薬を飲むと、約5時間おきに飲むことになります。

一般的に、お酒を飲んだときにアルコールが抜けるまでの時間は
体重1kgあたり、1時間で純アルコール0.1gといわれています。

5時間以内で飲めるビール缶の数を体重別に計算しました。
( )内はビールが身体から抜けるおよその時間です。

  • 体重40kg: 500ml缶1本(5時間)
    体重50kg: 500ml缶1本(4時間)
    体重60kg: 350ml缶2本(4時間42分)
    体重70kg: 350ml缶2本(4時間)
    体重80kg: 500ml缶2本(5時間)
    体重90kg: 500ml缶2本(4時間24分)

お酒のアルコール度数は(およそ)

ビール5%、発泡酒5%、日本酒15%、ワイン15%、焼酎30%、
ウィスキー40~50%、缶チュウハイ7%、カクテル10~35%

ですので、度数が3倍なら、飲める量は3分の1になります。

❖睡眠中はお酒が抜けるまでの時間が長引く

お酒は夜飲む場合が多いですので、注意が必要です。
睡眠中は肝臓の働きがにぶりますので、お酒が抜ける時間が
よけいかかるからです。

睡眠時間が8時間だからと、飲酒量を増やすのはやめましょう。
上記の5時間で抜ける分量がお勧めです。

健康にお酒を飲める分量は、一日ビール500ml1缶だと言われています。
この分量なら、体重40kg以上の人がだいたい5時間以内でお酒が抜ける分量ですから心配なくお酒も飲めて、薬も飲めて、運転もできる量ですね。

運転については、また注意するべき薬もあるので後ほどまた書く
ことにします。

◆まとめ

アルコールと一緒に薬を飲むと、どんなに危険であるかが
よく分かりました。

日常的に薬を飲む必要がある人は、◆お酒が身体から抜ける時間 を参考にして、完全にお酒が抜けてから薬を飲むようにしましょう。

少しでも分からないことがあったら、
医師や薬剤師によく相談することですね。

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2 Responses to “薬とアルコールは危険な飲み合わせ!その理由と注意すべき薬について”

  1. サトウユウコ より:

    毎日深酒70才度々転び怪我が絶えない アルコール依存症の様です元は真面目で実直な 主人ですが自分の方が限界を感じて居ます

  2. Puqq より:

    毎日ビール700CCと
    サラゾスルファピリジン
    飲んでます
    やっぱり駄目ですかね·····

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