健康カプセル元気の時間で【カビが招く感染症と予防掃除術】が紹介!
2020年6月28日放送の健康カプセル元気の時間で、
カビが招く感染症とそれらを予防する掃除術について紹介されました!
教えてくれたのは、千葉大学真菌医学研究センターの
亀井克彦・医学博士 、矢口貴志・准教授および
家事研究家・高橋ゆきさんです。
この記事の目次
◆感染症を招くカビ
いよいよ梅雨の季節になり、カビが生えやすくなりますが、
カビを吸い込んだりして、感染症あるいはアレルギーを
起こして病気になることがあるのだそうです。
感染症はウィルスだけでなく、カビで感染症になることも
あるのですね。
❖1.トリコスポロン
この時期の典型的カビ感染症は、夏型過敏性肺炎です。
夏型過敏性肺炎は、トリコスポロンというカビを吸い込むことに
よって、ひどい肺炎を起こします。
トリコスポロンは家具のすき間やエアコンの中で繁殖する
いわば隠れカビで、
特に、エアコンを使い始める時期に、エアコンのカビを
放置していると空気中に撒き散らされてしまいます。
●エアコンのカビ防止術
エアコンを冷房で使うと内部に水がたまり、カビが生えるので、
エアコンを使い終わった後に送風に切り替えで内部を乾燥させる
とカビが生えにくくなるといいます。
❖2.エクソフィアラ
エクソフィアラは、黒色真菌と呼ばれる黒いカビで、
傷口などから体内に入って感染したり、血液に乗り全身に回る
と内臓や脳を侵し、死に至ることもある怖いカビです。
エクソフィアラは、キッチンの水回りでよく見られ、
意外な場所として、蛇口周りによく発生するそうです。
●蛇口の掃除術
蛇口の掃除は、手にはめたゴム手袋に中性洗剤を垂らして
手袋で直接洗い、蛇口の裏側は歯ブラシを使って洗うと良い。
その後、水で中性洗剤を洗い流し、ふきんなどで水拭きと
乾拭きをして、仕上げに三編みにしたストッキングで蛇口
を磨くと、汚れや皮脂などを取り除けて、ピカピカになる。
❖3.アスペルギルス
アスペルギルスは、ホコリの中に多くいて、吸い込むと
呼吸器に障害をおこします。
慢性アスペルギルス症になると、5年生存率が50%~60%
ほどになってしまいます。怖いですね。
ホコリをためないようにしましょう。
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❖4.クラドスポリウム
クラドスポリウムはお風呂場の窓枠、ゴムパッキン、床、
などにできる黒カビで、肺に吸い込むと肺炎を起こしたり、
喘息を悪化させる危険があるのだそうです。
黒カビの元は天井にあり、シャワーヘッドも黒カビが
生えやすいとのこと。
●お風呂場の掃除術
お風呂場の天井の掃除には、フローリング用モップに
キッチンペーパーをつけ、カビ取り剤を染み込ませ
カビの部分に塗りつけ10分つけ置く。
その後、キッチンペーパーを取り替えて
水拭きと乾拭きをすればよい。
シャワーヘッドの掃除は、洗面器に酢と水を4対6の割合に入れ、
そこにシャワーヘッドを1時間つけ置く。
すると、お酢に含まれる酢酸やクエン酸が水垢や黒ずみを
溶かす。
❖5.MAC菌
MAC菌は、ぬめりのある所に出るカビで、結核菌によく似ており
肺に感染すると咳やたんが止まらなくなる肺MAC症になり、
呼吸困難になることもあるそうです。
●お風呂場全体のカビ退治術
お風呂場全体に50℃以上のお湯を5秒かけることでカビの発生
を抑える効果がある。
内部までカビが進行している場合は90秒ほどかけ続ける必要がある。
重曹には殺菌効果はなくカビ退治には塩素系漂白剤やお酢などを使うと良い。
❖その他の掃除術
水や油などがかかり汚れやすいゴムパッキンや、カビやホコリが溜まりやすい
お風呂ドアなどは、掃除後、水気をよく拭き取って、
100円ショップで売っているマスキングテープを貼り、そのマスキングテープが
汚れたら張り替えればいつもきれいに保てる。
キッチンやお風呂場の掃除は、仕上げに乾拭きをするだけで水垢を予防できる。
また、シャンプーなどを水切れの良いかごにいれておくと水気が残りにくくなり
カビの発生がおさえられる。
◆まとめ
カビが招く感染症と、感染症を予防する掃除術についてまとめました。
カビが招く感染症が多いことに驚きました。
怖いですね。
それを予防する掃除術はすいぶん役に立つと思われます。
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タグ:カビが招く感染症, 予防掃除術, 健康カプセル元気の時間
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